椎間関節性腰痛の鍼灸治療 | 治る力

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鍼灸・マッサージを生業にしている者が思うことを
綴ります。ときに前向きに、ときに後ろ向きに

椎間関節性の痛み(腰痛)ですから、

椎間関節に直接刺鍼すればいいということになりますが、

これをやろうとすると深刺しになる、

本当に命中しているかがわからない、

といった理由で背部一行刺鍼が用いられます。

 

先述の通り、症状に一致した背部一行線上にある

圧痛点に刺鍼(5~10分置鍼)します。

 

①側臥位。痛い部位を指示してもらう。

②その部位より45度内上方で、背部一行線上の圧痛を調べる。

③背部一行線上の圧痛と自覚症状部を結ぶ線上に撮痛があることを確認。

背部一行線上の圧痛点に刺鍼(5~10分置鍼)。

 
筋筋膜性腰痛も生じている場合、筋筋膜性腰痛に対しての治療
(筋筋膜性腰痛の鍼灸治療の頁参照)も併用します。
 
※側臥位で行うのは、伏臥位よりも患者さんの腰に掛かる負担を
軽減させるためです。
胸部から腹部に掛けて大きめのクッションのようなものを当てることが
できれば、伏臥位でも良いと思います。