一昨日第93回アカデミー賞のノミネート発表を受けて感じたことを
書かさせていただこうかと思います。

<作品賞>
「マ・レイニーのブラックボトム」と「あの夜、マイアミで」がまさかの落選
「ザ・ファイブ・ブラッズ」が漏れるのは何となく読めてはいたのですが、
アフリカ系がちょっと弱かった印象ですね。

<監督賞>
今回史上初となる女性監督が複数ノミネートされたことでも話題になっていますが、
ここ10年でアメリカ人監督が受賞したのは
デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)だけなのはさみしいところですが、
アジア人として女性監督としてそれぞれ2人目となる
中国出身のクロエ・ジャオがやはり受賞濃厚ですね。
そしてアジア系が今年は強かった印象が強いですね。

<主演男優賞>
ノミネートされた5人にデルロイ・リンドー(ザ・ファイブ・ブラッズ)を加えた6人が
今年のBIG6といわれていたので、納得の結果ですね。

<主演女優賞>
4人目までは順当で
5人目はやはりアンドラ・デイ(The United States vs. Billie Holiday)でしたか。
ソフィア・ローレン(これからの人生)や
エイミー・アダムス(ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌)といった
遊び心があるノミネートもちょっとは期待したかったですね。

<助演男優賞>
チャドウィック・ボーズマン(ザ・ファイブ・ブラッズ)の
主演とのダブル候補を見たかったような気もしますが、
この部門はラキース・スタンフィールド(Judas and the Black Messiah)の
サプライズノミネートがかなりのインパクトを残しましたね。

<助演女優賞>
順当といえば順当ですが、話題性ではグレン・クローズ(ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌)が
約30年ぶり3人目となるアカデミー賞とラジー賞にて
同じ役柄・演技でノミネートとなったことですかね。

最多ノミネートはBUZZの下降が騒がれていた
「Mank/マンク」が10部門でノミネートされました。

全体的に多様性が見られた結果となったように思えましたが、
アフリカ系が競合しすぎて最大で4作品期待された作品賞ノミネートが
「Judas and the Black Messiah」のみとなったのは非常に残念ですね。
「ザ・ファイブ・ブラッズ」の作曲賞のみというのも衝撃でしたね。