多様化社会で生き残るには
対立と分断は、組織やグループの中で起こります。相手に向かって「あなたは日本人だから」とか「あなたは若いから」「あなたは男だから」のように、個性を無視してひとりの人間をカテゴリーやグループの性質で考えてしまいます。
外国で日本人と会うと、日本人なら考え方も同じなので理解してくれるはず、まるで同士のように親近感が湧きますが、日本に帰ってから、偶然にその日本人と会った際に、同じような考え方を持っているとは思えないはずです。
フランスに1週間ぐらい旅行に行ったします。現地で色んな発見があって、フランス人はこんな人たちとか、フランスはこんな地域性があるというように自分なりの印象を持つと思います。
他方、フランスに長く住んでいる日本人に「フランスってどういうところですか?」と聴いても返ってくるのは「とても一言では言えない」と答えるのではないでしょうか。
私たちが暮らしている社会は、知れば知るほど複雑な人間関係が生まれてくるし、その国の歴史・風土や文化を理解するのは容易ではありません。1週間程度の旅行では、無数にある多様性の一部でしかありません
こだわりチーズを作っている職人さんが、試食会で有名な料理評論家に試食してもらったらしいのです。するとその評論家は「このチーズはクセがないから日本人に合う」と言ったらしいのです。
この職人さんは非常にショックを受けたそうです。こだわりを持って作ったチーズが大人から子どもまで誰でも食べやすいと言われたようなものですから。
多様化社会において、様々な背景を持った人と話す際には、自分自身も多様性を持っていなければコミニケーションできません。
相手のアイデンティティーを考える際、職業は非常に重視されてきました。しかし、同じ職業の中でも、個々で様々な特性を持っているので、多くの人が同じ形に押し込められたくないと言う感情を持っています。
だからこそ、ひと括りにカテゴリーやグループの対立によって、個人が分断される事は望ましくないのです。
次回は、今日の続きで「意見の合わない人とのコミュニケーション」についてお伝えします。
終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。
この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。
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あなたにも気付きがありますように
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◇「他人の目を気にしない生きやすさ」
多様化社会で生き残るには
【小さな実践】1051/2000
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