では、ここから長い長い各論に入る。見出しは現在使われている番号でお送りする。そして、路線の概要を示し、どういう変更を加えるか、というのを全開のルールに則って示し、その結果何号と何号になったというのを示す、という形式をとる。
国道1号
起点:東京都中央区、日本橋
終点:大阪市北区、梅田新道交差点
総延長 : 765.0 km
実延長 : 765.0 km
内、現道:649.3 km
重用延長 : なし
未供用延長 : なし(バイパス未供用の場合もなしと評価する場合が多いので留意されたい)
海上区間:なし
指定区間:728.7 km
下記以外の区間
・横浜市西区 浜松町交差点~同戸塚区 戸塚終点 (横浜新道と並走する区間)
・横浜市戸塚区 不動坂交差点~同 大坂上 (戸塚道路と並走する区間)
・神奈川県小田原市 箱根口IC~同箱根町 箱根峠IC (小田原箱根道路・箱根新道と並走する区間)
自動車専用道路:新湘南バイパス、西湘バイパス、箱根新道、東駿河湾環状道路、静清バイパス(一部)、藤枝バイパス、浜名バイパス、潮見バイパス、京滋バイパス(一般道区間も)、第二京阪道路
それ以外のバイパス:横浜新道(一部は事実上の自専道として運用)、戸塚道路、小田原箱根道路(西湘BPと箱根新道に挟まれ事実上自専道に近い扱い)、静清バイパス(一部のみ自専道)、日坂バイパス、北勢バイパス、栗東水口道路、京滋バイパス(現道と自専道の接続、側道)、第二京阪道路(側道)
というわけで、ここからひたすら国道を再編していく作業に入る。上記に路線の概要を示した。
起終点はこれでいいか、重複区間は長すぎないか、未供用区間をどうするか、海上区間はちゃんと車での行き来が可能か、バイパスや自専道の扱いをどうするか、それらを1つずつ点検していく。
まず、起終点は日本橋から梅田新道で動かしようがないし、重複区間もないし(というか、他の路線が1号に重複するのだ)、未供用区間も海上区間もない。ということで、バイパスと自専道の処理のみで済む。
これを踏まえて、東京から大阪に順に処理していこう。
・日本橋~横浜市神奈川区 立町交差点
特に変更点無し。
・立町~大坂上
ここは横浜新道・戸塚道路が絡む路線だ。横浜新道は岡沢~今井が事実上の自動車専用道区間となっている。
さて、このシリーズは、基本的になんとなく高速道路を語ると連動させていくこととなる。じつをいうと、このシリーズにおいて、この区間は首都高17号保土ヶ谷線とした。しかし、だからといって、この横浜新道の区間(首都高になる部分以外)を県道に落とすのもなんだか違う気がする。ということで、この区間は特例として、首都高(神奈川県道917号)とR1の重複区間ということにした。なので、立町~岡沢、今井~戸塚終点ももちろんR1ということになる。
では、横浜新道に並行する区間はどうするか。今回、横浜新道の一部が自動車専用道路になるため、ルール上、並行する区間もR1として残ることになる。なので、横浜駅前を経て戸塚道路を経由する区間が同じくR1残留ということになる。そして、戸塚道路は別に自専道ではないので、そこに並行する旧東海道が県道に落ちるというわけだ。
余談だが、仮に横浜新道が自専道じゃなかった場合、その裏の区間は県道降格じゃなくてR15の延伸部として編入してたと思う。
・大坂上~藤沢IC
特になし
・藤沢IC~箱根峠IC
ここからは新湘南BP~西湘BP~小田原箱根道路~箱根新道と一大自専道区間が続く。厳密には小田原箱根道路は自専道ではないが、今回は便宜上同じ扱いとする。なので、その裏の一般道区間は全部残ることになる。
自専道区間については、藤沢~茅ヶ崎JCTまでがE16圏央道となり、茅ヶ崎~箱根峠を湘南箱根道路としてR1のバイパスという扱いにする。
・箱根峠~静岡市清水区 興津
東駿河湾環状道路がある以外は特に並行するバイパス道路はない。そのままR1とする。
東駿河湾環状道路は伊豆縦貫自動車道の一部とされる。伊豆縦貫道は「高速道路」からは降格させる判断をしたが、R414バイパス「伊豆縦貫道路」とする。なので、東駿河湾環状道路はR414に編入とした。
・興津~静岡市駿河区 丸子IC
