対人恐怖が怖い?そんなもの倍返しだ! -準備の重要性-
半沢直樹の最終回見ましたか?まさかあんな終わり方とは思わなかったですが、きっと続編をにらんでのことなのでしょう。しかし、あの権威や理不尽なことに向かっていく精神力は見習いたいものです。そう、対人恐怖症に悩む人は、恐怖に対して倍返しをするつもりで臨む必要があるんです。それはまさに恐怖突入(エクスポージャー)ですね。恐怖に向かって逃げずにあえて突入し、恐怖の方が根負けして弱まっていくまでとどまり続けるという方法です。
準備をせずに恐怖突入すると死ぬことになる
この恐怖突入は失敗することもあり、そうすると恐怖は逆に強まってしまいます。そうならないためにはしっかりと「準備」することが大切です。そう、準備です。これは軽い気持ちで言っているのではありません。本当に「準備」が必要なのです。
これは戦争と同じです。戦争に準備なしに突っ込む人がいるでしょうか?そんな人がいたらすぐに死んでしまうに違いありません。恐怖突入も同じです。恐怖という敵が現れてから慌てて対象するようでは遅すぎるのです。
恐怖突入で準備が必須な理由
ではなぜ準備は大切なのでしょうか?それは、恐怖に対して準備できて、思わぬ回避をなくすためです。すなわち逃げてしまうのを防ぐためなんですね。来るとわかっていれば耐えれる。心の準備が出来るし、とどまる決意もできる。
しかし、どこから来るか分かっていなかったり、不意打ちをされるとパニックになり、自分を制御できず恐怖は増幅してしまうのみです。そうではなく、恐怖をしり、恐怖に備え、その準備をしたのちに恐怖の中に入って耐え続ける。これが重要なポイントです。
対人恐怖突入の前にやるべき三つの準備
具体的にはどんな準備をするのか?簡単に言うと以下のようなことを文章に書くとよいと思います。
- 自分が恐れているのは具体的にどんな恐怖か?
- そのことが起こったら自分は考えになるべきか?
- 最悪なことが起こっても自分には何ができるか?
私が恐れているのは、道を聞いた時に相手が怪訝な顔をし、この人なんなんだろう、怪しい、気持ち悪いという表情をこちらに向けることでした。または、道を聞いた瞬間に周りの人が振り向き、なんだこいつは変なやつだなぁ、とじろじろ見られることでした。
死ぬことはない。そう、死ぬことはない・・・
つまり、まわりから評価されることを恐怖していました。そして、次のように考えました。「そのことが起こっても、確かにそれは気分のよいものではないが、それで死ぬわけではない。自分だって道をいきなり聞かれたらそのような反応をしてしまうこともあるかもしれない。しかし、その人とは一生会うこともないし、その後の自分の人生は対して影響を及ぼさないだろう」と。
さらには、こうも考えました。「相手から怪訝な顔をされようが、まわりから変な眼でじろじろ見られようが、道を聞くというセリフを最後までいうことはできる。そのまま耐え続ければよい。死にはしないし、相手が叫びだすわけではない。その人とは二度と会わない。それだけなはずだ」
まとめ
このように事前に最悪をシミュレーションし、それでもなお自分は考えを保ち、前を向いて行動を行うことを決意、準備してから実際の場面に臨むようにするのです。これによって恐怖自体が減ることはありません。しかし、恐怖が来たとしても耐えることができました。なぜならあらかじめ来ると知っていたからです!
