長い間奏のあとも読んでいきましょう。ここも見事なので鑑賞します。
ラッシュの人波に飲まれて 消えてゆく後ろ姿が
やけに哀しく心に残る 改札口を出るころには
雨もやみかけたこの街に ありふれた夜がやってくる
【補足】前に『作文の視点』で歌詞を見たときここはスルーしたのですが、ここも同様です。
この歌詞は『許されない恋愛』の物語でした。それは当時周囲には隠さなければならなかったはずです。そのことを表すかのように、歌詞の中でも『許されない恋愛』であることは隠され、『ありふれた恋愛』の物語のように書かれています。
しかし心の中にはありふれてはいない感情がある。『思わず涙あふれ出てきそう』であったように、それは歌詞中の『も』の一文字にあふれ出て来たのです。
そして歌詞の終わりで『ありふれた夜がやってくる』ことによって、この感情は再び隠されました。二人の登場人物のこの物語も、二人の中ではありふれた恋愛の物語へと着地させられ、現実の『幸せ』へと戻って行ったのです。
あるいはそれは『雨』であったのかもしれませんね。
読書感想文でこういうの提出したら怒られるんやろうな・・・。
次の作文小論文は、『試験に出た』にする予定で~す。
メッチャ気が早いですが、次のターゲット辞書はこれ。