では、ここから長い長い各論に入る。見出しは現在使われている番号でお送りする。そして、路線の概要を示し、どういう変更を加えるか、というのを全開のルールに則って示し、その結果何号と何号になったというのを示す、という形式をとる。

下記以外の区間

・横浜市西区 浜松町交差点~同戸塚区 戸塚終点 (横浜新道と並走する区間)
・横浜市戸塚区 不動坂交差点~同 大坂上 (戸塚道路と並走する区間)
・神奈川県小田原市 箱根口IC~同箱根町 箱根峠IC (小田原箱根道路・箱根新道と並走する区間)

自動車専用道路:新湘南バイパス、西湘バイパス、箱根新道、東駿河湾環状道路、静清バイパス(一部)、藤枝バイパス、浜名バイパス、潮見バイパス、京滋バイパス(一般道区間も)、第二京阪道路

それ以外のバイパス:横浜新道(一部は事実上の自専道として運用)、戸塚道路、小田原箱根道路(西湘BPと箱根新道に挟まれ事実上自専道に近い扱い)、静清バイパス(一部のみ自専道)、日坂バイパス、北勢バイパス、栗東水口道路、京滋バイパス(現道と自専道の接続、側道)、第二京阪道路(側道)

 

というわけで、ここからひたすら国道を再編していく作業に入る。上記に路線の概要を示した。

起終点はこれでいいか、重複区間は長すぎないか、未供用区間をどうするか、海上区間はちゃんと車での行き来が可能か、バイパスや自専道の扱いをどうするか、それらを1つずつ点検していく。

まず、起終点は日本橋から梅田新道で動かしようがないし、重複区間もないし(というか、他の路線が1号に重複するのだ)、未供用区間も海上区間もない。ということで、バイパスと自専道の処理のみで済む。

これを踏まえて、東京から大阪に順に処理していこう。

 

・日本橋~横浜市神奈川区 立町交差点

特に変更点無し。

 

・立町~大坂上

ここは横浜新道・戸塚道路が絡む路線だ。横浜新道は岡沢~今井が事実上の自動車専用道区間となっている。

さて、このシリーズは、基本的になんとなく高速道路を語ると連動させていくこととなる。じつをいうと、このシリーズにおいて、この区間は首都高17号保土ヶ谷線とした。しかし、だからといって、この横浜新道の区間(首都高になる部分以外)を県道に落とすのもなんだか違う気がする。ということで、この区間は特例として、首都高(神奈川県道917号)とR1の重複区間ということにした。なので、立町~岡沢、今井~戸塚終点ももちろんR1ということになる。

では、横浜新道に並行する区間はどうするか。今回、横浜新道の一部が自動車専用道路になるため、ルール上、並行する区間もR1として残ることになる。なので、横浜駅前を経て戸塚道路を経由する区間が同じくR1残留ということになる。そして、戸塚道路は別に自専道ではないので、そこに並行する旧東海道が県道に落ちるというわけだ。

余談だが、仮に横浜新道が自専道じゃなかった場合、その裏の区間は県道降格じゃなくてR15の延伸部として編入してたと思う。

 

・大坂上~藤沢IC

特になし

 

・藤沢IC~箱根峠IC

ここからは新湘南BP~西湘BP~小田原箱根道路~箱根新道と一大自専道区間が続く。厳密には小田原箱根道路は自専道ではないが、今回は便宜上同じ扱いとする。なので、その裏の一般道区間は全部残ることになる。

自専道区間については、藤沢~茅ヶ崎JCTまでがE16圏央道となり、茅ヶ崎~箱根峠を湘南箱根道路としてR1のバイパスという扱いにする。

 

・箱根峠~静岡市清水区 興津

東駿河湾環状道路がある以外は特に並行するバイパス道路はない。そのままR1とする。

東駿河湾環状道路は伊豆縦貫自動車道の一部とされる。伊豆縦貫道は「高速道路」からは降格させる判断をしたが、R414バイパス「伊豆縦貫道路」とする。なので、東駿河湾環状道路はR414に編入とした。

