いま六本木の国立新美術館でダミアン・ハーストの「桜」展を行っ共ています。
好みはあるでしょう。私は桜咲く樹を描いたこの何の変哲もない絵に失望を感じました。
印象派で絵画を鑑賞する眼を育てられたものにとってダミアン・ハーストの絵は退屈なものでした。
正直入場料の1500円は高いです。
こうした絵画を良しとするなら、あらゆる写実画は内外を問わず、美術鑑賞家は苦労しません。
もちろん好みの問題です。心の広い鑑賞家には私の言うことなど聞くに値しない。
ただ何をもって日本経済新聞社が共催したのか不明です。
桜を愛でることに喜びを持つものであれば、ダミアン・ハーストがいかなるものか探る必要があります。
イギリスを代表する現代アートティストと言われていますが、彼以外にも優れた画家は多くいるでしょう。
無知な日本の鑑賞家を欺くのは容易いことです。まして昨今の展覧会にまで足を運ぶ奇特な方にとって、
この企画は看過できないものです。
私の物言いに不満のある方は是非六本木まで足を運んでください。