海底の街 | 時間は背伸びする





海底よりもずっと深い夜の沈黙の中で僕たちはいつまでも降り続ける雪を窓越しに眺めて過ごした

世界は眠りの中に沈んでいきやがてその姿を暗闇の中に消していった

そのゆっくりと変化していく光景は心に温かく響くものだった

どれくらいの時間が過ぎていったのだろう

僕たちは沈黙を守り続けたままで見つめ合いそして抱き合った