 

・興津~静岡市駿河区 丸子IC

静清BPが一部自専道であるため、横浜新道同様、両方とも残す必要がある。

 

・丸子IC~藤枝市 内谷IC

特になし

 

・内谷IC~島田市 野田IC

藤枝BPが自専道であるため、一般道区間を編入する必要がある。ということで、県道に降格になった旧道をR1として呼び戻すこととする。

 

・野田IC~島田市 菊川IC

特になし

 

・菊川IC~掛川市 日坂IC

日坂BPの区間。旧道を県道に降格。

 

・日坂IC~浜松市中央区 篠原IC

特になし

 

・篠原IC~豊橋市 豊橋東IC

浜名・潮見BPの区間。自専道の為、並行する旧道を編入する。

 

・豊橋東IC~朝日町役場口

特になし

 

・北勢BP

R23の四日市鈴鹿道路・中勢BPとともに、一大バイパス群を形成する。今回、特に何も説明せず、このバイパス群を「国道76号」に指定する。時が来たら説明する。

 

・朝日町役場口~湖南市 石部IC

特になし

 

・栗東水口道路(石部IC以西)

この区間はR1のバイパス区間ということになるが、盲端となっている。まだあまり具体的な計画は立っていないが、いずれ滋賀r2に接続し、その滋賀r2は京滋BP一般部に突き当たって終わるという。まあ、ゆくゆくはR1のバイパスとなる路線であるが、現道には戻ってこないようである。それに、後述するが京滋BP一般部も県道に降格させるつもりなので、この区間も県道にするという判断をした。

 

・石部IC~草津市 新矢倉

特になし

 

・京滋バイパス

草津市新矢倉~瀬田東ICが一般部、瀬田東ICから先が自専道となっており、瀬田東IC~石山寺3丁目に側道がある。

まず、自専道区間はすべてE69京滋自動車道として編入する。扱い上R1バイパスですらなくなったため、一般部もすべて県道落ちということにさせていただく。

 

・新矢倉~梅田新道

特になし

 

・第二京阪道路

まず、自動車専用道路部分はE70京阪自動車道に。

で、その下をほぼ全線(旧阪神高速部分を除く)、側道というか一般道が通っている。というわけで、京都から大阪までR1のダブルトラック化ができているわけだ。なので、前回示した、「長距離のバイパス道路ができている場合、独立した路線番号を与える」というルールをここで適応し、この第二京阪道路を国道79号とする。すべて指定区間なので、二桁路線だ。ただ、本当に第二京阪の下の部分しか国道に指定されておらず、伏見ICの少し南の下三栖で突然始まり、門真JCT直下の花博記念公園で途切れる構造になっているため、前後を新たにR79に指定することとする。

京都側については、普通に北上するのみだ。なので、しばらくの間第二京阪改め京阪道の旧阪神高速部分を上鳥羽まで進み、そこからまっすぐ元々のR1に合流する形だ。そして、京都の国道の起終点は烏丸五条というルールが適用されるため、そこまで伸ばすわけだ。

大阪側は鶴見緑地を突っ切り、一旦鶴見通りに乗り換えるまでの間にR479と重複するが、そこから京都側同様R1と合流する。

 

ということで、国道1号の再編が終わった。下記に再編結果をまとめる。

 

路線全体の処遇:一部をR79として独立

新規に編入した区間:

・藤枝市 内谷IC~島田市 大津通り交差点(静岡r381)

・大津通り~島田市 野田IC(静岡r217)

・浜松市中央区 篠原IC~湖西市 栄町交差点(R301)

・栄町~湖西市 大倉戸IC(静岡r417)

・大倉戸IC~豊橋東IC(R42)

指定を外れた区間:

・横浜市戸塚区 不動坂~戸塚駅~大坂上(神奈川県道に)

・新湘南BP 藤沢IC~茅ヶ崎JCT(E16圏央道に)

・東駿河湾環状道路(R414に)

・島田市 日坂BP新旧道分岐~掛川市 日坂IC(旧道側。静岡県道に)

