僕の職場には沖縄出身の先輩がいます。
この先輩、立派に太っておられます。
両手にコーラとクーリッシュを持って交互に口にしながら歩く猛者で
その姿たるや、二刀流の宮本武蔵さながらです。
その事から、
1度だけ「武蔵さん」と呼んだとき、
「ん?馬刺し?」と返ってきました。
俺「耳にグミでも詰まってんですか。」
そんな先輩と夏。
【secret base 〜膝が壊れたの〜】
先輩「今日早退しまふ」
連日の暑さで膝がやられたという謎の病欠。
なんで暑さと膝がリンクしてんだ。
沖縄帰ったら膝どうなっちゃうの?
先輩「沖縄はね、実は東京ほど気温は上がらないんだよ」
だから膝は体重のせいだろ。
よほど夏が憎いらしい先輩は何か身体の不調を暑さのせいにする。
先輩「あっつ…あっつ…アァ…あっつぅ!」
俺「うそでしょ? めっちゃ冷房効いてるじゃないすか、23度設定すよ?」
先輩「届かねぇ…届かねぇんだよ…シクシク」
俺「?」
夜空の星を掴もうとするかのようにエアコンの送風口に片手をかざす先輩。
この時は知りませんでした。
「届かない」とは、太すぎる肉の鎧のせいで冷気が身体の芯に届かないという意味だったことを。
先輩「膝の軟骨がさー、暑さで溶けてんじゃないかな俺」
俺「グミなんじゃないすか?」
先輩「グミ!?」
ダメだこいつ
終