まずは罹患頻度の高い椎間関節性腰痛を疑います。
患者さんの指した所から45度内上方の背部一行線上に
圧痛があれば椎間関節性腰痛の可能性が高い。
筋筋膜性腰痛であれば、圧痛は筋腹(二行線上など)に現れ、
一行線には現れません。
さらに撮診を行い、患者さんが指した所と
一行線上の圧痛点との間に撮痛があれば、
椎間関節性腰痛である可能性はさらに高くなります。
逆に、一行線上に圧痛がなく、患者さんが指した所から
45度内上方のラインに撮痛がなければ筋筋膜性腰痛(であろう)
ということになります。
しかし前回もお話しましたように、
指さしたところにも一行線上にも圧痛はあるが、撮痛はない。
撮痛はあるが一行線上の圧痛はない、ということもあります。
また、その撮痛は腰痛時でなくても(つまり日頃から)あったもの
かもしれません。
さらには運動痛はあるが圧痛や撮痛はない、
もしくは運動痛点や圧痛点が明確にならない、ということもあります。
実際にそのような人はいます。
つまり判別仕切れないケースがあるということです。
判別できなくても治療はできますけどね。