はじめに

今日はちょっと特別編。思いのほか分量が少なかったので神奈川も一気にやっちゃった。

 

東京都

 

新・東京都

現在も東京都がある。私が提唱する新しい制度でも東京都がある。それについて説明したい・・・がすでに①でしてしまった。

今回、府と同様に区部を設定する。これについては伝統の旧都心15区が適当かと思われるが、これに淀橋・向島・城東を加え(15区に該当する区と合併した地域。ちなみに、これら18区は現行の区でいうと8区分)、あとは渋谷・豊島・荒川、それに北区の滝野川、足立区の北千住、江戸川区の小松川まで入れておくことにする。


さて、区割りに入る。まずは、ちょっと最初にここから片付けておこうかな。

23区には熾烈な領土争いがある。それが臨海副都心の埋め立て地だ。その結果、各区の領土が入り組んだ状態になっている。なので、江東区埋め立て地一帯(豊洲・砂町運河以南)・港区台場・品川区潮風公園・大田区令和島を臨海区として独立させることにする。

 

次に、それ以外の区部について。該当するのは千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区、荒川区、北区滝野川、足立区北千住、江戸川区小松川だ。このうち、30万人以上の区を分区する。本来、区部は20万人以下にしているのだが、東京だけはもう例外にしておこうと思う。ということで、千代田区、中央区、港区、文京区、台東区、墨田区、荒川区は変更しない。

新宿区:牛込・四谷→牛込区、淀橋→新宿区に分割。

江東区・江戸川区小松川:深川区、砂町→砂村区(もともとは砂村氏が開発した新地だが、「砂」村→砂町と変化した結果こうなったため、ここで歴史的に正しい地名に戻しておく)、亀戸・大島・小松川→三和区に分割。

豊島区・北区滝野川:豊島区の人口が30万を微妙に超えることから巣鴨・駒込を滝野川のほうに編入し人口調整を図る。池袋区と滝野川区に。

足立区北千住:荒川区に編入。

ということで、ここまでで区部が決まった。16区に再編された。

 

次は市に変更される区部だ。

該当するのは、品川区(潮風公園以外)、目黒区、大田区(令和島以外)、世田谷区、中野区、杉並区、北区王子、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区(小松川以外)だ。

このうち、人口が30万人いないなのは目黒区と王子だけだ。ということで、これらについてはそのまま目黒市、王子市とする。あとはすべて分割が必要になる。

 

品川区:品川・大井→品川市、大崎・荏原→荏原市

大田区:大森・入新井・馬込→大森市、池上・調布→池上市、旧蒲田区→蒲田市。

世田谷区:世田谷区、砧区、玉川区、北沢・烏山→北沢区

中野区:中野市、野方市

杉並区:杉並・和田堀(北部)→杉並区、井荻→荻窪区、高井戸・和田堀(南部)→高井戸市

練馬区:練馬市、上練馬市、石神井市、大泉市

板橋区:板橋市、志村市、赤塚市

足立区:梅島・渕江・綾瀬(首都高より西)・花畑(首都高より西)→足立市、綾瀬(首都高より東)・花畑(首都高より東)・東渕江→綾瀬市、西新井・江北・伊興・舎人→西新井市。

葛飾区:亀青・本田・南綾瀬→葛飾市、金町・新宿・水元→金町市。奥戸は小岩市へ。

江戸川区:松江・瑞江西部→松江市、篠崎・瑞江東部・鹿本東部→篠崎市、小岩市、葛西市。鹿本西部は上一色・本一色・興宮町が小岩市、松本が松江市だ。

 

残るは市部から編入された区域について。

武蔵野市、三鷹市、調布市、浦安市はそのまま、市川市行徳は行徳市とする。

狛江市は砧区に編入する。

西東京市は合併歴があるが、元が小さいので田無と保谷には戻さない。でも、名前が困るな…。ここは両者にまたがるひばりが丘にちなみ、ひばり市としておく。すんごいもう批判を食らいそうな名前だが、ご容赦いただきたい。文句があるんなら代案をください。

 

最後は島嶼部。これらは人口的にすべて町になる。

大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村がある。このうち、人口が1000人に満たない村が3つ。

