この本の後半は成功者としてのソフトランディングの方法を説いています。
ユニークなポイントは、マスター戦略として15項目の成功の為の秘訣を挙げていること。
なぜかマスター戦略5が見つけられないのですが(目が悪い?)とりあえずコレだろう、を宛がうとして…。
特に面白かったのはビジョンナビゲーションプロセス。
丁度WBS に関心が向いていた所で、ITの構造化手法とか実は結構ビジネスに生かせるんじゃないかと思い始めている今日この頃。
WBSとはWorkBreakdownStructureの略(どこかで間違えてBreakthruと覚えてました、スミマセン)。
プロジェクトの成果物を細分化し、それぞれのプロセスに必要なタスクを洗い出し、そのタスクを作業(アクティビティ)に落とし込む手法です。
それがそのままビジョン・ナビゲーション・プロセスにマッピングできます。
またこの本の中では自分の独自性を洗練していく為に、性格を4つの動物に例えたタイプに分けています。
コレを元に、パートナーは自分に不足しているところを補ってくれる人を探そうと言うわけ。
パートナーシップは特に重要視されています。自分にノウハウがない所は最良のパートナーを探し当てる事。ただしそれはお互いに相手にとっても重要な不足点を補い合う関係でなければ長続きしません。
夢やビジョンの力、情熱の重要性もはっきり説かれていますが、特徴的なのは「失敗や批判を糧にする方法」に言及しているのがこの本の面白いところです。
失敗への恐怖の要因を処理する事、失敗から得られるものに目を向ける事。批判についても拒否反応からは何も生まれない、寧ろその批判の根拠に目をむけ、的外れな批判とわかれば傷ついている暇はない、正しい批判ならいい形で対応する事で自らを大きく伸ばせる、と説いています。
自分が成功に向かおうとする時、ネガティブな反応は少なからず出てくるものです。
その時にその反応を正確に処理し、取り入れるか切り捨てるか冷静に判断できる事で、最も限られた資源である時間を無駄に使わないですむと言うのはなんともラッキーなことです。
本田健さんはそれを「周りをおいていく勇気」と言いました。
最も難しい勇気ですが、その見極め方を身につけて生きたいものです。
一番印象に残った言葉として本田健さんは解説の中で「本当に信じると必ず対応した行動がある」と言う言葉を上げました。
ナイアガラの滝を綱渡りで渡ったチャールズ・ブロンディンの逸話を引いて、目隠しをしても渡れた彼が誰かを背負って渡る事ができると思うか、と問うた時、誰もが観客としてそれを応援しながら、誰もその背中におぶさろうとしなかった、と言います。
その背におぶさったのは彼の親友だけ。そして彼らは見事に綱渡りに成功しました。
自分なら誰の背におぶされるでしょう?誰を背負う事ができるでしょう?
信頼とはそういうものだ、と言う事なのです。
では私の心に残った一言。
人生の上で不安を感じたり、失敗を恐れる気持ちが大きくなったら、自分が何を与えられるかを考える事。
これは本田さんのアドバイスです。どんなに落ち込んでも自分が誰かに何かをプレゼントできる、と思えれば、不安は取り除かれていくと言うものです。
私はコレに一言付け加えておきましょう。プレゼントして喜んでもらえること。
その為には相手を思いやる気持ちが必要です。不安や心配は自分の心に捉われているから起こること。誰か、できれば出来るだけ具体的な誰かの為に、と考える時、自分の気持ちの中に不安や心配が居座る余地歯なくなっていきます。それほどに誰かの本当の幸せを願う事ができたら、きっと不安は減っていくでしょう。
まったく、本田健さんにはKOされっぱなしです。
こういう方にメンターになっていただければ、スゴク光り輝く未来を思い描き、それに向かって走っていけることでしょう。
- 著者: スティーヴン・K・スコット, 本田 健
- タイトル: 億万長者に弟子入りして成功する方法