表参道で仕事を終えた夕刻

日も陰り心地よい風もあるので渋谷駅まで歩くことにした

駅が近づくにつれて見えてくる歩道橋を眺めながら

会社員だった20年前、この界隈を毎日歩いていたことを懐かしみ

そしてなんだか急に「OLのお昼休み」にタイムスリップした

「風うたいclub」という会社の裏手にあったケーキ屋で、ランチとケーキがセットで食べられるとても美味しいお店

エンガディーナという胡桃の焼き菓子が最高に美味しかったな…

いそいそと財布片手に同僚と出かけたっけ

そうだ、風うたいclubを探しに行こう

過去の記憶を頼りに路地をぐるぐる周ってみるも見つからない

見えてくるのはロッククライミング店だの小洒落たバーやレストランなど、当時にはなかったお店ばかり

調べてみれば2007年頃に閉店したらしい

そりゃそうよね

アタシが勤めていた会社だって移転しているし、新しいビルもそこかしこに建っている

時代の刺激を受けて適正化しているのだ

しかし昔の面影が殆ど残っていないのは些か悲しい限りだなとポロポロ歩いていたら

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どうしたんだい?とニャンコ先生がフェンスをすり抜けてアタシの脚にすり寄ってきた

ニャーニャー鳴きながら

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「記憶にはずっと残るよ」とメッセージをくれたようだった