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 最終回。問2がまだでした。どんな設問だったかというと、
問2(看護科)

 あなたは、悲惨な状況の中にいる当事者Cだとしよう。誰が生き残るか、そのために水をどのように分けるかを、全員で話し合って決めた。その結果、あなたには水は一滴もこないとなった。あなたはどうしますか。400字以内で書きなさい。

 水をもらえなくなったというのは・・・そうなるんだろうな。「水は作れる」と発言した時点で、「じゃ、おまえは水なしな。作れるんだろ?」となります。「Cを脱水症状態に追い込むと、パフォーマンスが低下し、作れる水も作れなくなる可能性がある。だから水はCに全ベットだ!」という高度な判断はしないでしょう。ワンチャン、映画・ドラマ的に、幼児Aちゃんが、明らかに苦しくなってきたCに水を持ってきて「おねぇちゃん、これ飲んで。そしてみんなを助けて。」かな。

 

 さて、肝心の設問。「どうしますか?」って、もう問1に書いたさ。「問1に書いたことを行う。」で終わりやんねぇ。上手く行ったら、メデタシメデタシ。うまくいかなかったら?諦めずに水の再生を試みるというのと、あるとしたら、5歳の子にトラウマを残したくないということくらいかな。そのために、生きることになった人たちに別室をあてがうよう提案しましょう。

 問1で述べたように、水は作りうる、それが私の解である。一方で、水の再生に失敗する場合も考え、次のことを提案する。

 それは、生き残ることになった人たちを別室に隔離するということである。理由は2つ。まず、保育園児Aのメンタルケアのためである。予想される地獄絵図の中に幼児を置くことはできない。さらに、水の略奪等の暴力行為から生存者を守るためでもある。

 以上の準備の下に、私のなすべきことは、体が動き、意識がある限り、水の再生に取り組む、ただそれだけである。宇宙基地内の水は増え続ける。作ることのできないもの、例えばワクチンが足りないのとは、状況が違うのだ。開放系、例えば砂漠で飲み水がないといった状況とも違うのだ。全員生還を試みないのは怠惰でしかない。

 そもそも科学は何のためにあり、私は何のためにそれを学んでいるのか、私としてはその問いに真摯に答えるだけである。

(20字20行)

 それにしても、なんなんだ、この試験問題は。
何の試験の時間なんだ!?
何を裁く秤なんだ!?