内力と外力のお話です
令和3年本試問2
人60kg, 荷物50kg, 板10kg、人がロープを引く力をTとして、
ギリギリ持ち上がる力を求めましょうという問題。
板、人、ロープ
板、荷物
動滑車
のそれぞれの運動方程式(またはつり合いの式)を立てるとかなり煩雑になります。
こういうときは、人・板・荷物・滑車をひとつのものと見ます。
すると、外から働いている力は、
上向きにTが三つと、下向きに120Kgw=120x9.8N
(↑)3T-120x9.8=0
から、T=40x9.8N
このように、外から働いている力(外力)だけを考えればOKです。
予想問題
5両編成の列車があります。連結器で連結されています。先頭車両と4両目には動力があって、ともに先頭車両方向に力F[N]でレールから押されています。質量は、動力を搭載している車両は2m[kg]、その他はm[kg]です。連結器は伸び縮みしません。摩擦等は無視します。
(1)加速度は[ ]
(2)3両目と4両目の間の連結器に働く力の大きさは[ ]で、連結器を【伸ばすような・縮めるような】力である。
ヒント
(1)は5両全体を一つのものとしてみます。
(2)は、前3両でひとつのもの、後2両でひとつのものと見ます。すると、外力は3両目と4両目の間の連結器から働く力と、動力のFとなります。
<次回、ドップラー効果の立式>