これこそが準備の価値です!準備があるからこそ逃げずに堪えることができます。恐怖が減るまで「あえて」居続けてやるぞという行動が可能になるのです。「決して死ぬことはない!」と。1に準備、2に準備、3,4も準備で、5も準備。恐怖突入の前には必ず上の3点を考え、準備することが重要です。
10代のための人見知りと社交不安のワークブック
恥ずかしくて人前で話すのが怖い。人にどう思われてるか気になって不安だ。このような症状は対人恐怖症・社交不安障害と呼ばれています。私もそんな症状に悩む1人でした。顔のひきつり、会話に対する極度の緊張。
バイトの休憩室で誰と一緒になるか常にチェックをし、会話を前日から考える日々。しかし、その努力はいざとなったら頭が真っ白になって吹っ飛んでしまいました。そんな時私は助けを本に求めました。しかしその当時は今と違って対人恐怖症の本は多くはありませんでした。
最近ではあがり症・対人恐怖症の本はたくさん出ています。その中身は大抵認知行動療法の紹介になっていて分かりやすいのですが、具体的に明日から何かをするとなると迷ってしまうというものが多いような気がします。中にはいい本もあるのですが、まだまだ足りません。
しかし、ちょこちょこですが、良い本も出るようになってきました。特にいいなと思うのが、ワークブック形式の本です。私もそうでしたが、毎朝起きたら今日は克服のために何をするのかを考えます。一般論ではなく、今日何をすべきかを考えるのに助けになるものってなかなかないんですよね。
対人恐怖症になったことのない人、もしくは、身近にそのような人がいない人が一般論で書いた本というのはなかなか役に立ちにくいというのが私の感想です。しかし、実際に自分の娘さんが社交不安障害に苦しみ、その克服の助けになればと母親(認知行動療法の専門家)が書いた本があります。
私も買って読んでみました。これは新しい本です。特徴はいくつもあります。
この本は一般的な不安症について書かれているのではなく、対人恐怖症の悩む人に向けて書かれています。今までありそうでなかなかなかった本といえると思います。
中は書き込み式になっており、実際に自分で考えながら、手を動かして、自分で計画をするように作られています。どんなに治療者がつこうとも一番よい治療法を考えることができるのは実は自分です。そのために適した本になっているのです。
私は対人恐怖症で最も効果的な治療法はエクスポージャー(恐怖突入)だと考えています。この本はそのエクスポージャー(恐怖突入)についてかなりのページがさかれており、対人恐怖症の治し方を知りたい人にとってはうってつけです。
最近の新しい治療法としてACTというのがあります。簡単に言うと自分が大切にしている価値観を忘れずそれを治療に組み込んでいくものです。森田療法でいう「目的本位」というのと似ています。また「あるがまま」という考えも体系化しているものです。
このように最新の治療法も組み込んだワークブックになっているのが今までの本にはない特徴です。
このタイプの本は得てして専門書のようになってしまいわかりにくいものです。慣れていない人なら途中で読むのをあきらめてしまうこともあるでしょう。
しかし、この本はもともと10代をターゲットに書かれているので、そんなことはありません。イラストが豊富で見た目でぱっとわかるような工夫がいたるところにありますし、具体的な登場人物が出てきて説明されるのでとてもわかりやすいです。
あえていうなら背後のメカニズムや理論をもう少し詳しく書いてくれるとよかったかなと思います。なぜなら、治療はそれを理解していることがとっても大切であり、その理解が恐怖に立ちむかう武器にもなるからです。
ただ、その部分を差し引いたとしても、この本は今までにない良い部分がふんだんに盛り込まれており、昔の私なら迷わずに買っていたであろう本です。特に恐怖突入(エクスポージャー)の計画に使う階層表(どんな課題をどういった順番でやるかというリスト)というものがあるのですが、それを具体的にどう作ればいいのかという部分はとても参考になります。
具体的に明日から何をすべきか、どんな訓練をやればいいのかわからずに悩んでいる方は是非買って書き込みながら試してみると役に立つこと間違いなしです。
10代のための人見知りと社交不安のワークブック 人付き合いの自信をつけるための認知行動療法とACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の技法
バイトの休憩室で誰と一緒になるか常にチェックをし、会話を前日から考える日々。しかし、その努力はいざとなったら頭が真っ白になって吹っ飛んでしまいました。そんな時私は助けを本に求めました。しかしその当時は今と違って対人恐怖症の本は多くはありませんでした。
対人恐怖症で悩む人に一般論なんていらない
