2016年10月31日、マレーシア二日目。 | 滋賀・高島の機屋・サダ杉岡のブログ

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滋賀の高島という地域で機屋をしている今年53歳の男のブログです。
仕事のこと・家族のこと・日々の日常で感じたことなどを綴っております。
大したことは書いておりませんが、それでもよろしければご覧ください。

マレーシアに来て二日目の朝は、8時半集合です。


慌ててご飯を食べて、集合場所のロビーに向かいます。




ここのホテルは、料理の国籍がたくさんある感じです。


中華系がよく目につきます。


食べやすいので、ついつい麺を選んでしまいます。




現地コーディネーターの田中葉子さんと合流して、今日の概略を確認します。





マレーシアの国際トレードセンターというか、展示会場に出向き、ブースを設営するのが今日の第一の目的です。


その前に


少し時間をもらい、両替をしにKLセントラル駅へ向かいました。





ここ一年で、リンギットは円に対して少し価値が下がっており、わたしたちからみたら、一年前より二割ほど有利なレートとなっています。


滞在日数が多いので、いくら替えたらいいのかわかりませんでしたが、まあなんとか両替終了。


葉子さんの旦那さんにクルマに乗せてもらい、目的地へ。





荷物搬入。





海外初の展示会に向けて、設営作業です。






設置前のブースです。




今回は


果たして、高島の生地は、世界に通じるのか・・をマレーシアの展示会で試してみる機会です。


高島晒の平山くんも一緒です。




高島の織物の世界が、彼のような若い人の活躍できる場であり続けられるか否か、
という大事な機会ですし、わたし自身も手応えを感じて帰りたいと思っています。


産地を背負っているという気は毛頭ありませんが、この際、出来る可能性をすべて試してみたいとは思っています。


留守の間の会社のことは、心配ではありますが、メールも電話もウェブも発達したいま、ある程度は何とかなると思います。


特にウチの会社には会長も居てくれますので、それがとても心強いです。


話を戻すと設営作業。


午前中をかけて、あーでもないこーでもないと作業を繰り広げました。


なぜか


隣のブースも使ってよい、と言われて特設の「高島市ブース」を作り上げました。





とても良いです。




市役所の石田くんと岸田くんとで記念撮影。


・・


しかしながら、この後


「使ってよい」


と言ったスタッフが周りのスタッフに囲まれて、明らかに怒られているのを目撃しました。


高島市ブース撤去。


一時間のはかないブースでしたが、わたしたちのような、特産品のブースの横に市全体をアピールする場所があることは大事なことだと改めて感じました。


以前、台湾での調査を終えて市長に報告したとき、11月に控えた台湾での催事販売において、高島市の他の特産物、例えば食品とかも(試食や客寄せとしても)要るのでは、という話になったとき、市長は


「織物がぼやけるから他のは要らない」


というお考えでした。


市役所の方も、大半が他の分野とのリンクは無用であり、自分の仕事の範囲外であることを交えたくないという考えのようにわたしには映りました。


それは至極もっともなのですが、他の考えもあると考えています。


いま、国内でも織物が単独でアピール出来る機会は減っています。


まず値段を問われ、コストにあわないとすぐに跳ねられる。


よほど印象に残る生地でないと、テーブルにも上がらない。


ウチの会社だけでなく、他社さんの意見を聞いても、総合的に見て、「高島」という地域性を含めてアピールする機会が増えているとよく聞きます。


坂尾織物の坂尾専務は、白鬚神社の写真を撮ってきて、とお得意先に言われ、釣りのボートを避けて、一日かけて写真を撮られたそうです。


本庄織布の本庄専務も同じようなことがあったと聞きます。


単独で売れない、と言われればそれまでですが


「地域性、ものの生まれる背景、地域も併せて売れる時代」


だとは考えられないでしょうか?とわたしは問いたいわけです。


結局、今回は高島市のアピールの機会は幻となりましたが、少し考えた次第です。


正午前、ブース設置は終了しました。











これが最終的な形です。




貼れなくて残念でした、市のポスターを最終的には多く貼りました。





物を盗られないよう、養生をして会場をあとにします。


昼食は、近くの「バプリカ」というモールの中のフードコートでとりました。


チキンライスが食べたかったので、それを探して食べました。




ありました。


チキンスープ、もやしいため、そしてスチームチキンとライス。




もやしとチキンとご飯を混ぜて食べると、何とも言えない味わい。


とても美味しかったです。


ホテルに一旦戻り、夕方の商談に備えます。




雨の予報でしたが、日中はすっきりと晴れました。


30℃近いようで、暑い。


部屋に戻り、荷物の整理をして、仕事のメールや電話をして、少し休んだら、あっという間に過ぎていきます。






16時50分、集合時間になり、したにおります。





ところが、商談相手の方がなかなかやって来られません。





結局、そのご連絡があり


お相手の方は現れず、展示会期間中、展示会で場でお会いすることになりました。


それを残念に思われたのか、その連絡を受けたとき


市役所の石田くんがなぜか、「あーあ」みたいな感じで、荷物をどん!と机に投げ置きました。


岸田くんも「このジャケットは要らなかった!」などと言い、おもむろに上着を脱ぎます。


わたしとか、平山くんは、この二年のアジア周回でそんなことくらいは慣れっこだし、こちらも商談相手の先に遅れていくこともありますので、特段そんな感じにはなりません。


(まあ、何故、彼らがそんな「アツい」感じになったのかはわかりませんが・・)


まあなんというか


アジアの特徴、というか、それも含めて将棋の手のようなものだということしか思わない自分もどうかとは思いますが、とりあえずそんな感覚です。


そんなことがあって残念だな、と思う夕暮れは、それにしたがって何となく慕情が感じられます。




ホテルの宿泊階のエレベーターホールの窓から。


夕食は、アウトバックに行くことになりました。





牛肉!




堤さん、山本さんも一日お疲れさまでした。





わたしが頼んだのは、ハウスサラダ+フェバリットステーキ・ブラックペッパー(ウエルダン)。




美味しかったです。



他の人のリブや、チキンのものを見てるとすべて美味しそうです。









ごちそうさまでした。


ヒンドゥー教の例祭日らしく、ローソクを玄関におく日みたいで、ここのモールにもそういう置物がされています。




よその国に来ているな、という実感です。


ハロウィーンもある中、こういうシーンが見られるのは貴重です。


モールを少し見学して、買い物がてらスーパーを見て、ホテルに戻りました。







タバコ売り場。


日本のタバコ、メビウスシリーズが売られていて、パッケージに、因果関係が言われている病気になったときの写真がリアルに印刷されているのがそこそこの衝撃でした。


わたしはタバコを吸いませんが、こういう世の中になったんだなあ、と感じます。


明日も展示会設営、そして商談の予定です。


KLCCにも久しぶりにいきたいな、と思っています。


頑張ろう。