三島由紀夫VS東大全共闘 | 石田紗英子 オフィシャルブログ

三島由紀夫VS東大全共闘


 『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』。
周りに人が居ない最前列で、
首が痛くなりながら(笑)観てきました。

三島由紀夫氏も東大全共闘も
知らない世代ですが、こんなにも学生が熱く、
国家のことを自分ごとに考えていた時代が
あったのですね。

そして、何より驚いたのが三島氏の佇まい。
これまでは、極右で、防衛省で自決を図った
近代の武士…そんなイメージを抱いていました。
しかし、この映像におさめられている三島氏は、学生たちの挑発を上手くかわし、
大人の対応で、しかも年下の1000人を相手に
丁寧に向き合っている。
根が優しい方なのではないでしょうか。

”非合法の暴力を肯定する”という発言には
さすがに首を傾げますが、
青年期に戦争を経験した人の思想を
代弁しているように思いました。

保守派も革新派も、本来の敵は
**ネタバレになるので**だったというオチ。国を真剣に憂うという点では
同志だったのですね。

50年前とは思えない、迫真の100分でした。