最近ではあがり症・対人恐怖症の本はたくさん出ています。その中身は大抵認知行動療法の紹介になっていて分かりやすいのですが、具体的に明日から何かをするとなると迷ってしまうというものが多いような気がします。中にはいい本もあるのですが、まだまだ足りません。
しかし、ちょこちょこですが、良い本も出るようになってきました。特にいいなと思うのが、ワークブック形式の本です。私もそうでしたが、毎朝起きたら今日は克服のために何をするのかを考えます。一般論ではなく、今日何をすべきかを考えるのに助けになるものってなかなかないんですよね。
自分の娘が対人恐怖症になったら・・・
対人恐怖症になったことのない人、もしくは、身近にそのような人がいない人が一般論で書いた本というのはなかなか役に立ちにくいというのが私の感想です。しかし、実際に自分の娘さんが社交不安障害に苦しみ、その克服の助けになればと母親(認知行動療法の専門家)が書いた本があります。
私も買って読んでみました。これは新しい本です。特徴はいくつもあります。
1.人見知り・社交不安に悩む人に特化して書かれている
この本は一般的な不安症について書かれているのではなく、対人恐怖症の悩む人に向けて書かれています。今までありそうでなかなかなかった本といえると思います。
2.今日から実践できる
中は書き込み式になっており、実際に自分で考えながら、手を動かして、自分で計画をするように作られています。どんなに治療者がつこうとも一番よい治療法を考えることができるのは実は自分です。そのために適した本になっているのです。
3.恐怖突入(エクスポージャー)に多くのページがさかれている
私は対人恐怖症で最も効果的な治療法はエクスポージャー(恐怖突入)だと考えています。この本はそのエクスポージャー(恐怖突入)についてかなりのページがさかれており、対人恐怖症の治し方を知りたい人にとってはうってつけです。
4.価値観をベースに置いた最新の治療法も組み込まれている
最近の新しい治療法としてACTというのがあります。簡単に言うと自分が大切にしている価値観を忘れずそれを治療に組み込んでいくものです。森田療法でいう「目的本位」というのと似ています。また「あるがまま」という考えも体系化しているものです。
このように最新の治療法も組み込んだワークブックになっているのが今までの本にはない特徴です。
5.イラストが豊富で非常に分かりやすい
このタイプの本は得てして専門書のようになってしまいわかりにくいものです。慣れていない人なら途中で読むのをあきらめてしまうこともあるでしょう。
しかし、この本はもともと10代をターゲットに書かれているので、そんなことはありません。イラストが豊富で見た目でぱっとわかるような工夫がいたるところにありますし、具体的な登場人物が出てきて説明されるのでとてもわかりやすいです。
この本に足りないところ
あえていうなら背後のメカニズムや理論をもう少し詳しく書いてくれるとよかったかなと思います。なぜなら、治療はそれを理解していることがとっても大切であり、その理解が恐怖に立ちむかう武器にもなるからです。
ただ、その部分を差し引いたとしても、この本は今までにない良い部分がふんだんに盛り込まれており、昔の私なら迷わずに買っていたであろう本です。特に恐怖突入(エクスポージャー)の計画に使う階層表(どんな課題をどういった順番でやるかというリスト)というものがあるのですが、それを具体的にどう作ればいいのかという部分はとても参考になります。
具体的に明日から何をすべきか、どんな訓練をやればいいのかわからずに悩んでいる方は是非買って書き込みながら試してみると役に立つこと間違いなしです。
10代のための人見知りと社交不安のワークブック 人付き合いの自信をつけるための認知行動療法とACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の技法
参考動画
対人恐怖症を克服するための8つの行動原則
私が信じる最強の対人恐怖症の治し方は恐怖突入、別名エクスポージャーです。これは非常に奥が深い方法で単純な仕組みではなく、様々な効果を含んでいるのです。
自分が怖いと思っている状況へあえて飛び込み耐え続けるという、一見荒治療に見えますが、きちんと実施すればみるみるうちに効果が出ますし、実際私もその効果を実感した1人です。
しかし、この恐怖突入、ただやればいいというものではありません。やり方を間違えればむしろ逆効果になってしまいます。つまり、恐怖突入を行った後で、より恐怖が高くなってしまうこともあるのです。
では、恐怖突入を正しく行うポイントというのはどんなものがあるのでしょうか?ここで8つのポイントを挙げてみたいと思います。
恐怖突入をやると不安になるのは当然のことです。不安を感じるということは恐怖突入を正しく行っているということでもあります。恐怖の中にとどまり続け、恐怖が小さくなるのを感じるのが重要なので、恐怖・不安を感じないようならやっても意味がありません。
