2.26に2.26足跡を辿る | 石田紗英子 オフィシャルブログ

2.26に2.26足跡を辿る

2.26に2.26史跡巡り。
歴史好きの先輩方と、 
古地図片手に歩きました。




歩兵三連隊兵舎(新国立現代美術館)を出発し、
→歩兵一連隊兵舎(ミッドタウン六本木)
→高橋是清邸跡(高橋是清翁公園)
→近衛三連隊兵舎(TBS)
→将校らが立て篭もった料亭の幸楽
(プルデンシャルタワー)
→立て篭もった山王ホテル(NTTドコモ)
→岡田首相を襲撃した首相官邸(首相公邸)
→陸軍参謀本部・陸軍省(憲政記念館)
→教科書に載っている占拠写真で有名な三宅坂
→青年将校らが密談した龍土軒で食事。







この坂の勾配は当時のままですよね〜!
ここから見た風景は一緒ですよね〜!

と、お話しながらあっという間の6キロ散策。
お食事は、青年将校らが決行前に密談した
という、日本最古のフランス料理屋さん
『龍土軒』でいただきました。

当時は六本木ミッドタウン前の
ガソリンスタンドの場所にあり、
歩兵一連隊と歩兵三連隊の皆さんが集う
お店だったようです。


食事後、4代目シェフにお話を
伺うことができました。
当時、密談の際は貸切にし、
将校らはお茶だけを飲んでいたそうです。
龍土軒のご主人とよほどの信頼関係だった
のでしょう。
また、三島由紀夫は2.26に影響されたと
言われていますが、シャイな三島氏は
龍土軒で当時の話を聞きたくて店前を
ウロウロしていたのだとか。

82年も前のことで、2.26事件のことなど
意識する人は殆どいないでしょうね(笑)。
貧困に喘ぐ日本国を本気で憂いた、
純粋な青年将校たち。
もちろん重臣を襲撃するやり方は
良くないですし、その後の構想も無いまま
行動に出た事を悔やまれるばかりです。
ただ、皆が笑って暮らせる国を
望んでいたのはたしか。
この先も平和な日本を見守ってほしいです。