(前編から続く・・)
着いたところはいわゆる高野山で言えば真ん中くらいの、商店が多く立ち並ぶ場所。
高野山は、山全体が「金剛峯寺」という大きなお寺のようで、そこは大きく分けて、三つの区分がされています。
弘法大師さんが嵯峨天皇に「この山のここから向こうをください」とおっしゃった「大門」というエリア。
そこから進み、中ほどに金剛峯寺のお寺そのものや、大塔、金堂などと言われている一見メインような、立派な塔やお堂たちがあるエリア。
そこからしばらく離れた、「奥の院」といわれる弘法大師さんのお墓があるエリア。
今回、わたしたちはその奥の院にはいかず、中ほどのエリアを目指していました。
「千手院橋」でバスをおります。

消防署や、宿坊の案内所などもあり、街としてはここが栄えているような感じです。

やっぱり、温度は涼しいです。27℃くらいしかないのでは?という体感です。
近場の喫茶店に入り、休憩をします。

かき氷。
わたしは、冷やしぜんざい。

結局は、上の子の冷やしおろしうどんがからすぎて、こっちに回ってきました。

見た目はうまそうなのに、おろしがからすぎて、とは勿体ない。

それからビールも少しいただき、帰りの運転もあるので、ここでわたしはアルコール終わり。
ごちそうさまでした。

味はともかく、こういう雰囲気の喫茶がとても良かった。
そこから、金剛峯寺のお寺の内部に入らせていただきます。

まあなんと、広い立派なお寺です。
チケットを見せたらまけてもらえる、と聞いていた拝観料はまけてもらえず、大人は500円、子どもは200円の料金を払い、入場。
ゆるキャラ「こうやくん」。

このたたずまいの中・・
要るか?
立派な高野杉の前で、記念撮影。

あなたたちも、太くて丸い、立派な杉になってください。
蟠龍庭、といわれる日本最大級の庭園を見ながら、新別殿と言われる部屋へ向かいます。

いいですね、お庭。

どこを切り取っても間違いがない。
新別殿といわれる場所で、お茶とお菓子のお接待を受けました。

いただきます。
広い場所での休憩をさせていただいていたら、尼僧さんによる有り難いお話が始まりました。

正座して聞く子どもたちとわたし。
尼僧さんはおっしゃいました。
弘法大師さんがこの山を嵯峨天皇さんに所望されたこと
明治になるまで、この山には女人堂という建物があり、女性が来られるのはそこまでで、女人禁制だったこと
そんな高野山には、今では外国の方も多くこられ、特にフランスの方々が多くいらっしゃること
だから時代が代わると環境も変わるので、自分は英語は話せないが、これからは英語くらいは身に付けておけばいいと思うこと(そこのお坊っちゃんたちは特にね!とウチの子を指していただきました)
などをお話しくださいました。
お茶とお菓子、涼しい環境が相まって、非常に心に染みるお話を頂戴しました。
ロータリークラブの皆さんにもお聞きしてほしいくらいでした。そんな機会があればよいですけど。
部屋を離れ、庭園を見てから、和歌山刑務所で作成されたものを見てから、わたしは前掛けを購買しました。
和歌山と言えば、刑務所は有名ですが、お寺の中での販売とは恐れ入りました。

お寺の中を散策します。

白い庭が印象的。

庭が広い。

ちょっと休憩。
それから、壇上伽藍といわれる、高野山で最初に開かれた、堂と塔が多くある場所へ移動しました。

蛇腹道、といわれる道で移動します。
根本大塔、といわれるシンボリックな建物が見えてきます。

近づくと。
デカい。

これはデカい。

立派すぎて、近づく気にならない。
金堂などなどを飛ばし、中門といわれる建物から外へ出て、壇上伽藍見学を終えます。

裏表に四天王像が配置され、結界を守られています。
素晴らしい。

それから、大門へとバスで移動しました。
大門は、まさに「入り口」でした。温度は26.5℃。
涼しいはずです。

他には何もありません。というか、畏れ多くてなにも作れませんね。
こちらにも、結界を守る四天王さんがおられました。
上の子が急に「願い地蔵にお参りしたい」と言い出し、そこから歩いて近くのお地蔵さんへお参りしました。

