みなさん、こんばんは
今日は先日投稿した去年のエナメル上皮腫の記事の続きを書こうと思います。
「エナメル上皮腫です。」と先生から説明を受け、
数日後に入院日と手術日が決まりましたが、
説明を受けた日から1ヶ月も先になりました。
なので、手術までは不安と闘う日々...
こうして寝てる間にも腫瘍はどんどん大きくなるし、手術後の生活が想像できなかった。
1日1日とどんどん口は開かなくなるし食べれるものが減っていく....
人間の三大欲求の一つである「食欲」が全く満たされない....
どんどんストレスが溜まっていきました。
入院、手術、術後の生活のために北海道の実家から母が来てくれて、しばらく東京にいてくれることになりました。
大人にもなって、60歳近くなる両親に死ぬほど迷惑をかけている...
金銭面も何もかも....申し訳ない気持ちを抱えつつもたくさん甘えてしまいました。
お世話になった先生たちは手術までの間にたくさんの時間を費やし、
私のために最前の方法を見つけ、手術をしてくれました。
当初予定していた手術時間は6時間。
実際には8時間もの時間がかかったみたいです。
その代わりと言っていいのかわかりませんが、予定していた手術内容に変更があり、
輪郭周りの顎骨は残してもらうことができました。
ただ、骨がとても細いため、骨折には気をつけなくてはいけないと言われ、
食べ物に制限がかかりました。
グミや硬い食べ物は禁止。
そんなことは私にとってどうでもよくて、輪郭を保てることがとても嬉しかったです。
術後は4ヶ月ほど口の中に釘?ネジ?が打たれていてゴムで顎の牽引をしていました。
こんなふうに.....
手術の際にたくさんの神経が巻き込まれていたため犠牲になってしまった神経がいくつかあり、
右の顎下の感覚と舌の半分の感覚を失いました。
感覚がないため、ヨダレをこぼしていてもわからないことが多く、
術後はご飯を食べるのが難しく、何度も舌を噛んでしまい血を出していました。
ただ、時間の経過と共に慣れていきこぼすことも舌を噛むこともほぼ無くなっていきました。
術後3ヶ月も経てば腫れも消えていて骨が無くなった右頬はこけたようになってしまっていました。
その頃、「痩せたね!」と言われる回数がとても増えました。
普段なら言われて嬉しいはずの言葉がなぜか全く嬉しくなく、ストレスになっていました。
その度に、彼は「こればっかりは仕方ないよ。でも、よく見ないとわからない。紗英が思ってるほど左右に差はないんだよ。大丈夫。変わらないよ。可愛いよ。」と何度も言ってくれました。
母の優しい言葉の数々にもたくさん救われました。
精神的なお薬は100%彼と母でした。
おかげさまで回復は思っていたよりも早く、
定期検診の回数も少しずつ減っていき3ヶ月に1度となっていきました。
※このブログを読んで、
少しでも定期検診にいくキッカケになってくれると嬉しいです。
「エナメル上皮腫」は誰でもなりうる病気です。
気付きにくいため、こまめに検診することをお勧めします。