ところで、支庁が4つあり、伊豆諸島については大島支庁に4町村、三宅・八丈は2町村ずつ、しかもそれぞれ1村がその小規模村になるというわけ。

ということで、三宅支庁は三宅町、八丈支庁は所属未定の豆南諸島も含め八丈町とする。利島については最も近い新島に編入する。

 

ということで、東京都は千代田区・中央区・港区・牛込区・文京区・台東区・墨田区・深川区・渋谷区・新宿区・豊島区・滝野川区・荒川区・三和区・砂村区・臨海区・品川市・荏原市・大森市・蒲田市・池上市・目黒市・玉川市・世田谷市・砧市・北沢市・中野市・野方市・高井戸市・杉並市・荻窪市・大泉市・石神井市・上練馬市・練馬市・赤塚市・志村市・板橋市・王子市・西新井市・足立市・綾瀬市・葛飾市・金町市・小岩市・松江市・篠崎市・葛西市・浦安市・行徳市・ひばり市・武蔵野市・三鷹市・調布市・大島町・新島町・神津町・三宅町・八丈町・小笠原町の16区38市6町となった。

 

ということで、残る多摩地区は普通に南関東州の一部なので、いつも通りだ。なお、東京では西多摩地区以外は広域市町村圏が結成されていないため、上の表は完全に旧郡ごととなっている。このため郡ごとに紹介することにしよう。なお、自治体を列挙する際に、上の都に編入される自治体については除いて表記する。


北多摩地区

西東京市(田無市・保谷市)、東久留米市、清瀬市、小金井市、府中市、立川市、昭島市、小平市、東村山市、国分寺市、国立市、東大和市、武蔵村山市。
特に言うこともなく北多摩郡と言いたいところだが、人口が多すぎる。ここは東多摩郡と北多摩郡の2分割にする。

国立市→谷保市、東大和市→大和市、武蔵村山市→西村山市改称以外は変化無し。
ということで、北多摩郡は小平市・東村山市・大和市・西村山市・久留米市・田無市・保谷市の7市、東多摩郡は立川市・昭島市・国分寺市・谷保市・小金井市、府中市の6市となった。


南多摩地区

八王子市、町田市、日野市、多摩市。

町田市は相模原と同じ扱いにしたい。こちらについては、神奈川県の方で詳しく。それ以外の3市に加え、八王子都市圏である神奈川県相模湖町・藤野町(相模原市緑区の一部)、山梨県上野原市(上野原町・秋山村)を加え、南多摩郡とする。

稲城市は後述のとおり川崎にまとめる。

 

・八王子市:由木市、加住町、川口市、恩方町、由井市、浅川・横山南部(めじろ台・狭間以南)→高尾市を独立。

・多摩市:桜ヶ丘市に改称。

・上野原町:棡原・西原→両原町を独立。

ということで、南多摩郡は八王子市・由木市・川口市・由井市・高尾市・日野市・桜ヶ丘市・加住町・恩方町・相模湖町・藤野町・上野原町・両原町・秋山町の7市7町となった。

 

西多摩地区

青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町。

西多摩郡とする。山梨県の小菅村・丹波山村も含める。

 

・青梅市:青梅・霞・調布→青梅市、吉野・三田→御岳町、小曽木・成木→二木町に分割。

・あきる野市:秋川→秋留市、五日市町に分割。

・奥多摩町:氷川・小河内→氷川町に。残りは古里町に。

・瑞穂町:市に昇格。

ということで西多摩郡は青梅市・福生市・羽村市・秋留市・瑞穂市・御岳町・二木町・五日市町・日の出町・桧原町・氷川町・古里町・小菅町・丹波山町の5市9町となった。

 

さて、東京都の分割が終わった。東京都と3郡16区62市22町の一覧と地図である。

 

 

神奈川県

 

横浜府

都市雇用圏の定義上、「横浜都市圏」は存在しないため、すごく設定しにくかった。

現・横浜市だけにすると、規模があまりに小さい(人口だけなら最大クラスだけど・・・)。

ということで、まず、郡にするには面積が小さく、京急と横須賀線で横浜・東京との行き来が多い三浦半島を入れることにした。そして、その他、横浜市に隣接する鎌倉市・藤沢市・大和市も入れる。これを横浜府とする。

