冬至と柚子はいつごろからペアになったのか

 

こんにちは、つゆ草日和です。

冬至といえば、かぼちゃと柚子湯。
毎年なんとなく習慣として楽しんでいるけれど、 ふと疑問に思ったんです。 

「どうして柚子?いつから冬至とセットになったの?」

今日はそんな素朴な疑問から、柚子と冬至の歴史をたどってみたいと思います。

 

  冬至とは~太陽の力がよみがえる日~

冬至は、一年で最も昼が短く、夜が長い日。 昔の人々にとっては「太陽の力が最も弱まる日」であり、同時に「これから再び陽が伸びていく」再生と希望の節目でもありました。

カレンダーがなかった時代は、冬至が元旦で翌日から新たな1年が始まる日だったようです。
太陽の復活を祝う習慣は世界各国の文明で行われていたようで、エジプトのピラミッドや、縄文時代の環状遺跡、マヤ遺跡、イギリスのストーンヘンジなどは、冬至を知るための遺跡として知られています。
 

そんな大切な日に、無病息災や厄除けを願う風習が生まれたのは、自然な流れだったのかもしれません。
 

  柚子湯の始まり~江戸時代の粋な語呂合わせ~

柚子湯の風習が広まったのは、江戸時代とされています。
銭湯では冬至の日に柚子を輪切りにして入れて沸かす柚子湯がありました。

その理由のひとつが、「冬至」と「湯治(とうじ)」の語呂合わせ

埃っぽい江戸の町民の楽しみは、毎日のお風呂だったそうで、銭湯では新年の「丁子湯」、暑中の「桃の湯」、端午の節句の「菖蒲湯」、冬至の「柚子湯」など催し湯として提供していたようです。

 

 さらに「柚子(ゆず)」は「融通(ゆうずう)がきく」に通じるとされ、運を呼び込む縁起物として親しまれてきました。

 

また、柚子の強い香りには邪気を払う力があると信じられており、身を清めて新年を迎える準備としても、柚子湯はぴったりだったのです。

 

  柚子に含まれる主な成分とその働き

柚子の主な成分

  1. ビタミンC: 柚子の果皮には100gあたり約160mgのビタミンCが含まれており、これはレモン果汁の約3倍です。ビタミンCは抗酸化作用があり、肌のハリを保ち、シミやそばかすの予防に役立ちます。また、免疫機能を維持し、鉄分の吸収を助ける働きもあります。 
  2. ヘスペリジン: ポリフェノールの一種で、肌のコラーゲン合成を促進し、肌の水分量や弾力を高める効果があります。 
  3. クエン酸: 疲労回復を助ける成分で、カルシウムの吸収を助ける働きもあります。 
  4. カリウム: 体内の余分な塩分を排出し、高血圧やむくみの予防に役立ちます

  5. リモネン(精油成分):果皮(特に外皮)に含まれ、リラックス効果、血行促進、消臭・抗菌作用があります。

  6. ペクチン:果皮・果肉に含まれ、整腸作用、コレステロール低下作用があります。

    特に注目なのは、リモネンの香り成分。 お風呂に入れると、湯気と一緒に立ちのぼって、心も体もぽかぽかに。 さらに、ビタミンCはレモンの約3倍とも言われていて、冬の風邪予防やお肌のケアにもぴったりですね!

  食べて楽しむ柚子

1.柚子ジャム(柚子茶)
果汁と皮を砂糖で煮詰めて作る甘酸っぱい保存食。
お湯で割って柚子茶にすれば、体の芯からぽかぽかに。喉にもやさしい飲み物になります。
柚子ジャムの作り方(デリッシュキッチン様)

2.柚子味噌
刻んだ皮と味噌、みりん、砂糖を合わせて練るだけ。
 ふろふき大根や焼きおにぎりにぴったりです。
柚子味噌の作り方(クラシル様)

3.柚子大根・柚子白菜
冬の定番漬物。皮を細く刻んで加えるだけで、香りがぐっと引き立つ。
さっぱりして箸休めにも◎
柚子大根の作り方(クックパッド様)


4.柚子胡椒
青柚子の皮と青唐辛子、塩をすり合わせた調味料。
 鍋物や焼き鳥、うどんにちょい足しすると、風味がぐんとアップします!
柚子胡椒の作り方(クックパッド様)


5.柚子ピール(砂糖漬け)
皮を細く切って砂糖で煮詰めて乾かすと、お茶請けやお菓子作りに使えます。
柚子ピールの作り方(クラシル様)

 

  香って楽しむ柚子

1.柚子湯
丸ごと浮かべても、半分に切ってガーゼに包んでもOK。

 香り成分リモネンが湯気とともに広がって、リラックス効果抜群!

2.柚子の皮で手作りポプリ
乾燥させた皮を布袋に入れて、タンスや玄関に。
自然な香りで虫除けや消臭にも◎

3.アロマオイルやバスソルト
市販の柚子精油を使えば、手軽に香りを楽しめる。 

お風呂やディフューザーに数滴たらすだけで、癒しの空間に。
 

  飾って楽しむ柚子

1.冬の食卓の彩に
おせちや和菓子の飾りに、柚子の黄色が映える!

 皮をくり抜いて「柚子釜」にすれば、おもてなし料理にもぴったり。

2.正月飾りやお供えに
柚子は「実がなる=実り」の象徴。
 鏡餅のそばに添えると、縁起が良いとされている地域もあります。

こうしてみると、柚子は五感で楽しめる冬の恵みなんですね。
せっかく身近にあるものなので、くまなくありがたく楽しみたいものです。
 

終わりに
 

冬至と柚子がペアになったのは、自然のリズムと人の願いが重なったから
 

今年も柚子の香りに包まれながら、心と体を整えて、新しい年を迎えたいものです。
 

みなさんも、どうぞ温かく、健やかな冬至をお過ごしください。