8月24日、バンドのリハを終えてみんなで「廣河原の松上げ」というイベントを観に行ってきました。このお祭りは、京都市左京区広河原で古くは愛宕信仰、精霊送りと豊作祈願から行われていたらしい行事です。
ずっと京都に住んでいる僕も初めて観るチャンスがやってきたという感じですが、メンバーがちょうどこのあたりへ配達の仕事をしてる関係で、クルマを停めさせてもらえるとのこと。毎年8月24日のお祭りが今年はたまたま日曜日だったことも合せて、なんともラッキーな初体験となりました。
話しには聞いていた、火のついた松明を放り上げて高さ20メートルの大傘松明に火を灯すというものですが、まず広場一面に広がる千本もの松明に火が灯された時点で、そのあまりにも幻想的な景色に一同は感激しまくり、針葉樹の燃える炎の摩訶不思議な色合いと鼻の奥にツンとくる香りにこれまた感動。
ひとしきりその景色に見とれたあと、いよいよ松明が勢い良く弧を描き放り投げられていきます。
簡単に灯されるのかと思いきや、結構大変なようでなかなかうまくその高さまで上がらず、見る人も頑張れとばかりに応援の声が上がったりしました。
そんな中、はじめてうまく松明が上へ達するともうみんなヤンヤの喝采、知らずうちに見る人の気持がひとつになって大喝采へと盛り上がっていきました。
やがて大きく炎を上げた大傘松明ですが、皆が神々しく見上げるなか今度はダイナミックに引き倒されます。激しく火の粉を上げ増々燃え盛る大傘、今度は「つっこみ」というクライマックスが待っていました。
倒れた大傘にどんどんワラを焼べていき、勢いよく燃え盛るなか、村の衆が大数人で柱のようなものを火元へ突っ込み、燃え盛るワラを空へ跳ね上げるんです。
まるで悪ガキ共が焚き火で遊んでる感じが可笑しいのですが、これまた立ち上る火の粉が天高く舞い上がり、言い様のないくらい美事で、荘厳な感じを醸し出してくれます。
こうやってお祭りは終りをつげるのですが、皆、もう大満足の大感激!
それぞれに観れたことに感謝しながら、また来年と再来を願ったりしながら帰路につきました。
都会で行われる派手で規模の大きなお祭りもそれはそれでいいのでしょうが、こういった小さな村のお祭りも、そこへ住む人々の生活感というか手作感というか、人間そのものの勢いみたいなものをじかに感じられて本当に素敵だなぁと思いました。
ちょうどいま、僕たちがやりたいと、やろうとしてる音楽もそういった感じが出せたらいいなぁと思ってることもあってか、なんだかみんなの顔が言葉がそんな感じを写し出していた気がして、僕自身とても嬉しく来れて良かったなと思ったものです。
夏の終りの京都洛北のお祭り「広河原の松上げ」
炎だけが醸し出すなんとも幽玄の世界に浸ってみるのもいいものですよ。
機会があれば、是非訪れてみてください。