 

横浜市は鶴見区・神奈川区・西区・中区・南区・保土ケ谷区・磯子区・金沢区・港北区・戸塚区・港南区・旭区・緑区・瀬谷区・栄区・泉区・青葉区・都筑区の18区。

 

さて、府の区部は、おおよそ昭和の大合併前後と書いたと思うが、困ったことに、横浜市はなんと戦前に今の市域が完成してしまっていたのである。ということで、おおよそ昭和2年時点での市域を区部にする。

範囲は鶴見区・神奈川区・西区・中区・南区・保土ケ谷区・磯子区・港南区、それに港北区の南半分のみとする。この区域は現在の区よりも細かくする。以下のとおりである。

・鶴見区:鶴見・潮田南部→鶴見区、旭東部・潮田北部→末吉区、生麦・旭西部・神奈川区子安→生麦区
・神奈川区:子安を生麦区の一部に。
・南区・港南区:旧大岡川村(両区にまたがる)と笹下(港南区)を大岡区として独立。ただし、南区側は大岡・中里・別所までとし、六ッ川とか井土ヶ谷あたりは南区に残した。
・保土ヶ谷区:北部を星川区、南部を保土ヶ谷区に分割。
・港北区:南部のみ区部に残る。そちら側はそのまま港北区。北部の市部に入る側は日吉市に。

 

さて、市部であるが、ここで町田市に軽く触れておく。町田市は横浜・川崎・相模原という神奈川県の政令指定都市すべてに接している都合上、それに合わせて切り分けていく。まず、鶴川地区は、川崎の方に編入する。岡上の飛地解消の意味もある。そして、残りのうち、南町田から成瀬にかけて。中学校区で言うと成瀬台・南成瀬・つくし野校区を横浜市に編入する。そして、残りは相模原市のほうに(これは後述)。ということになる。

で、横浜市に話を戻すが、この町田の一部を、旧田奈村と合わせて独立させる。旧田奈村は青葉区恩田・奈良(おおよそこどもの国線沿線)、緑区長津田である。これらを独立させてひとつの市にする。田奈…にしたかったが、田でも奈でもない町田市の一部も含めてしまったため、そのようにはせず、中心地区となる見込みの長津田市とする。

青葉区の残りはそのままにする。緑区については、都筑区南部(旧川和町)を編入する。

 

ということで旧横浜市は鶴見区・生麦区・神奈川区・西区・中区・磯子区・南区・保土ヶ谷区・星川区・港北区・大岡区・港南区・金沢市・戸塚市・旭市・緑市・瀬谷市・栄市・泉市・青葉市・都筑市・日吉市・長津田市の12区11市となった。

 

さて、新たに横浜府に入る組。横須賀市・藤沢市・鎌倉市・大和市・逗子市・三浦市・葉山町の6市1町だ。規模の大きな横須賀市・藤沢市を分割し、残りはそのまま(葉山町も)市にする。

そして、2市を以下のように分割する。

・横須賀市:横須賀・衣笠・田浦→横須賀市、浦賀市、久里浜・北下浦→久里浜市、長井・武山・大楠→西浦市
・藤沢市:六会・御所見・遠藤・大庭→湘南台市、残りは藤沢市。

 

ということで、横浜府は鶴見区・末吉区・生麦区・神奈川区・城郷区・西区・中区・南区・保土ヶ谷区・星川区・根岸区・屏風浦区・港北区・大岡区・港南区・金沢市・戸塚市・旭市・緑市・瀬谷市・栄市・泉市・青葉市・都筑市・日吉市・長津田市・横須賀市・浦賀市・久里浜市・西浦市・藤沢市・湘南台市・鎌倉市・大和市・逗子市・三浦市・葉山市の15区22市となった。

 

川崎市

そのままで橘樹郡にする。なんなら町が連続していると言われている東京都稲城市も編入する。麻生区に岡上という飛地があるのは有名だと思うが、それを埋めるべく町田市の鶴川も編入する。