静清BPが一部自専道であるため、横浜新道同様、両方とも残す必要がある。
・丸子IC~藤枝市 内谷IC
特になし
・内谷IC~島田市 野田IC
藤枝BPが自専道であるため、一般道区間を編入する必要がある。ということで、県道に降格になった旧道をR1として呼び戻すこととする。
・野田IC~島田市 菊川IC
特になし
・菊川IC~掛川市 日坂IC
日坂BPの区間。旧道を県道に降格。
・日坂IC~浜松市中央区 篠原IC
特になし
・篠原IC~豊橋市 豊橋東IC
浜名・潮見BPの区間。自専道の為、並行する旧道を編入する。
・豊橋東IC~朝日町役場口
特になし
・北勢BP
R23の四日市鈴鹿道路・中勢BPとともに、一大バイパス群を形成する。今回、特に何も説明せず、このバイパス群を「国道76号」に指定する。時が来たら説明する。
・朝日町役場口~湖南市 石部IC
特になし
・栗東水口道路(石部IC以西)
この区間はR1のバイパス区間ということになるが、盲端となっている。まだあまり具体的な計画は立っていないが、いずれ滋賀r2に接続し、その滋賀r2は京滋BP一般部に突き当たって終わるという。まあ、ゆくゆくはR1のバイパスとなる路線であるが、現道には戻ってこないようである。それに、後述するが京滋BP一般部も県道に降格させるつもりなので、この区間も県道にするという判断をした。
・石部IC~草津市 新矢倉
特になし
・京滋バイパス
草津市新矢倉~瀬田東ICが一般部、瀬田東ICから先が自専道となっており、瀬田東IC~石山寺3丁目に側道がある。
まず、自専道区間はすべてE69京滋自動車道として編入する。扱い上R1バイパスですらなくなったため、一般部もすべて県道落ちということにさせていただく。
・新矢倉~梅田新道
特になし
・第二京阪道路
まず、自動車専用道路部分はE70京阪自動車道に。
で、その下をほぼ全線(旧阪神高速部分を除く)、側道というか一般道が通っている。というわけで、京都から大阪までR1のダブルトラック化ができているわけだ。なので、前回示した、「長距離のバイパス道路ができている場合、独立した路線番号を与える」というルールをここで適応し、この第二京阪道路を国道79号とする。すべて指定区間なので、二桁路線だ。ただ、本当に第二京阪の下の部分しか国道に指定されておらず、伏見ICの少し南の下三栖で突然始まり、門真JCT直下の花博記念公園で途切れる構造になっているため、前後を新たにR79に指定することとする。
京都側については、普通に北上するのみだ。なので、しばらくの間第二京阪改め京阪道の旧阪神高速部分を上鳥羽まで進み、そこからまっすぐ元々のR1に合流する形だ。そして、京都の国道の起終点は烏丸五条というルールが適用されるため、そこまで伸ばすわけだ。
大阪側は鶴見緑地を突っ切り、一旦鶴見通りに乗り換えるまでの間にR479と重複するが、そこから京都側同様R1と合流する。
ということで、国道1号の再編が終わった。下記に再編結果をまとめる。
路線全体の処遇:一部をR79として独立
新規に編入した区間:
・藤枝市 内谷IC~島田市 大津通り交差点(静岡r381)
・大津通り~島田市 野田IC(静岡r217)
・浜松市中央区 篠原IC~湖西市 栄町交差点(R301)
・栄町~湖西市 大倉戸IC(静岡r417)
・大倉戸IC~豊橋東IC(R42)
指定を外れた区間:
・横浜市戸塚区 不動坂~戸塚駅~大坂上(神奈川県道に)
・新湘南BP 藤沢IC~茅ヶ崎JCT(E16圏央道に)
・東駿河湾環状道路(R414に)
・島田市 日坂BP新旧道分岐~掛川市 日坂IC(旧道側。静岡県道に)
・北勢BP(R76に)
・栗東水口道路 石部IC~小野IC(滋賀県道に)
・京滋BP 瀬田東IC~久御山淀IC(R69京滋道に)
・京滋BP 草津市 新矢倉~大津市 石山寺3丁目(滋賀県道に)
・第二京阪道路専用部(R70京阪道に)
・第二京阪道路一般部(R79に)
また、R79の区間を改めて書いておく。
・京都市 烏丸五条~九条油小路(R1との重複区間)
・九条油小路~伏見区 下三栖(京都市道)
・下三栖~門真市 花博記念公園東口(R1、第二京阪道路一般部)
