夜勤の月先輩、早番のゆとり太陽
交代勤務
僕は早朝に出勤しますが、この時期は家を出る頃はまだ真っ暗です。
闇の眷属である僕はこの雰囲気が大好きです。
日が短い季節は僕達の楽園です。
〜闇属性〜
光が嫌い
蛍光灯が忌々しい
でも入浴中に停電になったら狂ったように叫び出す
とはいえ闇属性という人にも光は必要なのです。
照らされる事なく埋もれる実の淋しさたるや。
〜吸血鬼〜
佳代は目を疑った、真っ赤に染まった智の口元がゆっくり弧を描いていく
「なに…それ…」
聞くまでもなく解っていたが、信じる事が出来なかった。
智は目を見開く少女に言い聞かせるようにゆっくりと己が真実を音にする
「僕は、
「うがいが、下手なのね…」
智は閉口した。佳代は動転している、無理もない。幼少から共にしてきた馴染みの男が吸血鬼だったな「サトシー！ご飯！」信じられ「サトシー！」
「もう夕飯だ… 佳代、今見た事は
「普通にうがいしててイソジンそんな風になる？」
智は閉口した。佳代は動転しすぎている。無理もない、もう30年以上知った男が、実は人外の物だっ「サトシッッ！食べないなら片付けるよ！」なんて「知らないよ！アンタがカレーっつったのに！」のだから。
「今日はカレーだ… 佳代、もう行かなきゃ。明日また話
「叔父さんの首にイソジン飛散してる… どんだけ激しくうがいしたらこうなるの？」
智は閉口した。佳代は動転しているにも程がある。イソジンは希釈して使うからこんなに濃く赤黒くな「もう作らないからね！！」だから「捨てまーす！！」だ。
「夕飯が無くなった… 佳代、
「ダメ男 ダメ男とは思っていたけどうがいも出来ないダメ男とは…」
智は閉口した。
終
毎度ありがとうございます
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