恐怖に抵抗したり、戦おうとすると状況をより悪くしてしまいます。恐怖はそのままにしておけばよいのです。あるがままです。恐怖とは一時的なものであるとしっかり頭に叩き込みましょう。起こりうる最悪なことは一時的な苦しみです。
効果をしっかりとしたものにするためには、恐怖から逃げることはすべて禁止です。お守りを持つことも、気をそらすことも、薬を飲むことも、お酒を飲むこともです。不安から逃れるためのことは一切やってはいけません。どんな小さな安全行動も恐怖突入の効果を減らしてしまいます。
恐怖突入を始める前に、自分は何が起こるのを恐れているのかを自分自身に問いかけましょう。そして、まるで科学者のように、それが恐怖突入で本当に起こるのかどうかをチェックするのです。そして、実践後、どういうことを学んだかを復習しましょう。
恐怖突入を行っている時は、恐怖の度合いを1~100の間で点数を付けてみましょう。0は全く恐怖を感じていない状態で、100は最高レベルの恐怖です。恐怖突入を続けるにつれてその点数がどう変化していくのかチェックします。
恐怖感が下がるまで恐怖にさらされ続ける必要があります。たとえ、それがどんなに時間がかかってもです。まだ恐怖を強く感じているにも関わらず、途中で恐怖突入をやめてしまうと、恐怖や不安をより強くしてしまいます。
恐怖突入は回数をこなせばこなすほど、恐怖が下がっていきます。そして、恐怖だと思っていた状況が依然より楽に感じてくるはずです。
恐怖突入は1つの場所や状況だけでなく、様々なパターンを試すことが重要です。それによって恐怖の改善をより確かなものにできるからです。友達とでもいいでしょうし、1人でもいいでしょう。そしていろんな場所で試してみましょう。
私の経験からいうと、最大のポイントはとにかく恐怖をじっくりあじわうことです。キーワードは「あえて」です。あえて恐怖を感じるのです。自分の意思で!決して逃げること無しに!目をそらすとか、自分が楽になるための行動は一切してはいけません。
なぜなら、それをやると恐怖が減ってしまうからです。恐怖があるからこその訓練なのです。そして、その恐怖に「あえて」突っ込んでいく。これこそがこの訓練の本質です。どうしても恐怖自体が高すぎてダメならば、恐怖自体がもう少し全体的に低い状況を選ぶようにしましょう。
そしてその状況の中で恐怖に「あえて」突入し続ける。「あえて」耐え続ける。そうまさにマゾになれということです。そして、恐怖自体が下がっていくまで居続けて、恐怖が十分に下がってきたタイミングが訓練を終えてよい合図です。
私が対人恐怖を克服する上で恐怖突入・エクスポージャーは避けては通れなかった方法です。必ず通る道なんですね。ならば、そのポイントを知り、早めに取り組むのが治療にはいいでしょう。最強の対人恐怖克服法、それが恐怖突入(エクスポージャー)なのです。
Exposure Therapy for Anxiety: Principles and Practice
自分が怖いと思っている状況へあえて飛び込み耐え続けるという、一見荒治療に見えますが、きちんと実施すればみるみるうちに効果が出ますし、実際私もその効果を実感した1人です。
恐怖突入の効果を最大化するには
しかし、この恐怖突入、ただやればいいというものではありません。やり方を間違えればむしろ逆効果になってしまいます。つまり、恐怖突入を行った後で、より恐怖が高くなってしまうこともあるのです。
では、恐怖突入を正しく行うポイントというのはどんなものがあるのでしょうか?ここで8つのポイントを挙げてみたいと思います。
1.不安に感じることに備える
恐怖突入をやると不安になるのは当然のことです。不安を感じるということは恐怖突入を正しく行っているということでもあります。恐怖の中にとどまり続け、恐怖が小さくなるのを感じるのが重要なので、恐怖・不安を感じないようならやっても意味がありません。
2.恐怖と戦わない
恐怖に抵抗したり、戦おうとすると状況をより悪くしてしまいます。恐怖はそのままにしておけばよいのです。あるがままです。恐怖とは一時的なものであるとしっかり頭に叩き込みましょう。起こりうる最悪なことは一時的な苦しみです。
3.恐怖突入の前、中、後で安全行動を行わない
効果をしっかりとしたものにするためには、恐怖から逃げることはすべて禁止です。お守りを持つことも、気をそらすことも、薬を飲むことも、お酒を飲むこともです。不安から逃れるためのことは一切やってはいけません。どんな小さな安全行動も恐怖突入の効果を減らしてしまいます。
4.恐怖突入の結果でネガティブな信念をチェックせよ
恐怖突入を始める前に、自分は何が起こるのを恐れているのかを自分自身に問いかけましょう。そして、まるで科学者のように、それが恐怖突入で本当に起こるのかどうかをチェックするのです。そして、実践後、どういうことを学んだかを復習しましょう。