・花博祈念公園東口~大阪市鶴見区 花博祈念公園西口(大阪市道)
・花博祈念公園西口~鶴見3(R479)
・鶴見3~梅田新道(R1との重複区間)
国道2号
起点:大阪市北区、梅田新道交差点
終点:北九州市門司区 老松公園前交差点
総延長 : 674.8 km
実延長 : 674.8 km
内、現道:598.9 km
重用延長 : なし
未供用延長 : なし
海上区間:なし
指定区間:602.3 km
下記以外の区間
・明石市 和坂交差点〜太子町 太子東IC(加古川バイパス〜姫路バイパスと並走する区間)
・福山市 神村ランプ〜三原市 糸崎ランプ(松永バイパス〜木原バイパスと並走する区間)
・東広島市 溝迫交差点〜海田町 大正交差点(東広島バイパスと並走する区間)
・広島市西区 庚午ランプ〜廿日市市 西広島ランプ(西広島バイパスと並走する区間)
自動車専用道路:浜手バイパス、第二神明道路(北線)、加古川バイパス、姫路バイパス、太子竜野バイパス、玉島笠岡道路、松永バイパス(一部除く)、尾道バイパス、木原道路、東広島バイパス、西広島バイパス、広島岩国道路、小郡道路
それ以外のバイパス:神戸西バイパス(一般部)、笠岡バイパス、松永バイパス、広島南道路(側道)
・梅田新道~神戸市中央区 春日野
特になし
・春日野~浜辺通4丁目
現在は、春日野交差点を大阪方面から直進し、三宮東交差点を左折するようになっているが、実際の案内上は、姫路方面に向かうには春日野交差点から斜め左の市道に案内されるようになっている。こういうところは積極的に国道に編入したい。しかも、その先にある浜手BPは市道から流入する形なのでなおさらだ。ということで、今回、この部分の市道をR2に編入する。逆に、現在のR2であるが、春日野~三宮東はR28としたい。この春日野をR28の新たな起点とし、間の兵庫r21の部分もR28に編入することにする。で、三宮東~浜辺通4は市道に降格とする。
・浜辺通4丁目~太子東IC
並行する自動車専用道路として、第二神明道路、加古川バイパス、姫路バイパスがあるが、有料の第二神明道路は阪神高速3号神戸線の延伸部となり、無料の加古川BP・姫路BPはそのままR2バイパスとして残留。なお、R2現道から加古川BPまでの接続が必要になったため、明石市の清水交差点から明石西ICまでの数百mをR2として編入した。
第二神明には北線もあるが、こちらは阪神高速33号西神戸線とした。その一般部はR2とつながりそうもないので、県道に降格とした。
現道について。加古川市と姫路市で、国道が一方通行になり、県道や市道が事実上の対向車線として運用されている個所がある。ここについては国道に編入するものとする。
・太子竜野バイパス
一部自動車専用道路でない区間も厳密にはあるが、一部でも含む都合上、横浜新道と同じ論理で、並行する一般部もR2にする必要がある。ということで、R2の指定を外れたR250などの区間をR2として呼び戻すこととする。
・たつの市 門前西~倉敷市 玉島西IC
特になし
・玉島西IC~福山市 神村ランプ
並行して玉島笠岡道路・笠岡バイパスがあるが、全線開通していないうえに玉島笠岡道路が自動車専用道路であるため、全通後も現道はR2から指定解除されない見込み。
・神村ランプ~三原市 糸崎ランプ
松永BP、尾道BP、木原道路と並行しており、松永BPの一部を除き自専道であるため、現道・BPともにR2残留。
なお、尾道BP東口~高須(西瀬戸尾道)ICまで枝線があるため、この部分は県道に降格させておく。
・糸崎ランプ~東広島市 八本松西IC
特になし。
・八本松西IC~海田町 大正交差点
ここからは東広島BPが並行し、さらにそれが自専道であるため、現道・BPともにR2残留。
・大正~広島市中区 舟入ランプ
特になし
・舟入ランプ~廿日市市 西広島ランプ
西広島ランプとは、廿日市地御前にある、旧道と西広島BPが合流する地点である。ここは西広島BPと現道が並行する区間であるため、両方ともにR2残留とする。
・広島南道路
現時点で国道に指定されているのは側道部分のみであり、自専道部分は有料無料問わず広島市道となっている。広島南道路は、高速道路再編計画で、NEXCO管理の一般国道バイパスに変更することとなった。
