む
親だから子供の事よく見ていて分かってるとは限らないと思う。
私は母からは褒められない。
大人になってからは流石にいくらか変わったけど、独身時代はめったに褒められなかった。
が、母は「褒めた」と主張するはず。
母はそんな人。
小さい時に何か誤魔化そうとしてもすぐにバレた。
子供は分かりやすい。問い詰められればニヤニヤしたり、挙動不審になってしまうもの。
その度に「お母さんは小さい頃から見てるんだから、すぐバレるよ」と父に言われた。
だけど、本当は嘘なんてついてないけど、そう言われたから嘘を本当にした事もあった。
親の言う事を間違いにするのはなんかダメな気がしたし、本当の事を言っても嘘だと言われると思ったから。
だけど気付くもの。
親って「分かってないな」って。
中3の三者面談の時。
事前アンケートに【今一番感じる感情は?】の質問に【ムカつく】と回答した。
反抗期だったのもあり、毎日あからさまにイライラしていたし、親にもそこそこ半端していたから。
面談で先生に「最近イライラしているみたいですね?」と言われて「いや、そんな事ないですよ」と母に即答された時に、終った。と思った。この人やっぱり分かってないなと結論みたいなのが出た。
だから「ね?」と聞かれて「うん」と即答した。
その直後の先生の苦笑いが忘れられない。
ちょっと恥ずかしかった。
親が困った人だと思われた気がして。
特別良い先生ではなかったけど先生の方が分かってるかも、と思った。
それからいろいろな場面で母の憶測で話が進む事がある。
だけど殆ど母の都合の良い解釈。思い出話も母の都合の良い記憶になっている。
母は自分に都合の良いように記憶をすり替えるクセがあるらしい。
私がふざけて怒られた記憶も母の中ではなかった事になっている。私も普通の子だからまぁまぁ怒られてきたし、まぁまぁ迷惑もかけてきた。
だけど母の記憶にはそれはない。
だから私も母の都合の良いように理解されてきたんだと思う。
親と言えども他人なので自分を分かってもらうのも難しいのは分かってる。
なら、せめて“知ったかぶり”はしないでほしいし、“こうでしょ”と型にはめないでほしい。
私達子供が思い通りにならないと気に入らないのだろうけど母の分身ではないし、理想の娘を演じるのも限界がある。
求めるのは“理想の自分”だけにしてほしい。
