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 何でも習える昨今ですが、テキストを使って独学、独習に挑む、又はそれを余儀なくされることもあります。教科書で先取りをしたい、授業についていけなくなった、というのもあてはまるでしょう。そんなとき助けになる知恵です。知っておいて損はないです。

 

 ここでは『数学の教科書を教科書ガイドを併用して独学をする』あたりをモデルイメージにしています。積み上げ型の分野で、テキストがちゃんと積み上げるように書かれているものが好適です。

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 独学をしていると、わからないことがいろいろと出てきます。誰にも聞けません。どうしましょうか。

ポイント1 強引に進んでみる。
 ちょっと進んでみると、ヒントになることが書いてあるかもしれませんし、飛ばしても後に影響がないかもしれません。なにより、立ち止まってしまうわけにはいかないです。

 

 そんなこんなで進んでみても、『わからない』が積み重なって来ます。いよいよどうにもならない。「もう進めない、諦める?」と心が言い始めました。どうしましょうか。

ポイント2 振り出しに戻る
 本の最初や章の最初に戻って、初見と同じように取り組みましょう。定義や定理の証明も手を動かしながら追いかけて、例題や練習問題を丁寧にこなしていきます。急いではいけません。そうすると、最初よりは少し先に進めるはずです。(ここで流し読みをしてしまうと先へ進めません。)
 振り出しに戻るタイミングは、『自分の心の叫び』を聞いて決めてください。見栄を張るのも謙虚になりすぎるのも、意味がありません。
 
 それでもまた別の関門にひっかかって、行き詰ります。そんなときは、
ポイント3 やはり振り出しに戻る。
ですね。
 

 そうこうするうちに、前の方は『反射神経レベル』にまで至ります。これは、『その分野での世界観を獲得して行っている』と考えましょう。『その先』を理解するのに必要なのです。

 

 独学に限らず、『行き詰ったら振出しに戻る』が有効な局面はあるので、適宜応用されてください。英語とかでも、実際うまくいっています。

<オマケ>

成績が伸びにくい生徒は、これをよく言います。

「それはもうやった。」