側道もあることだし(途切れている部分はあるが、今回、海を渡る路線みなして不問にする)、第二京阪同様、国道83号として独立させる。
また、両端を延長して、国道2号につなげる。海田側だが、計画上は広島南道路の一部とされる海田大橋だ。この道路は広島高速や広島呉道路と一体的な路線網を形成しているが、実は、港湾法に基づく港湾道路なのだ。原則、この企画では道路法によらない道路は触らない方針だが、この路線だけは例外で、広島市港湾局からNEXCO西日本に移管することとする。そして、橋の東詰めから日の出町交差点までの県道も編入する。この日の出町がR83の起点となる。
続いて、廿日市側だが、広島南道路の終点からずーっと西へ進み、商工センターやはつかいち大橋を突っ切り、木材港に至る。そこで、県道に乗り換え、西広島BPと交わり、R433と接続する上平良をR83の終点とした。
・廿日市市~岩国市
この区間は広島岩国道路が並行するが、とりあえず、広島岩国道路をE2山陽道に入れることにしている。
現道はそのままだ。
・岩国市 錦見~同玖珂町 野口
この区間は、実質的なR2のバイパス路線である欽明路道路を国道に編入することにする。
このR2の「非欽明路」区間、錦町へ向かう錦橋でR187と分岐しているのだ。なので、岩国市錦見から錦橋までR187に編入することにする。錦橋~玖珂町 野口までは別にそれこそ県道降格でもよかったのかもしれないが、そのすぐそこからR437が出ているため、せっかくなのでそこに編入することにした。
・野口~山口市 陶IC
特になし
・陶IC~嘉川IC
この区間は小郡道路として自専道である。今はE2という扱いになっているが、高速道路再編で解除されたため、普通のR2である。現在、旧道は県道に降格になっているが、自専道単独区間ルールにより、呼び戻すことにする。
・嘉川IC~老松公園前
特になし。関門トンネルは有料なだけで普通に一般道区間に準じて扱う。
路線全体の処遇:一部をR83として独立
新規に編入した区間:
・神戸市中央区 春日野~浜辺通4丁目(神戸市道)
・加古川市 加古川町平野~加古川橋東詰(加古川市道)
・姫路市 下寺町~北条口3丁目(兵庫r219)
・北条口3丁目~神子岡南(姫路市道)
・神子岡南~東今宿3丁目(兵庫r414)
・東今宿3丁目~今宿(姫路市道)
・太子東IC~太子町 鵤交差点(R179)
・鵤~たつの市 門前西(兵庫r721)
・岩国市 錦見~同玖珂町 野口の「欽明路道路」(山口r15)
・山口市 陶IC~嘉川IC(山口r335)
指定を外れた区間:
・神戸市中央区 春日野~三宮東(R28)
・三宮東~浜辺通4丁目(神戸市道)
・第二神明道路(阪神高速3号神戸線)
・第二神明道路北線(阪神高速33号西神戸線)
・神戸西BP一般部(兵庫県道)
・尾道BP東口~高須(西瀬戸尾道)IC(広島県道)
・広島南道路(国道83号)
・広島岩国道路(E2山陽道)
・岩国市 錦見~錦橋(R187)
・錦橋~岩国市玖珂町 野口(R437)
また、R83の区間を改めて書いておく。
・海田町 日の出町~ 坂町 海田大橋ランプ(広島r276)
・海田大橋ランプ~広島市南区 仁保JCT(港湾道路・海田大橋)
・仁保JCT~ 西区観音ランプ(広島高速3号広島南道路)
・上記の側道(R2)
・観音ランプ~商工センターランプ(広島市道・広島南道路)
・商工センターランプ~廿日市市 木材港北(広島/廿日市市道)
・木材港北~上平良(広島r247)
国道3号
起点:北九州市門司区 老松公園前交差点
終点:鹿児島県鹿児島市 照国神社前交差点
総延長 : 532.7 km
実延長 : 520.0 km
内、現道:431.2 km
重用延長 : なし
未供用延長 : 12.7 km
海上区間:なし
指定区間:520.0 km
自動車専用道路:黒崎バイパス、南九州自動車道、鹿児島東西道路
それ以外のバイパス:博多バイパス、植木バイパス、熊本北バイパス、市来バイパス
・老松公園前~小倉駅前
特になし
・小倉駅前~八幡東区 春の町ランプ