5.恐怖の度合いを常にチェックする
恐怖突入を行っている時は、恐怖の度合いを1~100の間で点数を付けてみましょう。0は全く恐怖を感じていない状態で、100は最高レベルの恐怖です。恐怖突入を続けるにつれてその点数がどう変化していくのかチェックします。
6.恐怖が十分に下がるまで恐怖の中に居続ける
恐怖感が下がるまで恐怖にさらされ続ける必要があります。たとえ、それがどんなに時間がかかってもです。まだ恐怖を強く感じているにも関わらず、途中で恐怖突入をやめてしまうと、恐怖や不安をより強くしてしまいます。
7.不安が弱まるまで恐怖突入を繰り返す
恐怖突入は回数をこなせばこなすほど、恐怖が下がっていきます。そして、恐怖だと思っていた状況が依然より楽に感じてくるはずです。
8.様々な状況で恐怖突入を行う
恐怖突入は1つの場所や状況だけでなく、様々なパターンを試すことが重要です。それによって恐怖の改善をより確かなものにできるからです。友達とでもいいでしょうし、1人でもいいでしょう。そしていろんな場所で試してみましょう。
恐怖突入のキーワードは「あえて」
私の経験からいうと、最大のポイントはとにかく恐怖をじっくりあじわうことです。キーワードは「あえて」です。あえて恐怖を感じるのです。自分の意思で!決して逃げること無しに!目をそらすとか、自分が楽になるための行動は一切してはいけません。
なぜなら、それをやると恐怖が減ってしまうからです。恐怖があるからこその訓練なのです。そして、その恐怖に「あえて」突っ込んでいく。これこそがこの訓練の本質です。どうしても恐怖自体が高すぎてダメならば、恐怖自体がもう少し全体的に低い状況を選ぶようにしましょう。
まとめ
そしてその状況の中で恐怖に「あえて」突入し続ける。「あえて」耐え続ける。そうまさにマゾになれということです。そして、恐怖自体が下がっていくまで居続けて、恐怖が十分に下がってきたタイミングが訓練を終えてよい合図です。
私が対人恐怖を克服する上で恐怖突入・エクスポージャーは避けては通れなかった方法です。必ず通る道なんですね。ならば、そのポイントを知り、早めに取り組むのが治療にはいいでしょう。最強の対人恐怖克服法、それが恐怖突入(エクスポージャー)なのです。
参考図書
Exposure Therapy for Anxiety: Principles and Practice
恐怖突入と「信念への反論」を組み合わせて対人恐怖克服を加速
今日は9月11日。アメリカのワールドトレードセンターへのテロが起こった日です。あの日私は大学院生で大学から家に帰ったらテレビがえらいことになっており、家族も呆然とみていたのをよく覚えています。窓から飛び降りている写真も後で公開されたりと、ショックを受けた方も多いのではないでしょうか?あのような経験でトラウマになってしまった人もいるかと思います。
いわゆるPTSD(Post traumatic stress disorder)と呼ばれる状態です。
対人恐怖症克服によく使われる2つの方法
PTSDと対人恐怖症はアメリカの診断マニュアルであるDSM Ⅳでは同じ不安障害というグループに入ります。そして、この不安障害の治療によく使われるのが次の2つです。
- 恐怖突入(エクスポージャー)
- 認知再構成法(信念を変える)
恐怖突入と認知再構成法のセット
これらの方法はいろいろな本に書かれているのですが、これらを組み合わせて行う方法についてはなかなか書かれていません。しかし、私は自分の体験と最近の論文から、非常に役に立つ組み合わせ克服方法を発見・確信しました。
それは、「恐怖突入を行い、すぐその後に認知再構成法を行う」ということです。別々にやるのではなく、恐怖突入を行ったときにセットで行うようにするのです。これによって確実に恐怖を解除する速度は上がります。
恐怖に出会ったらすぐその信念に反論せよ
私が、恐怖突入で道を聞く訓練をやった時のことを例にとってみます。道を聞くと、全員が気持ちよく答えてくれるわけではありません。中にはこちらをにらんだようにして避けていく人もいました。そんな時はついつい落ち込んでしまい、訓練も辞めたくなってしまいます。
この時にすぐに認知再構成を行ったのです。自分の頭の中の声、自動思考に反論するのです。「あの人はたまたま急いでいたのかもしれない。非常に辛いし、もっと親切に対応してくれてもよかったとが、それが義務になっているわけではないし、それは彼が選ぶこと。私はどうしようもない。それで死ぬわけではない。落ち込むかもしれないが、それでも私は次に進んでいこう」と考えます。
1+1=3にする組み合わせ
恐怖突入と認知再構成法。これらは個別におこなっても効果があります。しかし、それだけではもったいない!効果を最大限に生かすためには二つを組み合わせて使いましょう!
