一日を通して、湿気はあるものの、最近のなかでは過ごしやすい日だったと思います。
ここしばらくで織っている、ややこしい規格のグラデーションものも佳境を迎え、明日くらいからは、このブルーの色目で楊柳タイプのものを織り始める予定です。

2パターン、織ってみます。
糸量に制限もあるので、あまりたくさんは織れませんが、自分としてもすごく楽しみです。
機屋の楽しいところ、それは目の前で自分の描いた通りの、あるいはそうでない、布生地が出来上がっていくところです。
そしてその布を、誰かが身につけてくださる、という可能性を帯びていることです。
他の職業も素晴らしいなと思いますが、機屋でよかった、と思うときは、こんな時です。
午前中は、そんなことを考えつつ、給与計算をして、社員の皆様に給与をお渡しすることが出来ました。
会社をやっていくことはなかなかに大変なことですし、気が休まることもあまりありませんが、一ヶ月の中で、安堵するタイミングがいくつかあるとすれば、間違いなく、このときがそうだと思います。
またすぐにやって来る、7月も頑張りたいと思います。
お昼は現場に入り、お昼ご飯を13時にとりました。

エースコックスーパーカップ「鶏ガラ醤油」。
塩分濃いめの懸念はぬぐえませんが、ごちそうさまでした。
午後からは、ロータリー事務局にて明日の最終例会の準備などの打ち合わせをさせていただき、加工所・高島晒で用事を済ませ、帰社したら会長=親父さんがまったく現場に入っておらず、大慌てでそのまま現場に入りました。
モノを取りに来られた来客を、事務所で応対させていただいていたようです。社員さんの休憩時間までそれが伸びるとは、わたしの計算違いでした。
一度現場を離れ、夕方17時半までは事務所で用事をこなしました。
まあ、何やかんやと、こなすべき用事があります。
それから19時までは、現場であくせくと機織りをして過ごしました。

雨が上がってからは、湿度の関係か・・
異常なほどにタテ糸切れが多発して、わたしを困らせます。
ひとりで20台を見るのは元々、なかなか厳しいことなのですが、そのなかで調子の悪い台が3台以上ある今の現状は、やっぱり少し無理があるのだと思います。
先程、書かせていただいた
「目の前での生地の織り上がり」
が機屋の「華」だとすれば
「調子の悪い台の中で、あくせくする」
というのは、間違いなく機屋の「陰」の部分だと思います。
それもこれも「込み」で機屋なのだと思っています。
ですが、ある意味では人生の縮図のようなこの職業が、最近のわたしには、そんなに悪いものには思えなくなってきました。
もちろん
周りを取り巻く環境は、安心出来るものでは到底ありません。
それでも、布生地というモノを作って売る、というこの仕事をやっていて楽しい、と思えることが、増えてきたように思えます。
これからも
良いことばかり追うのではなく、コツコツと、裏表なく仕事をこなしていきたいと思っています。
19時過ぎ、バタバタだった現場を閉めて、帰宅しました。
夕食は、野菜中心の献立でした。

ごちそうさまでした。
いつもより早めに帰れたからなのか、平日では珍しく、昨日に続けて上の子とお風呂に入ることが出来ました。
少し広くなった肩幅で、上の子が、色んな話をしてくれて、それだけで有り難いと思えるお風呂タイムでした。
温泉にいった場合などを除いて、いくら同じ性別でも、いつまでも子どもたちとお風呂に入ることは出来ないとは思います。
ですが、入れる間はできる限り、彼らとのふれあいタイムとして活用させてもらいたいなあ、と思う6月最後の火曜日の夜なのでした。