高速道路再編計画で、北九州都市高速は、全線一般国道バイパスになることとなった。2・5号をR3に編入することとした。特に2号線はどっちかというとR199に沿うが、なぜR3かというと、2号~5号~黒崎BPでひとつの「北九州湾岸道路」とすることにしたためだ。で、R3と湾岸道路の接続のために、数の部分をR3に編入する。
・春の町ランプ~八幡西区 陣原ランプ
黒崎BPに沿うため、現道とバイパス(湾岸道路)両方をR3として残す。
・陣原ランプ~福岡市東区 バイパス北出口
特になし
・バイパス北出口~博多区 榎田
博多BPが最近全線開通したため、今はダブルトラックの状態となっている。博多BPは一般道であるため、元々あった道はR3の指定を外す。さて、今回、周囲の三桁国道に編入しまくるので、ちょっとネタバレが致し方ない部分がある。
まず、バイパス北口から香住ヶ丘3丁目までは適当な国道がないため、県道に降格する。ここ以外は国道に編入する。
香住ヶ丘3丁目からR495に接続しているため、そこからしばらくR495に編入する。どこまでか?
所で話は変わるが、R202がR3から分岐する形で伸びている。しかも、2か所から…。そう、元々のR202は博多区の堅粕1丁目から国体道路の通称で福岡市街を東西に突っ切る形となっているが、その後外環状道路ができ、立花寺から都市交環状線の下をいき、西区の福重で合流して糸島方面に向かうのだ。
で、ルール上、どっちかにまとめなければならない。今回、新しい外環状道路の方を残す選択にしたのだ。でも、国体道路も県道降格は忍びない。…そうだ、R495を延伸しちゃえという発想に至ったのだ。
堅粕1丁目から榎田をどうするか。それには更なる秘策がある。
ところで、重要港湾・博多港には「港国道」がない。今回、博多港への国道を新設するのを兼ねて、壱岐対馬をめぐるR382を延伸することにしたのだ。すなわち、博多から比田勝までが海上区間になるわけ。で、そこからR3までの接続に旧R3を利用するというわけ。ちなみに、千鳥橋から堅粕1丁目までR382とR495の重複区間ということになる。図で示すとこうだ。
・榎田~熊本市北区植木町 舞尾
特になし
・舞尾~熊本市街
この辺は、植木BPや熊本BPが並行するが、現道をR3に残すこととして、これらのバイパスは国道90号に指定する。
ただ、第二京阪ことR79や広島南道路ことR83と違い、このバイパス群を独立させたわけではなく、他の路線とまとめてR90にしたので、詳細についてはそこで示すことにする。
・熊本市街~八代市
特になし
・八代市〜鹿児島市
この区間にあるのは現道と、南九州自動車道、鹿児島東西道路、それに市来バイパスだ。
まず、南九州道は高速道路再編で、新しくE3九州道となったところだ。
そして、現道は普通に残ることになる。
さて、それ以外の2つは説明がいる。
鹿児島東西道路も、専用部は九州道に編入する。
ただ、難しいのは、現在は暫定開通により複雑な運用となっているのだ。
現在、もともとある一般部と、専用部は上り線が建部〜鹿児島ICの部分開通のみなのだ。現状、一般部(もちろん、歩道がある)の車道を下り線として運用している。
しかし、正式に上下線ともに甲南まで開通した暁には、一般部は元の上下対面通行のトンネルに戻るらしい。
したがって、専用部開通までは特例で一般部もR3として残し、専用部開通をもって県道に降格することにする。
市来BPは、調べてもらったらわかると思うが、ごく一部のみ両端が現道につながることなく存在しているのだという。
それは、計画打ち切りになったからだという。そして、その理由は南九州道建設のためという。
しかし、周囲の線形から判断するに南九州道云々でなく必要な路線と思うので、計画再開してほしいところだ。そういう意味で、あえてR3のまま残しておく。
…で、これで終わりだと思うでしょ。
今回はこれでは終わらないんです。
さて、前回説明した通り、私は、指定区間となっている三桁国道を可能な限り二桁に昇格させると言った。
基準としては、直轄区間が30km以上か、全体の6割以上か、というものだ。ただ、自動車専用道のみが指定されている場合は除く。また、都市間路線で、都市近郊の数十kmのみ指定されているが、都市近郊を出た瞬間に指定を解除されるという某路線は除外しておいた。
