ストラップに込めた願い | さえりんの部屋

さえりんの部屋

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2019年6月、長女を突然交通事故で亡くした母親です  
  娘を想いながら日々を一生懸命生きています。

 今週は6月の最終週で本当なら明日が刈谷ボランティア活動なんですが、ボランティアセンターの都合で今回はお休みすることになりました。毎週1回知立、安城、刈谷のいずれかで活動をしていますが今週はお休みでちょっと寂しいです。​

​先日我が家へ来てくれたKちゃんと話をしていて、Kちゃんがいろんな相談事を市議会議員さんにしたところ「それであなたは何をしたいの??最終的にどうなってほしいと望むの??」と質問されて自分は何を望んでいるんだろうかと分からなくなって困っていると打ち明けてくれました。
その話を聞きながら被害者遺族になってしまった私は一体何を望むのだろうか??最終的にどうなってほしいと望むのだろうかと、あらためて自分のこととして考えさせられました。​


​​私はもしもこのにじいろ会のボランティア活動を始めなければ今頃どうなっていたのでしょうか??加害者への復讐心が消えず復讐の鬼と化してさえりんと同じように轢き殺す計画を練っていたのでしょうか??この社会も法律もすべて加害者を守る事ばかりでもうこの世は信用できないと自暴自棄になり廃人のような生活をしていたのでしょうか??心が病んで身体まで蝕んで病気になって死んでいたのでしょうか??いずれにせよこの社会からはお荷物のような迷惑な人間に成り下がっていたのだと思います。

そんな時、このままではママが危ないと感じたさえりんが手を差し伸べてくれたかのように様々な方々との出逢いがありまるで不思議な力に導かれるかのようにこの「あいち交通死をなくすボランティアにじいろ会」を立ち上げる運びになったのです。私は何を目指してこのボランティア活動を立ち上げたのかというと「もうさえりんのような悲惨な被害者を出さないために、死亡事故が多く最も危険な横断歩道での一時停止左右確認を訴えたい」という明確な目標を持ちました。​​
この目標は誰にでも関係のない人はなく共感できるものでした。そしてただその目標を掲げて世間に訴えかけるだけでは何も始まらないので「さえりんの遺品のクラフトテープで作ったストラップ」を無料で配布することにしたのです。​

こうしてさえりんストラップ配布活動としてのボランティア活動が始まったのです。最初はさえりんの遺品のクラフトテープを使っていたのですがあっという間になくなり、それからは他の鈴やストラップ紐や袋と共に私たちの持ち出しという形で実費で購入して配布していました。誰かが「有料で販売したらいいのに」と言いましたが、きっと有料なら誰も買わないし地域社会に広めることなんて絶対にできません。だからあくまでも公共施設や店舗に置いてもらい無料配布を目指したのです。持ち出しはますます増えるばかりで困っていた頃、​ブロ友のにととらさんから驚くほどたくさんのクラフトテープとカニカンストラップ紐のご支援が大量に我が家へ届きました。​

これをきっかけにこの活動を継続させるためには皆様からのご支援をお願いすることも必要な事なんだと頑なに自費にこだわっていた私の気持ちが変わりました。それからは企業の助成金に応募したり(交通安全啓発活動が該当する助成金が少なくてもらえたのは大和証券とデンソーだけでしたが)、Amazon「みんなで応援」プログラムに登録してお金ではなく材料のご支援をお願いするようになりました。すると全国各地からブロ友さんや知り合いやそれ以外の方もたくさんの方々からのご支援のお蔭様で、今ではそのご支援の材料にかなり助けられて活動の継続ができているんです。​

​​​​​​そして今ではボランティアメンバーさんもたくさん賛同して集まって下さって本当に感謝しています。ただ最初の頃は何の決め事もする前に中日新聞と毎日新聞ににじいろ会の活動を取り上げて下さった記事を見て、ストラップを作りたいという方が殺到し会ったこともない方にまで郵送で材料とレシピを送りさえりんストラップとは全くの別ものが世に出回り困ったり、一度ボランティア活動に参加しただけの方に材料を渡して家で作ったらやり方を忘れて変な形のものがたくさん作られて回収して大量に処分しなくてはいけなくなり悲しくて泣きました(>_<)木工ボンドがしっかりついているので濡らして外しまた編み直す作業は途方もない動力が必要になるのです。

こういう苦い経験から、2~3回以上ボランティア活動に参加して私かリーダーが作り方を見て合格した人にしか材料はお渡しできないとルールを決めたのです。それからは不良品がさえりんストラップとして出回ることは無くなってホッとしています。
日本紙バンドクラフト協会の会長さんとも最初の中日新聞がきっかけで花結びのパーツを大量に作って送って下さりとても助かっています。
​​​​​​

​​最近はたっちゃんご夫婦が京都から、くらさん宅と我が家へストラップ作りの練習に来てくれてその後出来上がったストラップの写真を送ってもらいしっかり作れていたので合格し材料を京都へ送りました。これからもこのルールはしっかり守っていきたいと思います。最近はくらさんの刈谷と東京の講演会の後、くらさんちーさんやたっちゃんが紹介して下さるので何人かの方がボランティア活動に参加したいと言って下さっています。たっちゃんの周りにもそういう方が多くなり「京都でもストラップ作りをして良いか??」と尋ねられましたが、それはとっても嬉しいことですがたっちゃんにもルールをしっかりお伝えしてもう最初の頃のような混乱を招かないように気を付けたいと思っています。​​

みなさんがにじいろ会の活動とさえりんストラップに興味を持ってくださる事はとっても嬉しくありがたいことです!!でも私としてはもうあの時のような泣きながらストラップを処分しなくてはいけなくなった苦い思いは絶対にしたくないのです。
これは私の個人的なこだわりかもしれませんが、​​​交通被害者がこれ以上増えないように!!とにじいろで可愛いさえりんストラップへ込めた願いなのです。​​​


先日Kちゃんとも話していたのですが、​私が今更どんなに願いを込めて交通安全啓発のボランティア活動をしても、さえりんがあの世から還って来るわけではありません。今更交通事故が減っても娘の命を奪われた私には何のメリットもないのです!!​​
​だから無駄なのかと言われるとそうではないのです!!​
​もしもこの活動をしなかったら私はまともには生きられなかったんだから!!​
このにじいろ会の活動はさえりんがお空から私を生かすために与えてくれた大切なお仕事なんだと思っています。それは亡きさえりんからの願いでもあるから!!

​​昨日は公式LINEでご連絡をいただいた関東の運送会社の社長さんからにじいろ会にたくさんの寄付金をいただきました。私達はストラップを送る以外はなんのお返しもできませんが、こうした私たちの活動をご理解してご支援していただけることに心より感謝いたします!!交通安全教育に一番力を入れてみえるこうした優良な運送会社が増えたら、哀しい交通死亡事故が減る社会に繋がるのではと心からそう思いました。​​


(さえりん4歳5カ月 義両親と一緒に動植物園で遊ぶpart2)








 

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