私自身は、あんまり誰とも接触しないのですが、家族が友人とかに私の話をすると・・・
「どうしてそんなに元気なんですか?」ってびっくりされるらしいです。
抗がん剤を点滴しながら、オンラインセミナーを受講したり、
抗がん剤の翌日午前中に退院して、午後から30分車を運転して対面セミナーを受講したり、
水曜日に退院して土曜日の朝から新幹線で大阪に行ったりしたって話をすると、
「末期がん患者」の状況を知ってる人ほど、びっくりされるらしいです。
「どうして?」って言われて、思いつく答えとしては、「性格かなぁ?」ってなります。
Windows95の頃から、パソコンに関わる仕事をして来ましたので、
「時間をかけて入力したものが、電源落ちてパーになる!」とか、
「長い長いプログラムが、半角スペースひとつで動かない」とか、
「手間暇かけて完成させたものが、却下される」とか、
「目指すゴールへのロジックが見つからない」とか、いろいろあります。
そんな時、最初の頃は、落ち込むこともありましたが、回を重ねることで、
どれだけ時間と労力が無駄になろうとも起きたことは仕方が無い。
落ち込む暇があったら一刻も早く再スタートした方が良い。
トラブルが起きたからと落ち込む暇があったら、「今できることは何か」を考えた方が良い。
って考えるようになりました。
その結果、2006年に主人が、初診で余命宣告された時も、ショックは受けましたが、
すぐにこれからできることは何かの情報収集をしてました。
病気のこと、5年生存率、治療法の選択肢、セカンドオピニオン、身内への報告はどうするか、医療費のこと、生活費のことなどなど。可能な限りの情報を集めて、主人の性格を考えての最適な選択肢は何かを考えました。
心臓病を抱える母が大腿骨骨折をした時も、「心臓病に伴うリスクもあるので手術をどうするか、ご家族で相談して下さい。」って言われました。
とりあえず、家族にメールで報告したら、すぐに手術をした場合としなかった場合のメリットとリスクを確認して、母の性格と日常生活の状況、家族の状況などを考えました。
そして、数時間後には「車椅子になるけれど、手術はしない」って結論を出していました。
(あとから、ネットで見ていたら、家族みんなで悩んで悩んで、数日間結論が出ないことが多いようでした。)
その後、車椅子が確定したことから、自宅をリフォームしての在宅か施設に入るか、リフォーム代金をどうするか、施設はどんなところがあるか、費用はどうなるかなどなど、次から次に「やるべきこと」がありました。
母自身は、多少落ち込んではいましたが、すぐそばにいる私が、「大丈夫!なんとでもなる!」って言ってることで安心していたような気がします。
きっと、そんな経験もあって、「落ち込む暇がもったいない!今できることを探そう!」って思えるようです。
もともと一般論とか、常識とか、世間体とか、気にしないタイプですから、
「周りがどう思っても関係なく、自分で納得できること、自分がやりたいこと」をしたいって。
点滴しながら、オンラインセミナーできるかなぁって思いましたが、CVポートを入れてるし、両手は空いてるし、ベッドで寝てるだけだし、出来ないこと無いかなぁって結論でした。
退院日のセミナーも、当初はキャンセルかなぁとも思いましたが、でも受けてみたい内容だしなぁって、「とりあえず当日の状況次第で最終判断しよう」って決めてましたが、大丈夫そうだったので受講しました。
退院した数日後の大阪行きも、指定席の新幹線から眠れるだろうし、会場の隣のホテルだから状況次第でホテルで休むこともできるし、「とりあえず、状況次第で」ってことで行って来ました。
なにごとも、「最初から無理、出来ない」とは思わないので、とりあえず、状況次第で「やってみる」って感じです。
ちなみに、今やりたいことは・・・2度目の車中泊しながらの四国遍路です。
前回は、一番安い高速道路を利用しての四国入りでしたが、さすがに闘病中の身ですから今度はフェリーにしようかなぁとは思ってます。
ま、これも、状況次第ですけどね。