こちらも多摩の魅力発信プロジェクトの取材としてお伺いしました
三鷹市にある、三鷹市指定有形文化財です
このエリア、とっても静かで素敵なエリアなんです
野川という川沿いにあるのですが、野川周辺がすごく綺麗で
この辺りは地域全体を博物館に見立てているようで、色々な素敵なスポットがあります
実は以前、星を見に、この周辺に行ったことを思い出しました
国立天文台もすぐそばです
今回は
こちらの大沢の里 古民家へ伺いました
入場料は200円
さらにここだけでなく、近くの水車がある大沢の里 水車経営農家へも入れる入場券なのです
とってもお手頃価格
まずは古民家の外から
(園内はマスク着用必須です。撮影時のみ外しています)
小さめの平屋です
こちらは明治35年に創建された「四ツ間取り」といわれる典型的な間取りだそう
昭和55年頃までは民家として使われていて、平成19年に所有者の方から三鷹市へ寄贈されたとのことです
昔のお家って外と中の区別があんまりないんですよね
繋がっているような作りになっているんですよね
窓がすごく多くてびっくりしてしまいました
こちらはわさび栽培をしているわさび田
多摩エリアはわさびが本当に多い
それだけお水がきれいってことですよね
今の時期は少しづつ木々が色づいていて、とても綺麗でした
紅葉と古民家が良い感じです
それでは中へ
多分私は自分が家を建てていなかったら、「素敵だなぁー昔の家ってこんな感じだよなー」くらいにしか思わなかったと思います
が、自分もつい最近木造で家を建てていて、その過程を見ているので、それと比較するとすごくおもしろかったです
お家の中を見ようとしたら、はしごがあったのです
上ることができないものだったのですが、上を向いてビックリ
こ、怖い
気持ちを切り替えて中に進みます
たくさんの窓から光が入って、さらに窓の外からは色づき始めた木々が見えてとってもすてきでした
そりゃあこれだけ窓があったら寒いです笑
でも中と外が繋がっているみたいで、この造りもすごく素敵ですよね
寒いので、畳の上にはラグがひかれていてありがたかったです
各部屋にはその当時のことや、三鷹大沢のわさびについてなど、色々なお話が書かれたパネルが設置されています
ちなみにこの部屋の天井、1ヶ所おかしいところがあります
よく見ると
妖怪がいるんです
なぜ妖怪なのかは、このお部屋のパネルを読むと分かります
奥へ進むと
お手洗い
こう見ると、今のトイレってすごい広いですよね
こちらの古民家は実は復元・整備工事により復元されたものではあるのですが、大部分が当時のものを使っているので、それを見るおもしろさもありました
木造といっても、今のお家の多くは集成材を使い、出来る限り木が歪んだり変化しないように作られていますが、昔のお家は当然集成材もないので、無垢材を使っているんですよね
いまだに樹液が出ていたりして、木ってすごいなぁなんて思ったりしました
たまたま同じタイミングでおひとりいらっしゃった方が、ずっと三鷹に住んでいるけど、こんな素敵なところがあるなんて知らなかった!とおっしゃっていました
このエリア、本当に静かでタイムスリップした気分になれます
せっかくなので、古民家の入場料で一緒に見ることができる、大沢の里 水車経営農家へも行ってきました
古民家から徒歩5分もかからないので、セットで行くのがオススメ
ボランティアガイドさんからお話を伺いながら見学しました
中に入ってビックリ
ここには4.6mの大きな水輪が
てっきり外にあると思ったのですが、建物の中に水車があります
周りには昔ながらの機械がありました
ここは精米製粉を行っていた場所だそう
そのため精米製粉に関連する古い機械なども置かれています
この水車は今年3月、国際基督教大学から寄贈を受けた赤松を使用し、クラウドファンディングを活用した寄付金により設置されたものだそう
意外と回転速度が速いんですよ
ここのすごいところは
全部自動化されているところ
この水車本当にすごいんです
水車が回ることで、精米製粉が全部自動でできる仕組みが作られているという、とんでもないものなんです
日本機械学会から機械遺産の認定を受けているそうです
水車が回って歯車がかみ合うと、臼に入った玄米が杵でつつかれて、白米になったり
挽き臼から出てきた粉をふるいにかけて、細かくしていき、最終的にお米や小麦、そばを粉にしたりするそう
たくさんの歯車があって
これらがかみ合わさると、一気に全てが動き出すそうです
普段は水車のみ動かしていて、年に1回だけ全部を動かすイベントをしているとのこと
こちらの水車は1800年前半にできたもので、その時代にこれだけ自動化されていたというのだからビックリです
仕組みのすごさにお話を伺いながら見入ってしまいました
歯車も
たくさん展示されていたのですが、よく見ると1つの木で出来ているのではなく、いくつもの木を組み合わせてあるのです
1つ歯車が壊れても修復できるように工夫されているとのこと
この水車、本当に見事でした
古民家でスタッフの方に水車も見に行ってごらん、と勧められて行ってみたのですが、たしかに古民家と水車はセットで行くべきところでした
こちらにもかやぶき屋根の母屋がありました
こちらの水車経営農家も東京都指定有形民俗文化財に指定されています
こちら以外にもこのエリアには、富士山がすごく綺麗に見えるビュースポットや絵本の展示や絵本を楽しめる星と森の絵本の家、古墳なんかもあるそうです
このエリアはタイムスリップしたような場所で、なんだか心穏やかになれました
三鷹付近に行く際はぜひ立ち寄るスポットの候補にしてみてください