数ヶ月に渡る剛田のジェノサイド肩パンによるダメージが蓄積していた夕忌氏。
ある日、いつものようにジャンケンに敗北を喫し制裁を受けると…ついに
肩シールドの限界を突破し意識が瞼と共に閉ざされ暗闇へ飲み込まれた。
その時、微かな光に包まれ現れたるは“肩パンの精霊“と名乗る者。
彼は夕忌氏に衝撃の事実を伝えた
「肩にはカスタードが詰まっているよ！」
俺「言ってなくね！? もうパンでいいの！？」
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剛田ウォーズ～番外編２～
まだ凹んでるぞ…
「低反発だからね！」
いや…いくらなんでも… さっきから１mmも動いてない気がする。
「う～ん、最近調子悪いから！反抗期かな！」
反抗期!? 肩が人格形成してるの!? パンなのに!?
っていうか低反発なのに反抗期!? どうなのそれ!?
「う～ん、あ…おい！俺の肩！そのままずっと凹んでろよ！
いいか！絶対そのままだぞ！」
猛反発したぁぁぁあああぁ!!!
「ふふ、思春期だなぁ！(´～｀*)」
お前の肩が17～18歳という無駄知識が増えたわ…返せよ記憶容量…
え！肩がタバコ吸ってるぅぅぅうう!!! 反発しすぎて不良になったの!!?
お前の肩はいろいろ難しい年頃なの！？
「そんなことより修行だよ！さて、シールドを張らなかった
とはいえ…君は僕の肩を凹ますまでの力を持っているようだね！意外だったよ！
そうと解れば次のステップに進もう！君を僕達精霊の村へ案内するよ！」
え…？村…？なにそれ…
「“八つ肩村”だよ！僕ら精霊が住む村さ！」
…もう村の名前には何にもコメントしてやらねぇから！！
それよりどーゆーこと？ 人間の妄想は肩パンの理想形態であるお前だけじゃないの？
「元は一つだったよ！だけど理想というのは人の数だけあるよね！
あらゆる欲望の塊であった“母体”はなんかすごいことになってたんだ！
チートすぎてキモかったよ！「おまいら自重しるｗｗｗ私こんな体じゃお嫁に行けないｗｗｗ」って言いながら分裂したよ！何億もの細胞にね！その欠片の一つが僕ね！」
それで結局付かず離れず集団を形成したのか…
っていうか村で何億…？多くね…
「うん！でもね、その内のほとんどは死滅したよ！分裂の際に爆散したからそれぞれが単体で各地にちらばっちゃったんだ！一つとして確立できていたものが何千分の一になって、しかもそれ単体になったらどうなると思う？」
う～ん、生命力に欠けすぎて消滅する…かな
「ほぼ正解！やる気と元気に欠けすぎてニートになるよね！かじるスネも無いのに！みんなネトゲ廃人になって死んだよ！“死”と言っても、妄想が実体化した精神の塊だからこの場合の“死”は精神崩壊だね！」
インターネットに没頭する能力はどこにあったの！？
光ファイバー繋いでる暇あったら生命線繋げよ！
ん…？じゃあまだ崩壊した状態で存在してるのか？
「存在はできないよ！人間の妄想だから人間の“死”に対する概念が働くことで消えるんだ！
これが無かったらこの世は妄想で溢れかえって混沌に沈むだろうね！
因みに主な死因は“一行で笑ったら死亡スレ”の閲覧によるものでした！」
また２ｃｈか!!!
っていうかなんでほんとに死ぬんだよ…
「まぁそんなわけでほとんど社会不適合で消滅したけど、ごく少数は生き残ることができたんだ！」
「人間は妄想をやめないからね！運良く強い妄想の近くに飛んだ細胞の飛沫はその人間に寄生することで妄想を吸い上げ再び形を成したよ！」
へぇ… おまえは猛将のスネかじって生き残ったわけだｗｗｗ
「もうね、安心してYou Tube観放題！毎日タダ飯おいしいですｗｗｗ」
おまえも不適合だろ！ 世界の貧しい国の子供達に謝れ！
「やだなぁ、その後ちゃんと自立して他の精霊達との出会いを経て村を築いたんだよ！」
ふ～ん、仲間を集める旅でもしたん…？
「提示板のオフ会スレで母体の同窓会っていう話が持ち上がってね！
土間土間で盛り上がっちゃって、村作ろうぜｗｗｗってなった！」
そうなんだ、お前の村飢饉とかになって欲しいわぁ
「さぁ、話が肥大しすぎてこれ書いてる未来の君の脳味噌が爆散しそうだから早く村へ行くよ！」
？「その必要は無い」
!!!!!
精霊「そ…村長!!!何故ここに!!?」
村長…？
村長「どーも、八つ肩村の長です。」
うわぁ… なんかカミナリ様みたいなの出てきた… あの背負ってる太鼓とか叩いたらカミナリ出そう…すごい出そう…
村長「これは肩です」
肩だったぁぁぁあああぁああ!!!
村長「名乗り忘れました“八つ肩・ザンザ二ル・エドワード・森田”です。」
なっげ!!!
八つ肩… 村の名前の由来になってんだな…
え…？でもそれ…太鼓…肩か… ５つしかねーじゃん…
村長「だいたいでいいじゃないですかｗｗｗ実際肩が８つとか…それはちょっと…(苦笑)」
なに苦笑してんの!? 俺の立場ねそれ！
だいたいでいいとか言ってんのに 何で８つに対してひき気味…？
実際５つでも十分ひくわ…
精霊「村長！自らこのようなところに…これから向かおうとしていたのですよ!?」
村長「遅ぇんだよばかもん!!!」
あ、カミナリは出るんだ
番外編２
完
終