毎日ショートエッセー 古い羅針盤 | あや工房

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 考えてみれば、終活とは、死に対する一つの諦観へと至る過程なのだろう。過去と少しずつ折り合いをつけ、現在の立ち位置を静かに見つめ直していく。その時間は、人生の後期に与えられた、決して軽くはない猶予のようにも思える。

 池田清彦の『老いと死の流儀』を、引き続き読んでいる。前半に引き続き、どこか深く共鳴するものがある。それは、先を歩く者の言葉だからなのか、それとも著者がすでに辿り着いている諦観の温度に、こちらが触れているからなのか、判然としない。

 後半は、「今を楽しめばボケ知らず」「死は人間にとって自然な終わり」「人生の意味から解放されれば楽になる」と続いていく。いずれも平易な言葉でありながら、読み進めるほどに、どこか身に引き寄せられる響きを持っている。

 

https://note.com/saekiworld/n/n2aca6081810b