7つある区をそのまま市にする。ただし、多摩区は向ヶ丘市に改称する。鶴川と岡上は合わせて鶴川市にする。

 

ということで、橘樹郡は川崎市・幸市・中原市・高津市・宮前市・向ヶ丘市・麻生市・稲城市・鶴川市の9市となった。

 

湘南地区

平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町。
さて、ここから県央、県北と相模川を登っていくのだが、これら3地区は高座・中・愛甲・津久井の4郡からなっている。これらは湘南から順に下高座郡・中高座郡・上高座郡としたい。まず、上高座郡については、相模原そのものが高座郡だし、逆に津久井郡は中心ではないため残さないという方針はわかってもらえると思う。残りについては、昔から高座郡として人口が多かった部分が、もしくは郡の中枢をなしていた部分が、茅ケ崎、海老名など2地区にまたがっており、どちらを「高座郡」として残すのか決めかねるところだったためだ。だから、両方残すために県北を含め上中下の3つにした。中郡はあまり必死になって残す名前でもないし、愛甲郡についても同義である愛川の名前を残すことで代えることにした。ということで、湘南地区は下高座郡となった。

また、秦野市の通勤圏である中井町を地理的条件も考慮し編入する。

 

・平塚市・秦野市:秦野市大根、平塚市土沢・金目を合わせて鶴巻市として独立。秦野からはほかに西秦野・上秦野→渋沢市として独立。

・二宮町:小田原市橘編入、二宮市に。

・寒川町・大磯町:市に昇格。

ということで、下高座郡は平塚市・茅ヶ崎市・秦野市・渋沢市・鶴巻市・伊勢原市・寒川市・大磯市・二宮市・中井町の9市1町となった。


県央地区

厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村。

前述のとおり中高座郡。

 

・厚木市:依知・下川入→依知市、及川・棚沢・三田・荻野・小鮎→高取市、玉川町を独立。

・愛川町:市に昇格。

ということで、中高座郡は厚木市・依知市・高取市・海老名市・座間市・綾瀬市・愛川市・玉川町・清川町の7市2町となった。

 

県北地区

現在は全域が相模原市となっている。城山町・津久井町・相模湖町・藤野町の津久井郡全町を合併し、政令指定都市となった。緑区・中央区・南区に分かれ、旧津久井郡は緑区の一部となった。

前述のとおり、相模湖町・藤野町は南多摩郡に入れ、逆に東京都から町田市を入れている。ただし、前述のとおり、鶴川、南の一部は除いている。さらに、山梨県から道志村を編入した。

前述のとおり上高座郡。

 

・相模原市:中央区を相模原市、緑区(旧市)は町田市堺を入れて橋本市、南区を大野市に。

・城山町:市に昇格。

・津久井町:鳥屋町、青野原・青根→清和町を独立。

・町田市:前述のとおり、鶴川が東京都麻生区、南の一部が横浜市長津田区となっている。残りのうち堺を橋本市に編入し、残りを町田市に。

ということで上高座郡は相模原市・橋本市・大野市・城山市・町田市・津久井町・鳥屋町・清和町・道志町の5市4町となった。

 

県西地区

小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町。

足柄上郡と足柄下郡。これは足柄郡で決まりだ。

静岡県のうち、熱海市、伊東市も編入する。

 

・小田原市:早川・片浦→片浦町、国府津・下曽我・上府中→千代町を独立。橘を下高座郡二宮市に編入。

・南足柄市:大雄山市に改称。

・山北町:清水・三保→清水町を独立。

・箱根町:湯本町、仙石原町を独立。

・伊東市:宇佐美町、対島町を独立。

・湯河原町:市に昇格。

ということで上高座郡は小田原市・足柄市・大井市・湯河原市・熱海市・伊東市・片浦町・千代町・松田町・山北町・清水町・開成町・箱根町・湯本町・仙石原町・真鶴町・宇佐美町・対島町の7市11町となった。


さて、神奈川県の分割が終わった。横浜府と5郡、12区59市18町の一覧と地図である。

次は千葉と埼玉。