賞レースのスタートは12月になりますが,
カンヌ・ヴェネチア・トロントの各映画祭を終えて
今現在の各賞の流れを書き留めておきたいと思います。
その第4弾となる今回は主演男優賞です。

本命と見たかったホアキン・フェニックス(ジョーカー)が
対象作の賛否が割れていることから本命と言い切れない状況から
混戦の予感がする主演男優賞ですが,
この他に賞レースを引っ張っていく可能性があるのは
ロバート・デ・ニーロ(アイリッシュマン),
アダム・ドライヴァー(マリッジ・ストーリー),
レオナルド・ディカプリオ(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)だろうか。
現状はこの4人をジョナサン・プライス(2人のローマ教皇)が5番手で追いかける状況ですが,
ロバート・デ・ニーロ,アダム・ドライヴァーとともに
対象作がNetflix配給なのが気になるところ。
ここにエディ・マーフィ(ルディ・レイ・ムーア)も参戦しそうな雰囲気はあるが,
彼の対象作も配給がNetflixだということと
13年前にノミネートされたときに受賞を逃して途中帰宅をしたことがどう出るか。
さらにはコメディアンには厳しいということも忘れてはいけない。
この5枠目を巡ってマイケル・B・ジョーダン(Just Mercy)や
タロン・エガートン(ロケットマン)らが出てきてほしい感じもある。
外国語映画だがアントニオ・バンデラス(Pain and Glory)も
可能性は十分に秘めているコンテンダーだろう。