2020年4月7日、急なご来客・かばた館・取材応対・機織り。 | 滋賀・高島の機屋・サダ杉岡のブログ

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滋賀の高島という地域で機屋をしている今年53歳の男のブログです。
仕事のこと・家族のこと・日々の日常で感じたことなどを綴っております。
大したことは書いておりませんが、それでもよろしければご覧ください。

今日の晩はスーパームーンなのか、そういう感じは凄くあるけど、あまりわかっていない。
 
 
神秘的に見える月
 
 
見ごろを迎えた桜の花
 
 
わたしを見てとばかりに にほい立つ菜の花
 
 
そのいずれも、今の現状の世界・日本で見るのがつらい程、悲しいくらい美しい。
 
 
さっき、工場で機織りをしていたら知らない間に涙が出てきて。
 
 
織っている布でも、作ったマスクでも、救えないことがひょっとしたらあるのか?思っていたら涙が出ていたようで、あまりの不意なことに自分で驚きつつ。
 
 
その「救えないかもしれない」マスク関連すら、毎日毎日昼も夜も奮闘しているのに、なかなかそろえることもかなわない。
 
 
なんでこんなにわたしは無力なんや、と思ったら涙がもう止まらなくなって、情けなくなって、目を閉じてじっとしていた、少しの間。
 
 
既に亡くなっている


世界のたくさんの命、日本でのたくさんの命、そんな大事な命たちに対してもわたしは何も助けられなかった。
 
 
現状こんなだと


友達にもなかなか会えないし、いろんな方々と距離を取って接する社会がまず、とても悲しい。
 
 
また
 
 
学校が始まってもすぐ休校になる、地元の子どもたちの気持ちや、そうせざるを得ない環境も悲しい。


それよりも、感染したらどうしよう、と怯える子どもたちを、今の世界に触れさせている可能性がまた悲しい。
 

明日から学校が再開するけど、行きたくないと思って泣いている子どもも、たくさんいることでしょう。


そしてそして

 
日本から名優けん志村まで奪うコロナ・・・。
 
 
冷静に考えたら・・・・
 
 
そこまで奪うとは!ということで、復讐せざるを得ないようなレベルです。
 

ひどいぜ、コロナ


・・・

 
ひとしきり目を閉じて泣いた後
 
 
誰も見ていない工場でなくおっさんは気持ち悪いから、という理由で泣き終えて。
 
 
もともと、あまり泣いたことがないので、自分でも驚いた。
 
 
泣いたらすっきりした。泣いたから切り替えていきます。
 
 
おっさんが泣いても笑っても、月は浮かぶ。
 

 
とりあえず前向きにやっていこう。
 
 
昨晩は結局、2時40分で終業。
 
 
なかなかの厳しい経糸環境で、あまり織れなかったですね。
 
 
5台目の織り付きはまだしばらく先になりそうで、ちょっとそのあたりも厳しく感じます。
 
 
ぼちぼち織る、でも出来ることはする。
 
 
もともと徹夜はよくしているし、残業の合間にやることもたくさんありますし、たくさん考え事が出来るし、浮かんだアイデアもなかなかのもの。
 
 
寝たら忘れるので、時々メモしてから寝る。
 

・・


 
ゆっくり寝たかったのですが、8時起床。
 
 
でも身体がきしんだ機械のように、油でもさしたいくらい動かないので、9時までは家にいることを決めていたら、8時半すぎ、大阪からのご来客があるから、と会長に呼ばれ、出社。
 
 
ちょっとしんどいな。
 
 
既存の得意先様なのですが、元々、そういう強引なところがある。
 
 
商談した後、回ってない頭で、来られたらいやだな、という時間帯にノーアポで来られる相手の気持ちになって考えてください、とお伝えして。


いいたくないこともいってしまったけど、言っても変わらないだろうな。
 
 
(朝、眠いだろう息子を呼んでしまう会長もスゴいんだけど。)
 
