9/4


1日ドレスデン各所を回る。



















夜は私にとって最大級のイベント、シュターツカペレのアルプス交響曲を聴く。

真に偉大だ。それに尽きる。

そういえばこれを定期的に聞くことで、雷に打たれ、身を正し、在らん限りの力で芸術に立ち向かっていたのだった。


この演奏を聴くまで、街に昨日までいたかのように親密さを感じ、感慨に耽るよりは日常に歩み入るような感覚であった。記憶しているものは案外簡単に思い出せるし、感覚も戻るのであれば、その記憶、感覚がどういうものかよく思い、感じれば呼び覚ますことは直接の刺激なしに可能と思っていた。


しかし、このような演奏を聴いた後の感覚はどうか…確かに記憶にはあるが、より生々しく、身体の芯に響いている。きっとこれが芸術の力なのだ。人が予測できるものを軽々と超越し、心を打つ。これをやるんだ、とはっきり心の中心から声が響いている。