四国遍路03 2月24日(日)12焼山寺から20鶴林寺まで | 和顔愛語

和顔愛語

人生、世の中いろいろあるけれど、和顔愛語(わがんあいご)!
なごやかな表情と親しみやすく暖かい言葉で生きていきたいなぁって思ってます。

いよいよ、この日は、最初の難所 12番焼山寺です。

というか、車遍路ではなかなかの難所だという情報は出発前のリサーチでわかってましたので、少しでもリスク軽減のために、朝1番の設定にしていました。

 

ネットの中では、

という迂回ルートも紹介されてました。

 

とはいえ、前日のスケジュール的に、

11番終了後に、17番⇒16番⇒15番⇒14番⇒13番を回っておく余裕はたぶん無いだろうとの予測から、17番井戸寺までにしてました。

 

そして、16番⇒15番⇒14番⇒13番を回ってから12番というルートも検討したのですが、

やはり、難所であることから、日中に廻るよりは朝1番が気持ち的にも時間的にも余裕があるだろうってことで、この日は12番からのスタートを予定していました。

 

朝1番であれば、納経開始の7時までにゆっくりと慎重に時間をかけて山道を通過できますから。

 

ということで、この日の予定は、こんな感じにしてました。

 

 

前日の車中泊の場所を、神山温泉にしていたのも、この12番焼山寺に少しでも近い場所ってことで選んでました。

 

前日の最後の札所を終えたあとに、翌日の札所に少しでも近い場所まで移動しておくこと。

朝1番の札所には、6時半位には到着して、7時の納経前に参拝を済ませておくこと。

っていうパターンを、できるだけ心がけていました。

 

結果的にこのパターンで行くと、時には朝5時過ぎから移動したり、夜も19時、20時まで移動することもありました。

 

12番 焼山寺 6:55

 

 

杖杉庵

遍路出発前、何を準備するか、ルートはどうするか、費用はどれくらいかかるか、などばかりを一生懸命に調べていましたが、弘法大師さまのことは、あまり調べていませんでした。

だけど、通りすがりに見かけて気になったので立ち寄った場所が、実はすごく大切な場所でした。

それが、杖杉庵。

裕福だった衛門三郎が、みすぼらしい旅僧を相手にしなかったら、

8人の子供が次々に亡くなってしまった・・・。

「あの旅僧が空海上人だったのかもしれない」ということで、お詫びするために、

20度廻っても会えず、21度目の逆回りして、やっと出会えたのがこの場所とか。

そして、大師に見守られて亡くなり、その形見の杖を墓標としたら、それが杉になったという話。

 

この衛門三郎が四国遍路・逆打ちの始まりとのことです。

 

16番 観音寺 8:57

 

15番 国分寺 9:20

 

今回の四国遍路、どこのお寺も「平成の大改修」ということで工事している場所が多かったです。

14番 常楽寺 9:42

こちらのお寺でびっくりしたのは、参道の剥き出しの石。

まさに自然のままの風景に、昔ながらの風景なんだろうなぁって思いました。

人間が歩きやすいようになんて感じに、人間優先じゃないことがすごいなぁって。

 

13番 大日寺 10:24

18番 恩山寺 12:00

19番 立江寺 12:50

オブジェ 14:00

慈眼寺に向かう山中に、突然不思議なオブジェが見えました!

思わず、Uターンしてじっくりと見学して来ました。

 

別格3番 慈眼寺 14:20

20番 鶴林寺 15:22

 

21番 太龍寺

この日の予定は、20番鶴林寺まででしたが、納経帳に御朱印を頂いている時に、

「次の太龍寺のロープウェイの最終は16時半ですよ。間に合いそうですね」

と言われました。

私は、「ロープウェイではなく、車で登ろうかなぁって思ってます。」

すると、

「あ~じゃあ、17時までに間に合えばいいから、大丈夫じゃないですか?」とのこと・・・・。

 

その会話で、つい、「ダメ元で行ってみようかな?」という欲が出ました。

時間的には20分足らずではあるけれど、曲がりくねった山道をやっと降りて、

「太龍寺こちら」の表示で一安心して進んでいた時に、歩き遍路の方とすれ違いました。

 

大きなリュックを背負って、金剛杖を付いてモクモクと歩いている方とすれ違った時に気づきました。

 

私は鶴林寺に金剛杖を忘れていたのです・・・。

 

このまま、太龍寺に向かえば、ギリギリ間に合う時間帯。

再び、山道を登り鶴林寺に戻れば、たぶん、間に合わない・・・・。

 

各寺に金剛杖の忘れ物が多いというのは、知っていますが、まだお遍路3日目。

金剛杖を諦めて、次の寺に向かうかどうか、悩んでしまいましたが・・・・戻りました。

 

元々の予定は、鶴林寺。欲をかいて目指している太龍寺。

ましてや、金剛杖は、お大師さまの代わり。

お遍路3日目で、金剛杖を手放す訳には行きませんから。

 

取りに戻りつつ思ったことは、「あの歩き遍路の方は、弘法大師さまだったのかもなぁ」ってこと。

私が欲をかこうとしていたこと、金剛杖を忘れていることを教えてくれたのかも知れません。

 

無事に、金剛杖を手にして、2往復した山道を降りて、太龍寺方面へ移動。

そして、辿り着いたロープウェイ乗り場で、参拝を終えて最後のロープウェイが戻ってくる所を見ました。

 

宿泊地

この日の宿泊地は、太龍寺へのロープウェイ乗り場でもある、「道の駅 鷲の里」

 

の予定でした。

しかし、翌日に目指す太龍寺へは、ロープウェイを使わない予定。

なぜならば・・・・ロープウェイは片道10分の往復で、運賃2,470円。

超節約お遍路の私にとっては、この出費は厳しいために、ロープウェイを使わないルートを探してました。

ロープウェイを使わずに、昇るためには、すこしでも近くで車中泊をしようと思い、

道の駅 わじき まで移動しました。

 

 

この日は、小雨が降り始めてしまい、夜は肌寒くなって来てました。

車中泊の準備を終えて、眠りに付く前に、歯磨きのためにトイレに行こうとしていたら、

歩き遍路の方二人と、私同様に車中泊予定の方が話をされていました。

 

「この近くに泊まれるところはご存じですか?」と私も聞かれたので、

「あ・・・どうでしょうね?私もわかりません・・・」と。

「そうですよね・・・」

 

そんな会話をして、私はそのまま、トイレへ。

私は歯みがきしながらも、

「あ~どうされるのかなぁ?ロープウェイ乗り場の所には宿泊場所があったような気もするなぁ」

「車で送ってあげようかなぁ」

「車中泊の準備をしてしまったから、他人を乗せれないかもなぁ」

「ちょっと片付ければ、なんとか乗れるかなぁ」

などと、私に出来ることは無いかと考えていました。

 

とりあえず、スマホで「宿泊可能かどうか」を確認すること、

せっかくの歩き遍路でありながら、「車で送って貰うことを望むかどうか」を確認すること。

などと考えて、トイレから出て来たら・・・さっきの場所には誰も居ませんでした。