何事も、求めれば求めるほどに遠くなるように感じる。


いつまで経っても、どうやっても良くならないな、と思うことも多いが、これは先に進むたびに、さらに先が見えてしまうから仕方がない。

むしろ恐れるべきは、こうしたらいい、という形が決まってしまった時だろう。その先が見えなくなっている時に他ならないし、芸術というものを人が為している以上、常に状況は変わっているからだ。


どうやっても良くならないと感じるのは仕方ないとして、そもそも「よくなる」とはなんなのか。

特に芸術において、何がよいことなのかは判断が難しい。よくなる、ことが何かすらはっきりしないのだから、どうやっても「良くなった」とは感じ得ないのだと思う。その時点での確からしいことを追い求め続け、音楽と共に歩むことがきっと自然な姿なのだろう。


なので良くならないということは良くないことではない。わからんわからん、と進むしかないのだろうきっと。