最近、報道やSNSなどで「承認欲求」という言葉をよく聞きます。例えば、「イイネ」を得るために自動ツールを購入したり、読みもしない投稿に「イイネ」しまくったり、批判的なコメントをブロックしたり、投稿を炎上させてみたり。

 

今回は、その承認欲求とはどのようなものかを、前編と後編に分けてお伝えします。

 

マズローの欲求5断階説

1段階:生命維持したいという「生理的欲求」、2段階:身の安全を守りたい「安全欲求」、3段階:他者と関わりたい・集団に属した「所属と愛の欲求」、そして4段階:今回、お伝えする自己評価と他者から自分を認められたい「承認欲求」

 

 

このように欲求レベルを段階ごとに変えています。この1~4段階までを「欠乏の欲求」と言い、最上階の5段階が「成長の欲求」だと言われています。実は6段階あるそうですが、今回は成長の欲求の話はしません。

 

 

社会人になると「欠乏の欲求」までは何らかのカタチで満たしていると思います。ただ、最上階の「自己実現欲求」については、興味すら持っていない人もいると思います。

 

1~4段階までの欠乏欲求は、人間ならあって当たり前なのに「承認欲求」だけが、「近頃の若い人は承認欲求が強すぎる」のように、ネガティブな例で使われることが多いようです。

 

ネガティブイメージになったのは、承認欲求を刺激させるオープンなツールが多すぎるのも要因のひとつ、もうひとつは社会的欲求(所属と愛の欲求)が満たされないからです。

 

一口に承認欲求と言っても、その中で2つの欲求に分類されます。

  • 自己に対する評価の欲求:強さ、能力への自信、独立や自由など、自己を優れた存在と認める欲求
     
  • 他者からの評価の欲求:評判、地位、名誉、優越、承認、注目度などを求める欲求

 

これらの欲求が満たされないと、劣等感や無力感が感じるようになります。しかし、承認欲求は自己の捉え方しだいでプラスにもマイナスにも働きます。

 

認められたい・褒められたいと考えるのは程度とカタチの差こそあれ、誰でも持っている欲求です。認められたいと考えることが、パワーになって自己成長に繋がります。

 

ご近所さんに挨拶をして相手が挨拶を返してくれるだけで承認欲求は満たされます。このように些細な日常の中に、あなたの承認欲求を満たす出来事は多く存在するのに、相手に求めてばかりいると些細な承認欲求には気付けなくなります。


更に欲求が強すぎると、相手に認められることが目的になってしまい、他者を傷つけたり、欲求だけが空回りすることになります。

 

子どもの中にも、褒められたいから友だちに優しくするけど、誰も観ていなかったら無関心という例も少なくありません。

 

この承認欲求が強すぎる人の特徴は、3段階の他者と関わりたい・集団に属したい「社会的欲求」(所属と愛の欲求)が満たされていない人に多くみられるようです。

 

承認欲求が強くなるのは、遺伝や親の影響だけではありません。

普通に愛情を注がれていた家庭環境で育って学生時代は満たされていた承認欲求が、社会人になって人間関係で上手くいかなくなり満たされなくなることだってあります。

 

さて、次回の中編は、1~3段階までの欲求の具体例についてお伝えします。

 

 

 

 

終わりに・・・

記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

 

ありがちなことですが、せっかく学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。

 

 

今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

 

あなたにも気付きがありますように




下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

◇「人間関係で悩む、嫌な人への接し方
嫌な人間関係の4つの接し方

 

 

 

【小さな実践】963/1000

「褒めてもらいたい、認めてもらいたい」が目的になっていないかをセルフチェックしておく。本来の目的の為に承認欲求をモチベーションにするにはどのような考え方をすれば良いかを常に意識しておく

 

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