親父と絶縁した頃、心の底から親父を憎んでいた。
この世で一番嫌いなのは親父だった。早く死んで欲しいと毎日本気で思っていた。
そして、そんな感情は絶縁前も、物心ついた時から度々あった。死ななくとも、頼むから俺を解放して欲しいと思っていた。
ところが、親父が死んだ今、もし魔法が叶うなら、ほんの少しでも親父に会いたい、ほんの少しでも話がしたいと思っている。
夢にもよく出てくる。夢の中の親父は、最初はよく泣いていた。泣き顔なんかほとんど見たことなかったのに。つられて俺も夢の中で泣いていた。最近、夢の中に出てくる親父は、よく笑っている。そして、死んだ爺ちゃんも、よく一緒に出てくる。
そんな夢から覚めた時、寂しい気持ちになる。
でも、こんな感情が沸き起こることは、決して悪いことだとは思わない。何故なら、自分の親を憎みながら毎日を過ごすことが、どれだけ苦しいことか、よく知っているから。自分の誕生を自ら呪うことが、どれだけ悲しいことか、よく知っているから。
親父が死ぬ五ヶ月前に関係が修復できて本当に良かったと思う。母親の制止を振り切って、親父に会いに行った自分の勇気を褒めてやりたい。
そして、まだまだ課題は残っている。母親と一連の絶縁騒動について話し合うことだ。今はなんとなく、俺が「許してもらった」形になっているが、問題の根本を喧嘩ではなくちゃんと話し合う必要がある。
ただし、それをするのは、母親のメンタルダウンが治ってからだ。回復までに何年かかるかわからないが。その間も、きっと母親は悪い意味で甘えてくるんだろうな。弱っている相手に正論を言えない俺の性格を知った上で。まぁ、しょうがない。他人は変えられないから。
俺の生い立ち、親父との関係性など、週末時間のある時に書いていきます。