星々の下

星々が瞬く下で時間が背伸びをしたように感じた

あれだけ無機質だった空気はどこか親密な感情を持って私の側を通り過ぎていく

身体の中に蠢いていた渇きは夜露を得て満ちていった

それは彼女との間にあった温かな無言の言葉に似ていた

此処で彼女の中で夢を見れたならどんなに素敵だろう

 零れ落ちそうな星空を仰ぎ想いにならない何かを感じた