弾丸歴探譚 | 石田紗英子 オフィシャルブログ

弾丸歴探譚

今回の歴探備忘録。
まず「石山寺(大津市)」。
五感が研ぎ澄まされるような感覚を覚えて、
源氏物語が生まれた場所ということに
妙に納得してしまいました。

石山寺を後にして、源氏物語の執筆を続けた
紫式部邸跡「廬山寺(京都市)」へ
向かいました。
寺町通りに位置し、新島襄邸跡に行くたび
前を通っていたものの、
実際に中に入るのは初めて。
廬山寺は豊臣時代に移されたそうですが、
その昔こちらの場所は、
紫式部の曾祖父・中納言藤原兼輔の
屋敷があり、式部も人生の大半を
こちらで過ごしたそうです。





廬山寺の庭を眺めながら、
式部も木々や塀に目を遣っていただろうと、
式部と目線を重ねたつもりになりました。




昨日の行き当たりばっ旅、
最後は源氏物語の舞台の一つ、宇治へ。
藤原道長の長男・頼道が建立した
「平等院鳳凰堂(宇治市)」は、
藤原氏の栄華を今に伝えますが、
同時に、盛者必衰の理も感じて、
切ない気持ちにもなりました。
紫式部日記を読んだ後だからやもしれません。





宇治のまちは、透明度の高い宇治川が
さらさらと流れ、どこからともなく
茶葉の香りが舞い込み、佳い所ですね。
「源氏物語ミュージアム」「宇治上神社」を
次の目的地に決めたところで、
タイムオーバー。
結果として、紫式部ゆかりの地巡り
第一弾となりました。
今宵は夢に光源氏が現ることを 
ひそかに期待しています(笑)。