しばしば、鼻歌で嗜むものに、舟歌がある。あの小説家、野坂昭如氏が歌った切ない歌詞が今でも空歌出来る。男と女の間には深くて暗い河があるのだが、それでもえんやこやらを舟をこぐというものだ。分かる。哀しい恋歌である。分かり合えない事が分かっていながら、否、分かっているからこそ、チャレンジする。長い人類の歴史の中で、恋愛はずっとベストセラーで在り続ける理由でもある。LGBTの世の中に変遷しても、やはり男女という関係は不変である。似た歌に、井上陽水氏のあこがれがある。男女の相互の誤解曲解が上手に書かれている。そうであって欲しいと願う気持ちは強いが、果たせない夢のようなものが男女の間には存在する。「女性向け風俗の現場」:征木寛氏を読んでいる。
https://note.com/saekiworld/n/nb47c053338fa