アスリートのコロナ後遺症
新型コロナウイルスが蔓延し始めて、かれこれ3年近く経過しようとしています。この3年間は当治療院にとっても試行錯誤の日々。
普段は「肩ひじ、全身のコンディショニング」で訪れる選手たちがシーズン中にコロナに感染し、その後遺症に悩んでいました。
私自身も経験した「コロナ後遺症」※ブレインフォグ(脳がスッキリせず霧がかかったような症状)
野球やゴルフを始め、各競技のアスリートにとって、微妙な「感覚のズレ」は致命傷になりかねません。
相談された主な症状が下記の通り
1倦怠感 以前のようにスイッチが入りにくい ダルさが抜けずシーズンを通したパフォーマンスに不安がある
2自律神経 集中力や記憶力の低下 いくら寝てもまだ足りない 寝られない 鬱症状がある 常にモヤモヤ感がある 眼の奥が痛い
3運動器 全体的なバランス感覚 打球や走塁に対する反応 仕留めるはずが差し込まれる
4呼吸器系 過呼吸になる 深呼吸をすると肺や喉の奥に引っ掛かりを感じる
ここは東洋医学の真骨頂。肩ひじのみならず、全身のコンディショニングとしてコロナ後遺症の治療も並行したところ、
一か月~二か月程度(3~4回の治療)で回復してきました。やはり鍼灸治療は副反応がないのが良いですね。
一般の患者さまであれば、高血圧や痛み止めなど、摂取している薬との相性に気を遣うことがないのもメリットです。
東京・中野
元読売ジャイアンツ・佐伯院長のスポーツ綜合治療院
これまではアスリートの実戦に向けたリカバリー診療が多かったため、東洋医学的見地(五臓六腑・木火土金水)で診ることは多くなかったのですが、コロナ禍になってからここ数年で不定愁訴の患者さまの診療が増えてきたように思います。
キーワードは「自己免疫能力の向上」「万全なカラダ作り」
カラダのコンディションを整えれば「QOL」を確実に高めることができ、不安感や違った症状が発症するのを打破できると思います。これからの時代に向けて、一般の方も常日頃からカラダのリカバリー、メンタル面のケアが一層必要になるのではないかと痛感しています。
シンプルなワードですが「Life is good.」 これに尽きますね。