去年、田舎に引越してから、寄生的な生き物と対峙というか退治することが多くなってきました。
最初は、庭の大木に絡まったツタ。この茎が直径二十センチくらいでものすごく太い。ノコギリで切るのですが、小さい手動のでは、切れないときもありました。こっちの木にもあっちのにも電気ノコギリも出動させて切りました。
これ、そのまま放置しておくと、木自体が死んでしまうと、木が倒れて家を直撃することがあるのです。実際問題、隣の隣の家は、それで家が半壊したことがあるんだそう。笑えない!
半年経った今、枯れた葉っぱが木に絡み付いているだけで、来年になれば多分、落ちてくると思います。寄生しているツタは、根本から切っても数週間から一か月は葉っぱが青いままです。しかし、数ヶ月経つと茶色くなって地面に落ちます。
それから、この辺りはマダニがたくさんいて、ちょっと外に行くと噛まれます。米粒くらいの大きさの虫なのですが、人間や動物に寄生して数日血を吸い続けるとパンパンに太って大豆くらいの大きさになります。ウチのワンコにも親戚のワンコにもついていました。
田舎のワンコは、常に頭や首周り、背中など自分では掻きにくい場所を撫でてあげて、豆のようなものがついてないかチェックしないといけないです。
マダニも必死なのか、グイッと食いついていて、簡単にポロっとは取れないのですが、素早く逃げ回るわけでもなく、油分をつけてガシッと捕まえて引っ張ると取れました。
手近にあった油がごま油だったのですが、取って安心していたら、犬がごま油の美味しそうな匂いに耐えきれず、取った虫をティッシュごと食べてしまいました。この虫は、ウイルスついてる可能性あるんですけどね。
寄生するものは、こっちが気づいてキチンと対処すれば、案外、簡単に退治できます。ただ、我が物顔で蔓延るので駆除しなきゃいけないと認識するのが難しいし、行動しないと勝手にいなくなってはくれません。
これは、人間世界にいる寄生的な生き方をする人たちも似たような特徴がある気がします。こちらが「吸い取られてるな」と気づいて対策すれば、奴らは自分一人では何もできないので、逃れられます。
根本から切られたツタがしばらくは何もなかったように青々と茂っているように、人間社会に寄生してる奴らも、ハシゴを外されても数ヶ月から数年はのうのうとしているでしょう。しかし、絞り取るものや方法がなくなれば、ツタの葉っぱが一斉に落ちるように、奴らも一気に自滅していくでしょう。