・北勢BP(R76に)

・栗東水口道路 石部IC~小野IC(滋賀県道に)

・京滋BP 瀬田東IC~久御山淀IC(R69京滋道に)

・京滋BP 草津市 新矢倉~大津市 石山寺3丁目(滋賀県道に)

・第二京阪道路専用部(R70京阪道に)

・第二京阪道路一般部(R79に)

 

また、R79の区間を改めて書いておく。

・京都市 烏丸五条~九条油小路(R1との重複区間)

・九条油小路~伏見区 下三栖(京都市道)

・下三栖~門真市 花博記念公園東口(R1、第二京阪道路一般部)

・花博祈念公園東口~大阪市鶴見区 花博祈念公園西口(大阪市道)

・花博祈念公園西口~鶴見3(R479)

・鶴見3~梅田新道(R1との重複区間)

 

路線全体の処遇:一部をR83として独立

新規に編入した区間:

・神戸市中央区 春日野~浜辺通4丁目(神戸市道)

・加古川市 加古川町平野~加古川橋東詰(加古川市道)

・姫路市 下寺町~北条口3丁目(兵庫r219)

・北条口3丁目~神子岡南(姫路市道)

・神子岡南~東今宿3丁目(兵庫r414)

・東今宿3丁目~今宿(姫路市道)

・太子東IC~太子町 鵤交差点(R179)

・鵤~たつの市 門前西(兵庫r721)

・岩国市 錦見~同玖珂町 野口の「欽明路道路」(山口r15)

・山口市 陶IC~嘉川IC(山口r335)

指定を外れた区間:

・神戸市中央区 春日野~三宮東(R28)

・三宮東~浜辺通4丁目(神戸市道)

・第二神明道路(阪神高速3号神戸線)

・第二神明道路北線(阪神高速33号西神戸線)

・神戸西BP一般部(兵庫県道)

・尾道BP東口~高須(西瀬戸尾道)IC(広島県道)

・広島南道路(国道83号)

・広島岩国道路(E2山陽道)

・岩国市 錦見~錦橋(R187)

・錦橋~岩国市玖珂町 野口(R437)

 

また、R83の区間を改めて書いておく。

・海田町 日の出町~ 坂町 海田大橋ランプ(広島r276)

・海田大橋ランプ~広島市南区 仁保JCT(港湾道路・海田大橋)

・仁保JCT~ 西区観音ランプ(広島高速3号広島南道路)

・上記の側道(R2)

・観音ランプ~商工センターランプ(広島市道・広島南道路)

・商工センターランプ~廿日市市 木材港北(広島/廿日市市道)

・木材港北~上平良(広島r247)

 

路線全体の処遇:R226の鹿児島市 照国神社前~指宿市 十二町をR3に編入。R3・R226ともに路線自体は存続。

新規に編入した区間:(※いずれもR3)

・北九州市小倉北区 砂津~魚町(R199)

・魚町~浅野3丁目(福岡r37)

・浅野3丁目~小倉駅北ランプ(R199)

・小倉駅北ランプ~若戸ランプ(北九州都市高速2号)

・枝光ランプ~大谷JCT(北九州都市高速5号)

・産業道路入口~産業道路南口(鹿児島r219)

指定を外れた区間:

・福岡市東区 バイパス北出口~香住ヶ丘3丁目(福岡県道)

・香住ヶ丘3丁目~博多区 堅粕1丁目(R495)

・博多区 千鳥橋~榎田(R382、千鳥橋~堅粕1はR495と重複)

・熊本市 植木BP・熊本北BP(R90)

・南九州自動車道・鹿児島東西道路(E3)

・武岡トンネル(東西道路開通次第、鹿児島県道に)

・R226南さつま市内の旧道数か所(南さつま市道)

・鹿児島市 産業道路南口~影原(鹿児島県道)

 

というわけで、R1~3・226は、以下の路線に再編された。

これ、次回以降も表がどんどん増えて、新しい路線網を示していきます。お楽しみに。