 
ある意味ではわたしもそんな、強い人たちになりたいな。
 
 
さて
 
 
午前中、糸がたくさんやって来ました。
 
 
杢糸、抗菌糸、また普通の40番手の原糸。
 
 
いろんな仕事をして、出来ることを請けて。
 
 
今はそうやってなんとか、食いつなぐだけですね。
 
 
お昼前。
 
 
ずいぶん前から取材を受けてから、親しくさせて頂いている敏腕女性ディレクターの方が高島市に来られることになり、お子さん方、お知り合いの方々と一緒に会食をしました。
 
 
久しぶりのかばた館、やっぱり人は少なめでした。
 
 
とんちゃん定食。
 
 
しょい飯も味が優しかったし、美味しかったです。
 
 
女性Dの近況をお聞きするにつれ、相変わらずのウィットにとんだ言葉や行動を垣間見て、相変わらず尊敬の念を持ちました。
 
 
やっぱり、わたしも面白い人にならないといけませんね、もっともっと。
 
 
お土産にしば漬けまでいただいて、ありがとうございました。



敏腕Dとお別れしてから。
 

高島晒へ。

 
コロナがあって、邂逅があって、青空があって。
 
 
なんだか不思議な日だ。
 
 
なかなか会えない人たちにたくさん会えた。
  
 
今日は、金曜日に出演する?(今、テレビ局収録とかあまり歓迎されないのでしょうが)びわ湖放送さんからの取材。
 
 
高島ちぢみについて全くの「ノー勉強」で来られた若手男性Dの方(この人も、ある意味強い人だな・・・)にいろいろとお伝えしつつ、現場のほうへも回りました。
 
 
それでも、取材自体は熱心で、なおかつイケメンなので女性ウケも良さそうです。
 
 
やっぱり
 
 
イケメンのほうが得だよな。
 
 
放送は金曜日、の夜らしいのですが、スタジオに行かなくてはいけない必要も(今のところ)あります。
 
 
「高島ちぢみ」マスク関係の告知をさせて頂くのはいいのですが、あんまり今、眠いから大津市まで運転とかしたくないんだけどな。
 
 
第一、工場で仕事せなあかんしな・・・。


そんな都合全く聞かず、「今のところ来てもらいたいんすよね〜」なんて言われるD。



(はよ決めてくれ。)


少し伺うと
 
 
コロナ禍の中なので、局での収録も工夫されているそうです。
 
 
・密閉せずスタジオ開放している(意味あるんか?)。
 
 
・人と人との間と間をあけている(これも微妙だな・・・)
 
 
あまり工夫でない工夫をお聞きしたところで、結局金曜日に行くか行かないかは、結論はまだ出ていないそうです。
 
 
そうですか。
 
 
それから
 
 
おもむろに帰社、夕方の自社の事務所では電話がやたら鳴り響き、参ったな。
 
 
おかげさまで


やろうとしてる仕事がなかなか進まない、でも人からこんなに電話もらうのは必要とされている証拠。
 
 
喜ばないといけないな。
 
 
いったん帰宅、夕食。
 
 
魚、ごちそうさまでした。
 
 
慌てて現場へ戻り、18時過ぎから機織りします。
 
 
今日届いた糸たち、また活躍してもらおう。
 
 
夕暮れはきれいだった。
 
 
今日は春めいて、すべての自然が美しかったけど。
 
 
その分、対になる「緊急事態宣言」が浮き彫りになっていて、悲しかった。
 
 
今日
 
 
大阪や東京では、電話したところたくさんの人が在宅勤務に踏み切られていた。
 
 
 
週に2日出勤する人や、週に3日の方。
 
 
今 家にいますよ、という方。
 
 
それらを聞いて想ったことは、やっぱり「悲しい」ということ。
 
 
普段と違うこと、はやっぱり悲しい。
 
 
その中で頑張ってる、それでも商売を頑張ってしてる人たちが悲しい。
 
 
きっと怖い、恐ろしい、そんな気持ちを持ちつつ、みんな先が見えない不安があるはずなのに。
 

偉いな、みんな偉いな。


負けずにわたしも偉い人にならないといけない。


 
コロナ後、無事に会いましょう、と思いつつ、それぞれ電話を切ります。
 
 
残業へ。
 
 
 
冒頭の何やかんやの思いの後、おもむろにパソコンを開く。
 
 
工場で。
 
 
研ぎ澄まされているせいか、結構書類作りは進むんです。
 
 
高島織物工業協同組合のほうで申請するものに関しては、わたしの担当のものもあるので、その分を頑張って進めました。
 
 
役割とはいえ、本当はそんな時間ないのに、引き受けてしまうのは貧乏性。
 
 
今日の残業は、そんな感じです。
 
 
さて
 
 
何時までしましょうか。
 
 
頑張りすぎず、頑張ろう。
 
 
 では


おやすみなさい。