日曜日。
台湾に来て二日目が始まった瞬間です。
本日は、日曜日ということもあり、台北の百貨店とその周辺の市場調査をメインにして過ごすことになっていて、そんなに厳しいスケジュールではないはずなのですが、何となく、早目に目が覚めました。
宿泊場所のサンルートホテル地下一階の大戸屋さんにて、食事をいただきました。

ごちそうさまでした。
食後、街を散歩して、(摩斯漢堡?)モスバーガーにてホットドッグとアイスコーヒーをいただきました。

ごちそうさまでした。
朝のモスバーガーには、お客さんがとてもたくさん入られていて、持ち帰りなどを多くされていたのが印象的でした。
昨日の夕食の餃子店も持ち帰り利用が多いようです。
おそらく
家庭で調理もされるのでしょうが、お店の味を上手に持ち帰って家で楽しまれるのが、台湾のやり方なのでしょう。

街を眺めつつ、ホテルに戻り、マスダ社の増田専務と出掛て戻ったあと、グループ全体で地下鉄にのり、101という高い建物方面へ向かいました。

東へ向かうようです。

地下鉄には色んな人がのっていて、拝見していると面白いのですが、「タバコをすってはいけない」というルールは何となくわかるのですが、「飲料水を飲んではいけない」「ものを食べてはいけない」というルールもあるので、無意識に禁止事項をやってしまいそうな恐怖感があります。
(タバコで三万円以上、飲食で二万円くらい、日本円換算で取られるのはたまりませんね)
違反もせず、何とか到着しました。

台北市街の北東部にある101は、近年建てられた台湾のシンボリックな建物で、多くの人を集めています。

(手のりビル?を紹介する本庄専務)
広いスペースに百貨店などを併設していて、単純に回ると足が棒になるほどのスペースがあります。
ただ
モールとしては、昨年度に伺ったマレーシアや、インドネシアのものの方が顧客の動きを考えた、優れた構造をしているように思えました。

(麻の世界的流行を調査する増田専務)
売り場は、平均的なものが多く飾られており、特に目がついたのは地域柄か、合繊素材などをいかしたスポーツテキスタイルものや、ポロシャツなどのアイテムがやたらと多かったです。
昼食は、鼎泰豊という小籠包のお店でいただきました。
ディズニーランドのように、待ち時間が80分、という表示がされていました。
予約して、自分の番号がディスプレイに現れたら近づいて店のなかに入れるのが病院チックだと感じます。

包むところを、敢えて隠さずされているところに信頼感と好感を感じますし、お店の人気の秘訣なのかもしれません。
小籠包をきちんと食べるのは、わたしは初めてでした。

れんげに一つ載せ、皮を破ってゼリー状になる汁を吸い、それから本体をすすり飲む、という食べ方です。

特にエビのものが美味しかったです。

ごちそうさまでした。
食後、そこそこ歩いて「新光三越」百貨店街へむかいます。

今日のお昼の、この青空は美しかったです。

小さな百貨店が4つ併設されていて、その総合体が「新光三越」だということです。
そのなかのひとつに、「無印良品」がオープンしたてで人を集めていたのを興味深く市場調査をしました。
あまり安すぎるということはない商品群でしたが、日本のお店でも二重ガーゼや高島ちぢみっぽい綿素材を扱われていることもあり、このゾーンに「高島ちぢみ」を食い込ませられたら、と考えました。
ただし
店内は、中国人のインバウンドがなくなったという声が聞かれ、どのフロアを見ても満員、ということはありませんでした。
日本でも言われていることが、世界的に起きているということなのでしょうか。
衣料品の男性モデルさんは、日本流で言えばそんなに男前ではない人がされていて、現地在住の方によると、韓国ドラマの影響なのかも、ということでした。
そして光沢感溢れるいわゆるテロテロ素材が多く、さすが合繊大国だと感じざるを得ません。

綿、麻などの組み合わせにより、何となくやっていけそうな気分もしてきました。

日本の中高年以上がされる、あまりパッとしない「ポロシャツにベルトつきスラックス」という出で立ちは、台湾でも大人気で、そのセットアップが多く見られました。
再三ですが
現地在住の方によれば
「伝統的に、本当のお金持ちは、お金持ちの格好をすると誘拐されてしまうから良い時計もしないし、身なりにお金を使わない。」
ということだそうです。
最近は少しずつ、傾向はなくなっているそうですが、治安の良い印象のあるこの国で、いきなり誘拐というのは恐ろしく感じました。
新光三越さんをあとにして、デザインセンターが入っている「松山文創園区」へと歩きました。
日差しが強くなり、距離もあったなかでの徒歩での移動で、大汗をかきました。

いかにも、おしゃれ発信地です。

旧くは、タバコの国営企業の(日本時代?)建物と、敷地をいかしたものということです。

ビルのなかには、研究所群とホテル、レストランやショップなどがあります。
百貨店より、こちらのショップの方が混雑をしていたのが象徴的で、世界的に今、デパートでの商売のやり方では厳しいのかもしれない、と感じました。
汗をかき、暑くなりすぎて、わたしは地下にあった喫茶店でのチョコレートドリンクで休憩をしました。

甘味はわたしの体を癒してくれ、疲れをとってくれました。かなり美味しかったです。
個人的に
台湾の飲み物や食べ物、果物がとても身体に合う気がします。
こちらでは、帆布製品の展示、そして販売が多く、高島帆布の可能性を感じました。
うまくハマって欲しい、と願います。
ホテルに戻り、休憩をしたあと、今回の通訳兼、現地コーディネーターの林(リン)政徳さん(英名ジェームス氏)にお越しいただき、メンバーと打ち合わせをしました。

貿易のやり方、台湾での商習慣をお聞きするにつけ、頑張ろうと思う度合いが強まってくるのを感じます。

そしてそれは、同行メンバーも同じだというように感じました。
明日からが、とても楽しみです。
台北最後の夜の夕食は、台湾料理に決まりました。
「欣葉」という、先ほどの101などにも出店されているのをはじめとして、シンガポールや北京にもお店を出されているところでの食事でした。

お店に向かう途中
街には露店がならび、歩くごとに臭豆腐、魚、揚げ物、肉のかぐわしいかほりが漂います。
中華圏の強みは、食などを中心とした文化の統一性と、商いを中心としたお金への執着の強さと、そしてそれらを楽しみつつ暮らしていくことのできる、人間力の強さなのかもしれません。
それに加え
全てにおいて、そこにいる方々の好奇心の強さを感じます。

お店へつき、メンバー揃って食事をしました。

干し大根のオムレツ。

これが一番美味しかった、角煮。

マレーシアを思い出す、鶏。

辛いいか。

生姜の効いたあさりのスープ。

そして、チャーハンとビール。
ごちそうさまでした。


円い卓を囲み、グループでの食事を楽しむことはとても楽しいことです。
一日あったことを共有し、明日への活力と変える瞬間。
とても大事だとおもいます。
明日は台北での商談、商用を経て、夕方には台南へ向かいます。
土井織布の雅代社長はこの日の旅程まででグループとお別れし、明日からはホソイフクロモノの細井社長と、駒田織布の駒田くんが合流されます。
改めて
頑張ろうとおもいます。