ということで、以下の路線を昇格の対象とした。
112,113,116,127,138,139,153,155,156,159,160,161,163,171,175,185,188,190,191,192,196,201,202,203,205,208,209,210,220,224,225,226,227,233,235,236,242,246,258,273,298,302,329,330,331,357
なんと46路線もある。59号から1本ずつ指定していったのでは、とても足りない。
なので、路線同士を合併させたり、既存の旧一級国道に編入したりして、なんとか数を減らしていきましょうよという話なのである。
ということで、鹿児島市から先、薩摩半島に向かって2本の直轄国道が走っているのだ。
それは、枕崎に向かうR225と指宿に向かうR226だ。このうち、片方をR3に編入することにした。
今回、指宿に向かうR226をR3に編入する。
国道226号
起点:鹿児島県南さつま市 市役所前交差点
終点:鹿児島県鹿児島市 照国神社前交差点
総延長 : 155.3 km
実延長 : 140.8 km
内、現道:139.7 km
重用延長 : 14.5 km
未供用延長 : なし
海上区間:なし
指定区間:32.1 km
指宿市 十二町交差点以北。
自動車専用道路:なし
それ以外のバイパス:なし
なにも、R226全体をR3に編入しようってわけじゃない。あくまで、直轄区間である指宿までをR3にしようというのだ。R226は加世田から指宿まで、薩摩半島の先の海岸線をなぞる路線として残ることは留意されたい。そのうえで処遇を示す。
・南さつま市役所前~枕崎市
野間半島から坊津に数か所点在する旧道をそれぞれ市道に降格。
・枕崎市~指宿市 十二町
特になし。ここまでがR226
・十二町~鹿児島市 産業道路南口
特になし。
・産業道路南口~産業道路入口
この区間はどちらかというと産業道路の方が指宿へ向かうメインストリートとなっている。なので、欽明路道路同様、こちら側をR3とする。では、元々のR226はどうするか?
さて、実は、この区間、途中の影原交差点から先はR225との重複路線…というか路線案内上はR225になるわけである。このR225も直轄国道であるため、国道93号に改番ということになる。したがって、R225として案内されている影原~産業道路入口(北口)はR93に、R226として案内されている産業道路南口~影原は県道落ちということにする。
・産業道路入口~照国神社前
…というわけで、ここから先はR225とR226の重複区間で、番号が若いR225として案内されている区間になるが、前述の通り、R93とR3に変わるため、R3メインの区間ということになる。(できれば、おだんごで案内したいものだが…)
ということで、R3・R226のまとめだ。
路線全体の処遇:R226の鹿児島市 照国神社前~指宿市 十二町をR3に編入。R3・R226ともに路線自体は存続。
新規に編入した区間:(※いずれもR3)
・北九州市小倉北区 砂津~魚町(R199)
・魚町~浅野3丁目(福岡r37)
・浅野3丁目~小倉駅北ランプ(R199)
・小倉駅北ランプ~若戸ランプ(北九州都市高速2号)
・枝光ランプ~大谷JCT(北九州都市高速5号)
・産業道路入口~産業道路南口(鹿児島r219)
指定を外れた区間:
・福岡市東区 バイパス北出口~香住ヶ丘3丁目(福岡県道)
・香住ヶ丘3丁目~博多区 堅粕1丁目(R495)
・博多区 千鳥橋~榎田(R382、千鳥橋~堅粕1はR495と重複)
・熊本市 植木BP・熊本北BP(R90)
・南九州自動車道・鹿児島東西道路(E3)
・武岡トンネル(東西道路開通次第、鹿児島県道に)
・R226南さつま市内の旧道数か所(南さつま市道)
・鹿児島市 産業道路南口~影原(鹿児島県道)
というわけで、R1~3・226は、以下の路線に再編された。
これ、次回以降も表がどんどん増えて、新しい路線網を示していきます。お楽しみに。