∴桜の庭∵ 櫻井 詢晃(サクライジュンコ)です。

昨日は葛井寺の国宝
「千手千眼観音菩薩」さんの
特別開帳の日。

来年2月、百年ぶりに
千手観音さんはお江戸(東京)に
いかれるとのことで

「その前にぜひお会いしたい!」
葛井寺に行って参りました。



ほんとうに手が千本ある
現存最古の千手観音さん。
(実際には1041本の御手)
しかも十一面。

拝観料を払って
御前に近づくほどに
ドキドキ❣️
うれしいやら、ときめくやら。。。
憧れのスターに会うみたいな気分です。


以前、お参りしたときは
その圧倒的なお姿に
「参りました。。。」
心持ちになったのですが

今回は、なんとも
ふわっと軽やかで

あったかくやさしい
佇まいに感じられました。

うららかな日差しのもと
日向ぼっこしているみたいな。。。

いつまでもそこにいたい。
離れがたい気持ちでした。

☆*°・。*

葛井寺の千手千眼観音菩薩さんの
一本一本の手には「眼」が
描かれています。

初めて知ったとき、
そのことに
ものすごく感動したのです。


千手、千眼の「千」という数は
宇宙の無限のはたらきを表し

全ての衆生を見守り
救いの手を
さしのべるお姿です。


人間が、スネて、フテクサレテ
ヤサグレテ、どんなに不幸を
演出しようとしたって
千手観音さんの
救いの手には叶わない。

生きていく上での
わたしたちの苦しみを

「ぜんぶぜんぶサポートしてますよ!」と。

存在のかたち。
お姿での説得力です。


いただいたリーフレットに
こんな逸話がありました。

むかし、暴れもので
「どうしようもない」
安基という
嫌われものがいたそうですが

葛井寺に逃げ込んだときに
千手観音さんに
お叱りを受けて地獄に落ちた。

そこで、これまでの悪行を反省したところ
千手観音さんが現れ蘇生させた。

そこから、安基のような
「どうしようもない」人間が
改心できたお寺として

「どうしようもない時」
「あかん奴」「あかん時」に
助けてくださるお寺、

誰に相談してもだめな時は
最後に願いを聞いてくれるお寺として

「あかん河内の葛井寺」
呼ばれているそうです。


来年の東京での出陣を前に
専門家の方が入られて
修復が行われたそうですが

永年皆様の願いを聞こうと
「前かがみになられていました」と
感想を述べられたときには、
ありがたさに思わず涙を流しました。

(太字、そのまま引用)

とあり、胸に響くものがありました。


どんなあかん奴でも
救われる。

だからこその
迫力と
あたたかさなのだと
知りました。



境内では「三鈷の松」という
縁起物の松葉のことをおしえてもらったり
(「あげる♪」といただいたり、自分でも見つけましたよ✨)

千手観音さんのお香や
御守りを家族のために求めたり

縁日でザル盛りの土生姜を買ったりと
なんとも幸せな時間でした❣️

ご一緒してくださったYさんと
暮れのひととき
ウキウキ楽しんだの。