恐怖突入を行った後に変な自動思考が出てきたらすぐにその信念に反論しましょう。会話をしている時相手の表情に不安を感じたら、すぐに「これで死ぬわけではない」などと反論してみましょう。毎日の中に組み込むことで訓練効果もアップすると思います。
対人恐怖症の治し方としては最強ともいえるタッグだと思います。是非試してみてください。
参考リンク
社会不安障害に対する認知行動療法の治療効果を高める技法の開発
対人恐怖症が雑談に臨む際に知っておくべき最初の一言セオリー
宮崎駿監督が長編作品から引退すると発表がありました。風立ちぬもいろいろ批評がありましたが、皆の心に響く作品であったことは間違えありません。私も「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」など忘れられない作品がたくさんあります。とても残念ですね。特にもののけ姫などはその世界観にあこがれてモデルとなった屋久島にまで一人で旅行をしたぐらいです。
対人恐怖症の人は雑談が苦手
今回の作品「風立ちぬ」も頭に強く残っていました。なので、これを話題に会社の知り合い達といろいろ雑談をしました。雑談は対人恐怖症を克服した今でも得意ではありません。対人恐怖症の人が雑談に臨むには何を気を付ければいいでしょうか?
風たちぬのように自分が本当に感動したものや、心から喋れるものだと比較的話題を提供する側にまわれたり、比較的楽に会話も弾ませることができます。逆にそういったネタが無い場合だと「何をしゃべろうかな~」と気になり気まずくなってしまうこともあります。
「最初の一言のセオリー」を知っておけば、雑談なんて簡単
しかし、先日読んだ本の中で「最初の一言のセオリー」というのを読んで試したのですが、かなり使えるということがわかりました。対人恐怖症の方は雑談に悩まれていることも多いと思いますので、紹介したいと思います。それは以下の3つのセオリーです。
- 基本的に相手が喜ぶ話題を振る
- 素朴な疑問を投げかける
- 共通の話題を振る
相手が誰であろうとセオリーは変わりませんから、応用範囲も広く、すぐに実践できます。
1.相手が喜ぶ話題を振る
例えば、相手がおしゃれな鞄を持っていたら、「佐藤さん、なんかおしゃれな鞄ですね。よく最近のファッション誌に出ていそうな感じですね」といった感じです。
この時、より具体的に話す、鞄など第3のオブジェクトを話題に入れるというのがポイントです。また、相手の持ち物でなくても、相手の会社の商品、業績、メディア記事などでもよいと思います。
わざとらしいなどと思う必要はありません。少しわざとらしぐらいでちょうどいいのです。そして、相手が喜ぶ話題を振るために必要なのは、観察と準備です。トレーニングだと思って試してみるといいですね。
2.素朴な疑問を投げかける
雑談の2つ目のセオリーは「素朴な疑問を投げかける」ことです。先日、相手がお茶の習い事をしていると聞いたので、「あれはずっと正座なの?足がしびれることはないんですか?」「お茶菓子っておいしいですか?ようかんとかがでるんですか?」と質問し、話が盛り上がりました。
少し準備してもいいですから、そこから素朴な疑問を連想し、思い浮かべてみましょう。この「素朴な」というのがポイントですので、本当にちょっと気になるところを質問すればいいのです。これもまた訓練でどんどんうまくなります。定番の質問だとか気を張らずに素朴に・・・
3.共通の話題を振る
天気というのもいいです。私もよく使います。しかし、いつもこれでは進歩がありません。思考停止になってしまうからです。共通の話題というのは、共通であれば何でもいいのです。
サラリーマンが飲みにけーしょんで上司の悪口ばかりいっているのはどうかとは思いますが、これも共通の敵だからこそ盛り上がるんですね。苦手意識を持つ前に、共通の話題を探し続けるべきです。
雑談ネタは使い回しでいい
雑談が苦手なのは、ネタが少ないからと考えがちです。引き出しが少ないんだと自分を責めてしまうのです。しかし、問題ありません。自分が話すより、相手に話してもらうのが目的です。「話を振り」「質問する」を繰り返せばうまくいくものです。
人から聞いたら雑談ネタや「へぇー」と関心した話を、別なところで使いまわすだけで雑談は成立します。まずは3つのセオリーを毎日の中で実践し、仕入れたネタを使いまわしてみることから始めるといいと思います。
参考図書
1万人の体験から学んだ「聞く技術」 (PHPビジネス新書)