あとで聞いたら、二人とも「サッカーがうまくなりたい」とお願いしたそうで。
意外すぎて、ちょっと驚き。
お地蔵さんの帰りに、大門を見ながら。
なかなかのナイスビュー。

横から見る大門も、かなり立派です。
大門をあとにして、近くで焼き餅を買って、食べながら中門方面へ向かいました。
帰りは、下り坂なので何とか歩けるのです。
経済産業大臣の地元!ここは和歌山。

看板にも余裕を感じます。
歩きながら、携帯の充電をしながら焼き餅をいただきます。

柔らかくて美味しかった。
ごちそうさまでした。
千手院橋まで戻り、バスにのります。

駆け足で見ましたが、高野山、楽しかったです。
高野山駅で、ケーブルカーに乗る前、展望室で休憩します。

高い山。
スマホを見る兄弟。

二人とも、お疲れさまでした。
15時9分のケーブルカーに乗って、下山します。

勾配が急すぎて、子どもには少し恐ろしい。
下の子は、撮影。

帰って、画面で見て楽しむそうです。
下界に下りるのは、少し寂しい気もしました。

しかし、下山。
麓の駅で、枠にはまりました。

お疲れさまでした。
帰りは、新今宮駅まで南海特急「こうや」で向かいます。
15時30分発。

一時間と10分で、大阪市内の都会へ戻ってしまいます。
車内では、下の子がポカリスエットをこぼした以外は、とても快適でした。

上の子はずっと本を読んでいました。読書感想文を書くための読書ですが、今年は早めに宿題をする、と決意したそうです。
偉い。
ただし、実現できたら・・。
子どもの時のわたしは、夏休みの宿題は8月の30日と31日で仕上げるタイプだったので(聞けばヨメもそうでした)、遺伝的に早めに宿題を出来る筈がないのです。
でも頑張れ、上の子。
新今宮駅へ到着。ここで切符に穴を開けてもらい、南海線とはさようならです。
JRに乗り換え、大和路快速に乗り、大阪駅を目指します。

旅の終わりが近づき、大阪の暑い気候が身体に沁み、何だか夏休みが終わった気分です。
大阪駅下車。

現実に戻り、夕食をとろうということで、ヨドバシカメラ8階のレストラン街へ向かいます。
焼肉店へ。

家族で食べるのにちょうどよさげなセットがありましたので、迷う間もなく、チョイスして焼き始めます。
牛より、鶏が美味しかったかな。

ヨメはビールを飲めるのが羨ましい。

豚も、美味しかったかな。

クーポンで10%引きはデカい!

ごちそうさまでした。
上の子のゲームに付き合い、ギリギリながら、18時42分大阪駅発のサンダーバードに乗ります。
この時間のサンダーバードは、近江今津駅に停まるのです。
新しくできたヨドバシカメラから大阪駅への連絡橋を経て、走ります。

間に合った。

良かった!
車内では、車掌さんに
「ウチの子が電車にハマってるんですが、どうしたらその仕事に就けますか?」
などと相談をしてみたり、旅の思い出を話したり、何となく楽しい時間がすぎました。

二人の夏休みの自由な時間は、あまりなく。
あとはサッカーの予定が多いので、とうちゃんが遊んでもらえるのは今日だけ。
寂しい限りです。

ですが、今日は楽しかった。
上の子も、下の子も、成長しているのがよくわかったし。

夏休み中、急に休みが出来たら、またこんな旅をしてみよう。
またサンダーバードに乗りたい。

車掌さんから、記念乗車品みたいなシールをもらいました。
有り難うございます。
19時44分、近江今津駅到着。

疲れましたが、楽しかった。
子どもたちとお風呂に入り、あれやこれやと話し、反省会をしました。

自分でプランニングした下の子は、とても満足していたようです。

こういうことをきっかけに、プレゼン能力か、ツアコン能力のようなものが化けるといいなあ。
上の子は、前述通り、宿題に燃えている。
頑張れ、ウチの子。
わたしが出来ることは些細ですが・・頑張って協力します。