今回の旅の目的地のひとつ、ジャカルタのイオンを目指します。
イオン(インドネシア)さんには、3年前に「高島ちぢみ」の海外展開を始めたとき(高島市の全面的なバックアップ)に、いきなりメーター数で言えば5500mほどの商売をさせていただきました。
その後
わたしたちのフォローが足りず、また「高島ちぢみ」のよさがあまり伝わっていないということもあってか、そのあとの商売が滞りぎみですした。
今回、実は半年前の商談にて、高島晒からイオンさんへとストールを納品する有難い話があり、その後もほぼほぼ納品が決まっていたことから。
数ヵ月前に市場調査をするためにこの日程で予定をいれ、ジャカルタに旅立つ決意をした、わたしなのでした。
しかしながら・・。
さすがに国際的なことも関係してか、それとも他の要因か、残念ながら今の時点では店頭に「高島ちぢみ」のストールは並んでいない、ということが少し前に決定しており、それが少し事前にわたしたちの及ぶ範囲にもわかってしまっていたのでした。
とても残念ですが、残念ですが・・。
そこから市場調査をするキャンセルをするのもさらにもったいないことになります。
ですので、ジャカルタ市内に数ヵ月前にできたインドネシアイオンさんの2号店に、行くことにしました。
雨天決行、のような悲しい気持ちですが、ブレていない強い気持ちでもありまして。
というのも
そこにならぶはずだった、わたしたちの大事な商材=命綱「高島ちぢみ」が跳ねられ、代わりに選ばれた素材はなにかを探すため。
また
思い出深いインドネシア・ジャカルタで、これからどうしたらいいのかを(模索する、という段階でなく)、確定させるため。
そのために
わたしは、昨日までの機材不良、順延、航空会社振替、便の移り変わりなどを乗り越え、やってきたのです。
そこに大きなヒントがあるのでは?と思うのが普通でしょう?実体験したものしかわからないなにかが、そこにはあると思いませんか?
(まあ・・
前置きはさておき、そんなに悲壮感もない中で、実は動いております。動いているのは楽しいですものね。楽しいのが、一番ですから。)
というわけで
そこへ向かうタクシーは、ブルーバードという会社のアプリを使って、配車してもらいました。
昼前から、午後にかけてゆっくりと視察するつもりです。
ですが、うまくいかなかったんです。
あとから思えば、タクシーのアプリを使って、これで安心、と思ったのがいけなかった。
わたしが乗ったタクシーの運ちゃん(あえて、昭和的な尊称として受け入れてください)のブルーバードドライバーは、アプリを使って指定した行き先まで無視して、イオン1号店に向かいました。
(ちなみにイオン1号店は、わたしの行きたい2号店とは真逆の方向です。)
路面の「BSD CITY」という文字を見て、わたしがツッコんで、彼のスマホを奪い取り、画面のマップアプリの行き先を「違うよ」と糾弾し、その上で正しい行き先を告げても聞かない彼に代わって本社に電話を掛けたあとも、止まらないメーターに対して「止めろ」といって、静かに怒りました。
ですが彼は・・。
そのあとも間違いを繰り返し、遠回りして目的地の2号店へと、行き先を変えてくれました。
勿論、彼、Hadiさんはメーターなんて止めません。
わたし、あまりそんなことで怒らないんですが、止めないまでも、そこからさらに対応が厳しくなりました。
諦め、そして彼に甘えてみよう、と考えを変えました。
一日、もしくは半日、彼を今回の旅の専属ドライバーにさせてもらおう、と決意したのです。
結果として、帰りの便も、彼に待っていてもらって、迎えに来てもらって帰りました。
以下、私見ですからご参考までに。
民間の配車アプリを使った組織のUberだと、仕組みとして定額で価格を決めてから乗車するので、迷おうが高速を使われようが、時間はかかっても価格は変わりません。
タクシーは、いくらアプリが優秀でも、タクシーの運ちゃん(失礼な言い方だとされたらスミマセン)のスキルは変わりません。
また、ドライバーの「英語話せるかどうか」も同様。
民間のUberの方が「ぼったくられない」のでより外国人(今回のわたしのような)から みたら安心なので・・。
より使う(使われる)度数が増す→よりドライバーのコミュニケーション能力が増す
というWin-Winと図式が続くことになります。
一方のタクシーの業者は、言わずもがな。
努力はしませんし、間違いを直そうがアプリ決済になろうが何をしようが、今までどおり。
全部が全部そうではないと祈りたいところですが、安定した旅をお求めなら、SilverBird以上のランクが必要だと思います。
(ブルー → シルバー → ブラック でランクが上がる謎のシステム、Bluebird社・・ブラックバードなんてカラスやのに・・)
明日の空港行きは、Silver にすることにしました。
さておき
多くのことを学びました。
わたしが言いたいのは
タクシーのアプリを通して感じたことは、それは果たして、タクシーの世界と配車アプリの話だけなのか?ということです。
業種を変えて、国を変えて、立場を変えて、考えてみたわけです。
わたし自身が、仕事をしている布生地の世界で世間と比べて、遅れていて、対応能力のない、あるいは少ない存在になってはしないか?
・・という点です。
そしてまた
見た目、仕組み、Web上や、機械などが良くなったり、新しくなっただけで、万能だと思ってはいないか?また、過信をしていないか?
そしてそれらが、お客さまに扱いやすいようにきちんと伝わっているのだろうか?
そんなことを考えました。
貴重な、貴重な時間でした。
何とかかんとか、イオン2号店に到着したわたし。
市場調査をすることにしました。
時間をかけ。
色んなところをみて回りました。
(一部、別のblogにも記述あり、重複スミマセン。)
「日本」というキーワードのなかで、人気のあるものを抜粋して、そうでないもの、そうでなさそうなものを、バッサリと切られています。
正面玄関は2つ以上あり、片側は食品のスーパーマーケットの入り口、あとはそれ以外。
それ以外の方に、飲食店が立ち並び、ある意味でエントランスが広い、長い、フードコートがあるような感じになっています。
そのフードコートで多く目にしたのは、「日本」的なファストフードたちでした。
選ばれたのは、ラーメン、お好み焼き、たこ焼き、などなど。
それらをまた、多くの人が行列をしてまで、待たれています!
スーパーの方では、寿司や刺身が近くで自分で選んで買えるようになっていて、それに人だかりが。
「日本的」なもので、選ばれた食の勝ち組たちです。
それから衣類の方へ出向きました。
やはり。食品をみたあとは、なおいっそう閑散としているような・・。
日本的な「衣」の勝ち組はなかなか、見当たりません。
以前立ち寄った1号店で拝見した
「やわらかなタオル」
「心地よいガーゼ生地」
「日本ブランドのシャツ」
などは、選別にかけられ、辛うじていくつかだけ残って居られましたが、日本をアピールするPVなどは皆無。
価格はかなり、抑えられていました。
厳しい、これは。
あとは、先だってのブログ記事にものせた通りですが、なかなかの厳しさです。
産地ブランドの担い手として・・
また、考えていきたいと思います。
とりあえず、この辺りでその3を終えたいと思います。