遠隔治療とは、痛む場所(腰痛なら腰部)から離れた部位に
刺鍼することで痛みを和らげたり、体の調子を良くしたり
する治療方法のことです。
動けないほどの痛みの時に、うまく用いることで
その後の治療が行いやすくなったり、
局所の治療と併用することで治療効果が上がります。
・腰腿点
手背第2第3、第4第5中手骨間
鍼響を得た後に、可能ならば上体の前屈動作を行います。
・中封
足厥陰肝経の穴で、足関節前面、前脛骨筋腱の小指側の圧痛点。
強度のギックリ腰に効果的。
※保護スパズムについて
強い痛みのとき、患部を保護することを目的に
反射的に筋肉が強く収縮(これを保護スパズムという)します。
痛いから収縮し、その収縮した筋肉が伸ばされることで痛む、
といった悪循環を断ち切ることを一つの目的に鍼灸を行います。
強い保護スパズムが起きているときに体動すると、
筋肉の断裂を招きかねないために、
刺鍼しても保護スパズムが取れないことがあります。