皆さん、MRI検査って受けた事ありますかね?
MRI検査のお部屋は強力な磁場が!
磁場って難しいか
MRIの機械自体が超強力な磁石なんです
なのでMRI室には
酸素ボンベやはさみなどの金属
はもちろん、
スマホや補聴器などの機械もの、
キャッシュカード・クレジットカードなどのカード類
これらは吸着事故になったり
そのもの自身が壊れたりするので
持ち込んではいけないのです…
ペースメーカーが入っている人とかもね
なのでちゃんとお部屋に入る前には
そういう物を持っていないか
身に付けていないか確認して
金属探知器のような機械で外し忘れのものがないかチェックするのですが
そこもスルーしてしまったもの達
私が知ってる限りで誤って持ち込まれてしまったものは
はさみ
補聴器
ヘアピン
スマホ
点滴スタンド
最後の点滴スタンドなんか想像するだけで恐ろしい
どれだけ恐ろしいかってこれをみていただけたら分かるかな。
熊本市民病院さんで行われた
廃棄するMRI装置を使っての実験。
イスが勢いよく押されて入ってくるので
引き寄せられてる感じはよく分からないかもしれませんが、装置に近づく間際、強力な引力が働いてるのが伝わりますでしょうか?
もし、あの場に患者さんが寝ていたら…と思うと、ゾッとします
実際、MRIの吸着事故による患者死亡例も過去にはありますからね。うちじゃないですけど。
当院で実際に誤って持ち込まれてしまったもの。
ハサミ
看護師さんのうっかり
うっかりでは済まされないミスなので当然インシデントレポート。
スマホ
ご本人さんに「何も持ってないですね?ポケットの中とか大丈夫ですね?」
「はい!大丈夫です。」
ちゃんと確認したのにも関わらず、寝台に寝かせていざ始めたら…
患者さんがブザーを鳴らして
あっ
警察官の身体検査でないですから、本人がない!って言ったら、それ以上は調べられないですよね。でも、めんどくさがらずに患者さん本人にポケットなどに残ってないか再度、触らせて確認を求めるべきだったというインシデントの報告に。
補聴器
「耳栓はしとっていいね?」という患者さんからの質問。
「耳栓はよかよー」と答えて、いざ寝かせて機械のセッティングをしていると…
視界に入ってきたのは耳栓ではなく、補聴器
えーっ、さっき耳栓って言ったじゃんこれはスタッフの確認不足。これもインシデントレポートで情報共有。
患者さんの申し出、質問は聞く。
大丈夫と言われても、
自分の目でもう一度確認する。
もしくは患者さんに確認の動作を促す。
胸部のX線写真のお着替えのご案内でも
ブラジャーやネックレスは外して下さいね!
ってお声掛けしてもたまにうっかり忘れてそのまま外さずに出てくる患者さんがいるのはアルアルな話。
だから、ちゃんと伝えていても!
いつも入っているスタッフでも!
念には念を入れての確認は大事です
でも磁場強度が1.5Tから3.0Tに上がっての吸着事故は初めてだったから、
つい先日のハサミの吸着事故は焦ったなー(^◇^;)
患者さんは中で寝て検査受けてるし
という事で、
MRI室に入る時には
身に付けている物・持ち物に
気をつけましょうね
というお話でした。
今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました