私は会社勤めをしてから二度連鎖退職するのを見たことがあります。
一度目は、1人が転職をし、転職先の方がお給料や対応がいいと聞き、何人か引っ張り上げられたパターンです。
実際今の会社より良かったのかは辞めた本人たちしかわかりませんが引き抜きは割とよくあります。
二度目は若手が大量に辞めました。
現在第二新卒という言葉があるように、転職市場が盛んであるということもあると思います。
今回も辞める人が多いということで、協力会社の人たちが「辞める人が多いなら引っ張ってこい」と上の人に言われたそうです。
二度目の今回に関しては、建設業の人手が足りていないのも一つの理由ではないかと思います。
正直今の仕事をしていて倒産する危機があると思ったことはありません。
将来が怖くて辞めるというより1人が辞めた後仕事が割り振られ、仕事量の増加が怖くて辞める人が多いと思います。
連鎖退職の理由はそういう理由が挙げられると思いますが、退職する理由としてある程度知識がついて発注者側に転職できたというパターンも多いです。他にも、施工管理の仕事は責任を取らなければならない仕事です。
最終の責任を取るのは係長や課長クラスである場合が多いですが、20代の施工管理者に責任を取れという考えの人もいます。
建設業の仕事は危険が伴うものが多いため、怪我や事故、最悪の場合死亡させてしまう可能性があります。
そのような重大な責任を取るのは荷が重すぎると感じる人、自分には無理と思う人がいるのは仕方ないと思います。
若いうちは結婚して、子供もできてという時に死亡事故を起こして責任を取るとなれば将来を失ってしまう可能性もあります。
責任を取るのは発注者ではなく、施工管理者です。
それを嫌というぐらい最初の研修で習います。それは、若い人が辞めたくなる気持ちもわかります。
そういう仕事だからと言えばそうです。
作業員たちも自分の命だから失いたくありません。だから気をつけて作業はしてくださります。
死亡事故が起きてしまう可能性が大いにあるのが建設業です。
私も、入社時に喪服は家に一着用意しときなさいと会社から言われました。
そのくらい死亡事故が起こりうるのです。
そのプレッシャーに耐えるのがしんどいと感じるなら鬱など精神が辞める前に辞めたほうがいいと思います。
私的には男性の方が女性より精神病になる確率が高いと思っています。
なので私は後輩が辞めることに関しては特に何も思いません。
昔は永久就職と言われていたため、一度入った会社に骨を埋めるぐらいの考えを持っているが多く、年齢が上になればなるほど転職に理解がない人が多いのも事実です。
若くして辞める人に対して、根性がない、夢見すぎという意見もちらほら聞きます。
もちろん転職がここまで騒がれていれば、転職することに対して受け入れるしかないと思っているとは思いますが、心から理解しているわけではないと思います。
円満退社をしたいのであれば、最後の挨拶をしっかりすることで多少は良い印象になるのではないでしょうか?