とにかく多い荷物・・。
サンプルはもちろんのこと、お土産、衣類、買ったもの、色んなものがあります。
そこに思い出を込めつつ、ひとつずつ祈るかのように一番小さい畳み方、片付け方をして、鞄につめます。
朝から大汗です。
10時出発の20分前に、何とか鞄への荷作りを終え、集合場所に向かい、10分でカップケーキ主体の朝御飯を終えました。
とにかく慌ただしかった今回の「旅」を象徴するような朝御飯でしたが、美味しく頂くことが出来ました。
前の日は、南部の港町、ムアールへの訪問でしたが、本日は高級品、サンプル作りや一品ものの製造をされている「リナ」さんのお店に向かいました。
少しクルマは迷ったあと、少し郊外の住宅街に近い場所に開店しておられるブティックに到着しました。

リナさんは2000年に開業され、それから工場や学校などを開設されながら、お子さんを五人も育てられているすごい女性です。
製品や、使っている素材をみせていただき、こちらの製品や生地もご覧いただきました。

頑張っている人の話は聞いていても楽しいです。

何かしら連携ができたら素晴らしいな、と思いながら、ジャージ素材を主に扱われていることに少し難しさを感じて、訪問を終えました。
ありがとうございました。
午後からは少し移動し、ジェトロさんに訪問するグループと、イスラム美術館への訪問組に別れ、行動しました。
イスラム美術館は、本当にキレイな建物でした。

イスラム文化の生んだ、装飾品の素晴らしさは、わたしのような素人でもわかります。

そんな館内で、少しだけ休憩として、お昼ご飯をいただきました。

「なすのトマトとチーズ焼き」がメインで、あとは自由におかずを取る仕組みで、美味しくいただきました。

スイカジュース。
立派な館内で見学と食事ができて、少しだけ癒された気分となりました。
それからクルマはさらに移動して、最後の目的地、DatoTom先生のお越しいただく予定の、女性が活躍できる場を推し進める活動を熱心にされているNPOに伺いました。

先生の来られるまで、とにかく多くの女性との名刺交換をして、お話をして、活発な意見交換をしました。

先生が来られたあとは、緊張感溢れる商談が待っていました。

やわらかい生地、硬めの生地ともに非常に好感を得て、舞い上がる産地メンバーでしたが、それが許されるくらい、とても良い商談の機会となりました。

皆さんに歓待していただき、「高島ちぢみ」も評判をいただき、安堵しながら、最後の訪問先ではとても速く時間が流れました。

色々本当に、ありがとうございました。
一方、昨日の「ムアールへの訪問」を記事にしていただきました。こちらもまた、感謝です。

漢字なんです。
結構大変な取り上げられ方をしていて、赤面する気がしましたと同時に、うかがって良かったなあ、とも思いました。
これもある意味では、ひとつの「成果」だと思います。
まちで生まれた特産品をアピールしに伺って、向こうも存分に我々へ ムアールというまちをアピールされて、そのやり取りがすぐ新聞に掲載されるという辺りは、とても有り難いことだと思うのです。
問題は
それを繋げられるのか、生かせるのか、ということだと思いますので、ここからが本番なのかもしれませんね。
空港への道すがら、そんなことを思いながら残りわずかな今回のツアーを振り返りました。

19時過ぎにクアラルンプール空港へ到着し、搭乗チェックインなどを経て、我々は再度機上の人となり・・。

なぜか川島好行君が、時間通り飛び立つ可能性の高い飛行機のなか、連行されるように最後の搭乗者となりました。
ほとんどの席が埋まり、もう誰も乗ってこないなか
「YOSHIYUKI KAWASHIMA は居るのか?」
とクルーの人に聞かれ、メンバーはざわつきました。
「NEAR HERE にいる」
と答えたあと、五分後に現れ、本当に安堵しました。
今回のツアーでは、ひとりで行動しない、という決め事をしていたのですが、やっぱり川島くんはいつもと変わりません。
図太い、マイペース、それらも長所だから良いとは思います。
ですが、ケースを弁えると、団体行動ですし、飛行機全体の乗客に迷惑がかかる可能性も考えられました。
わたしと同じ年でもあり、色んなことを同じ時期に経験してきたものとして苦言を呈すとすれば・・
そろそろええ年なので、人様に迷惑だけはかけないでほしいかなぁと願った今回の最後のフライトでした。
お父さんである、川島社長に
「よしゆきをみといてくれ、頼むぞぉ」
と言われ送り出されたのですが、
「社長、すみません、今回もやっぱり無理でした」
とお伝えしたいです。
話を本題に戻すと
今回は思っていたより有意義な、中身のある内容が多く、非常に良い視察だったと思います。
ですが、まだまだアピールしていかないといけませんし、進行中のことがたくさんあります。
それらをひとつずつ、整理し、かみ砕き、他の方の意見を聞き、うまく将来につなげていきたいと思っています。
たとえば、商売として、誰かが得する為ではなく。
行政方が、まちそのものをアピールする機会としてとらえるだけでなく。
そんな狭い話の範疇でなく、セコい話でなく、もっともっと大きな話にしたいなあと願っています。
従事者が言うのも何なのですが、地域に育った特産品は、地域の宝です。
それらが維持されることだけでなく、さらに発展した形を目指すことで生まれる効果は、ひょっとしたらそんなものではないのではないか、と思うことが多々ありました。
それゆえに、「宝」なのです。
もちろん、それを形にするには尋常な努力をするだけでなく、色んな形の苦難を乗り越えないといけませんし、逆に大きな痛みを伴うこともあると思います。
しかしやっぱり
「痛み無くして成功なし」
だと思います。
これからわたしは、とにかく調子に乗らず、今のわたしに、そして会社に、あるいは産地として、何ができるのか、常にといつづけていきたいと思っています。
そして、迷いながらでも行動をし続けたいと思っています。
同業他社の皆さんの仲間においてもらえるように、常の業務も頑張ります。
うまくは言えませんが、そう何となく決意するきっかけをいただいた、今回の予備調査に感謝しつつ、大阪へ向かいます。
誰に、ということはないのですが
色々、ありがとうございました。